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❨406❩1972.10.11.水.曇一時雨/300kmトラックで進み、バレイラスの町へ入る/Posse→Barreiras:Brazil

待って良かった。
早朝、トラックの音で飛び起きて、外に出た。
目の前に、バイヤ行きの鉄材運びのトラックが止まっていた。
早速同乗を頼む。 O.K!

ガタガタ道の旅が始まった。驚いた。
見渡す限り地平線の大平原を、60kmぐらい走った。
全く山が見当らない所や、狭い木立ちの間のクネクネ曲がった道を、木の枝をすりながら車は進んだ。
道は草に覆われ、やっと二本の車の跡が分かる程度。今まで見なかった景色があった。

一方トラックはひどく揺れ、自転車は二箇所、悪くなった。
それから、サングラスを車から落とした。

夕方、運ちゃん達と川で体を洗う。

ゆっくりバレイラスの町へ入った。
今夜は、この町のハーレイ(荷主の運ちゃん)の家に泊めてもらう。車はタダで来れたし、メシも今日は全部ごちそうになった。

夜、彼と彼の子供と一緒に散歩に出る。
電気が少なく、町も家の中も暗い。
それでも町を歩けば、散歩の人々で賑わって活気がある。

家には、両親、姉さん、嫁さんに子供がいて、気のいい家族で、汚ない俺の格好を見ても別に驚きもせず、親切にしてくれた。

夜ギターを弾いている時、ここのパドゥレが来て、カウボーイの話しを一生懸命にしてくれ、俺の歌が大変気に入ったと褒めてくれた。

距離計算をすると、300km来ていた。



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