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茶道にも修行がある

茶道は、もともと京都大徳寺を原点として発展してきたものです。名前に「道」があるように、単にお茶を飲むだけにとどまらず、茶の道を追求するのが茶道です。要するに、茶道にも修行が必要だということです。

そのために、七つの式作法を、禅語をもとに作り上げたと言われています。今回は、その基本的な考え方とはどのようなものなのかを記してみたいと思います。

・やりとりを互いに細かく心眼をもって看(み)よ= 互換して機鋒子細に看よ
 亭主と客の立場を変えて、それぞれのはたらき(相手にむける勢い: 機鋒)を
 正しい眼で見なければならない

自然の道理に従い守る= 是の法は法位に住す
 お茶を点てる順番は決まっており、それを守るのが自然の姿である

要点をとらえて物事を見ること= 端的底に聻(しゃく)を看よ
 物事の本質(聻)というのは、はっきりと端的なものである

・花を入れる時は入れることに徹する= 色即是空に思量を凝らすは即ち背く
 すべての現象は空であるということを考えるほど、事実から離れる
 すなわち、ただただ一つのことを無心に行えば良い

本来の味を知る= 古に今に舌頭を截断して始めて真味を知るべし
 舌先三寸のように舌に頼ることなく、本来の味を味わうこと

・他者からの証明・評価を大切に=修証即ち無きにあらず染汚すれば得ず
 自己採点ではなく、師の評価が必要である
 もしも自己評価だけに頼ると、正しい結果に結びつかない

とらわれなくあるがままにお茶を飲む=老倒疎慵(ろうとうそよう、
 こだわりない)無事の日、閑眠高臥(こうが、高枕)して青山に対す
 世の中のことに未練・執着なく、あるがままに生きていく

大切なことは、一瞬一瞬において正しくものを見ることなのです。また、正しい手順に従い、こだわらずにあるがままに受容し反応していくことが求められています。茶道は難しいものではなく、あるがままに生きていくことを教えているのです。

茶道の侘び寂びの精神は、向上に向上を重ねた姿を示しています。

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