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「天の気」と「人の気」を考えてみよう(914)

目に見えないエネルギーである『気』は、大別すると「天の気」「地の気」「人の気」類にの3グループとなります。風水の世界では、「天の時、地の利、人の和」を大切にしていることが知られています。
  「天の気」 太陽・月などの宇宙から発しているエネルギー
       例えば、月の引力は地球の約6分の1あると言われ、
       干潮・満潮を引き起こします。
  「地の気」 地球の大地が発するエネルギー
       俗にパワースポットと呼ばれる所には、
       ある種のエネルギーがあります。
  「人の気」 人間が発するエネルギー
       「誰かに見られている」と感じるという例などがあります。

これらの3つの気のバランスがとられていないと、自分自身の健康のバランスが崩れることがあります。

例えば、大きな台風が来ると、何となく不安を感じてしまうという経験をした方もいるのではないでしょうか。これは、「天の気」が影響していると言えます。
また、一戸建てに住んでいる場合には土地の香りを感じるのですが、高層マンションの高い階に住んでいると、つい外に出て散歩してみたいと思うようになるものです。これは、一戸建てでは「地の気」や日当たりという「天の気」を得られやすいことに対して、反対に高層階に住んでいると「地の気」をあまり感じることがなく、「天の気」は強く感じることにあります。もちろん、一戸建てであってもすぐ前の家のために日当たりが悪ことがあるので「天の気」が少なくなってしまいます。このようでは、気のバランスが崩れることになってしまいます。   

では、気のバランスが崩れている場合に、どのようにしてバランスを保つようにすればいいのでしょうか。

一例として高層階に住んでいる場合を考えてみましょう。高層階では室内に鉢植えなどを置いたり、できる限り時間を作って散歩などで土の上を歩くのがいいとされます。

大切なこととして、いずれかの「気」が不足している場合には、不足する「気」に関連したものを身近に置くことなどで気のバランスをとるようにすべきだと理解しておきましょう。
 [補足] 
 「地の気」を受けられるのは、地表数十センチという説があります。
 だから、2階で寝るよりは1階で寝る方が熟睡できるという説もあります。
 ほとんどの神社・仏閣は1階建てなので、「地の気」を受けているのです。

最後に、「人の気」について述べておきましょう。

「月日変われば気も変わる」という諺(ことわざ)があります。これは、「月日が経てば人の気持ちも変わる」ということで、「人の気」も変化していくということを意味しています。
なぜ「人の気」が変わるかというと、知識習得や経験を踏むことで変わっていくということです。また「人の気」は持って生まれたエネルギーというものは当然ながらあるのですが、人の気分や精神状態などは「天の気」「地の気」の影響を受けて変わっていくことがあるのです。

ちなみに、「地の気」もまた状況・条件によって変わることがあります。例えば、霊峰御嶽山の飛騨側登山口の近くにある濁河(にごりご)温泉は標高1,800mにあるため、そこに至るまでに空気が異なり、気が変わるのがわかる場所として有名です。

いくつかの例を示しましたが、大切なことは「天の気」「地の気」「人の気」をバランスよく保つようにすることなのです。身体のバランスが崩れていると感じた場合には、不足している「気」を何らかの方法で補うようにすべきなのです。

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