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正月参拝で多くの人が望むこと

日本人の多くが、正月に参拝して幸せを祈ります。果たして、どのような種類の祈りが多いのでしょうか。おそらく、毎年参拝しているでしょうから、1年以内に実現するように祈っているのでしょう。

特別な寺院に詣でて祈ることもあるかもしれません。例えば、健康を祈るために「お薬師さん」に、安産を祈るために「安産地蔵」と言うようにです。

[参考] 時間的な観点で、特定の寺院に参拝することがあります。
    現在の願いを聞いてもらうために、地蔵菩薩に願掛けをし、
    未来の願いを聞いてもらうために、弥勒菩薩に願掛けをします。

今回は、無仏時代の一般大衆を救済すると言われている地蔵菩薩に焦点を当ててみましょう。

いったい、多くの人たちはお地蔵さんにどのような願掛けをしているのでしょうか。(注: [ ]で囲んだものは、お経の中に記載されている四字熟語です)

・家内繁昌 家族の個々人が、にぎわい、大いに栄えること。[家宅永安]
      皆が、相互に助け合い、栄えていくことを望む。

・延命息災 現在生きている人が、長寿であるように。[現存益寿]
      一般に、先祖の冥福を祈ってから現存者のことを祈る。
      先祖となる人の冥福を祈ることを、[先亡生天]という。

・商売繁盛 現在版の願いの言い方。昔は[土地豊穣]と言った。
      商売は、自分の仕事と考えれば良い。

・心願成就 求めるところの思いを遂げられる。[所求遂意]
      合格祈願であったり、夢・希望であったりする。

・無病息災 災害や病気などの災いを除く。[無水火災]
      水難、火災だけでなく、災いの全てを意味する。

・厄除開運 騙したり、偽らないようにして厄介ごとをなくす。[虚粍砕除]
      しだいにすり減ったりしないようにする。
      場合によっては、悪夢とならないようにする。[杜絶悪夢]

・一路平安 旅行などの出入りの無事を祈る。[出入神護] 


善行を積むことで得られる福徳を願掛けをするものとしては、次のようなものがあります。

・良縁、安産を願う[女人泰産]

・健康に関するもの[身根具足][除衆病疾][寿命長遠]

・勉学を願うもの[聡明智恵]

・財産に関するもの[財宝盈溢][穀米成熟]

・人間関係に関するもの[衆人愛敬]

これらは現生の利益(りやく)や福徳を願うものです。ただし、何もしない、またはわずかな善行だけでは利益は得られないでしょう。やるべきことをやらないと、利益や福徳は得られないのです。

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