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地球はまんまるだと思い込んでいた


地球の絵を描いてください、と言われたら皆さんはどのように描きますか?

まるーく描きますよね!地球儀も丸いイメージです。

でも地球って、わずかに楕円形なんです!
これは結構有名な話で、どこかで聞いたことある人もいるかと思います。
では、どうして地球が丸くないと判明したのか。
地球が楕円形ということを証明した測量地が、世界遺産として登録されています。

10ヵ国にまたがる遺産


北極海から黒海まで10ヵ国にわたって点在する測地点をつないだ、「シュトルーヴェの測地弧」が2005年に世界遺産登録されました。

この遺産はヨーロッパの北、ウクライナ、エストニア、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ベラルーシ、モルドバ、ラトビア、リトアニア、ロシアの10ヵ国にまたがって点在しています。

その距離はおよそ2820km!
だいたい東京から中国北京までの距離が2100kmだそうなので、それよりも長い距離と考えると...想像できない距離!(笑)

日本は島国なので、どうしても海を越えなきゃいけないから想像しにくいですね〜...。

で、いろいろ距離について調べていくうちに、距離を測るサイトで調べてみたところ、日本の南北の距離が2845kmであることが判明しました!(※あくまで私調べ)

なのでどんな遺産かわかりやすくイメージすると、日本全体に測量地があって、それが世界遺産登録された!というわけなのです。

そう思うと測量地巡りするの、楽しそうだな~!
実際は国境を越えなければいけないので、いろいろ大変そうではありますが...!

そして、国境を越えて存在する世界遺産のことを「トランスバウンダリーサイト」と呼びます。

日本にも上野にトランスバウンダリーサイトの遺産があるんですよ!
その話はまた今度記事にしますね!
世界には、いくつかトランスバウンダリーサイトと呼ばれる遺産があって、「シュトルーヴェの測地弧」は、10カ国にまたがっている遺産で、そこまで国境をまたぐ遺産はあまりないので、貴重な遺産とも言えます!

史上初めて経緯を正確に測量した


「シュトルーヴェの測量弧」は史上初めて経緯を正確に測量した観測地点

この「シュトルーヴェ」は、天文学者の「フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェ」のことで、彼が史上初めて1つの経線を長距離にわたり測量しました。

彼はナポレオン戦争時に徴兵を逃れロシア帝国領のタルトゥに移住するとタルトゥ大学で天文学を学び、1813年からはタルトゥ天文台で天文学を教えながら研究を続けました。(タルトゥ天文台はこの遺産群の中で一番有名)
彼が歴史に名を残したのは1816年~1855年にかけて。彼の年齢でいうと23歳~62歳の間!けっこう長い!人生の半分以上はこの測量に費やしたと思うと本当にすごいです。
そしてこの間、三角測量という方法で265か所の測地点を設定し、測量を行いました。


三角測量とは、幾何学などを用いた測量方法のこと。基準となる線の両端にある点から測定したい点の角度を測り位置を確かめることができる。
引用 : 世界遺産検定

ん〜、これを読んだ時は何言ってるのかさっぱり分からなかった...。要するに三角形の角度の合計は180度だから〜、えーと、距離がわかっている2辺と、分かっている2つの角度があれば求めたい長さがわかる、ということですね!(笑)
説明が難しい( ; ; )スウジニガテ。

わかりやすい記事を見つけたので三角測量を詳しく知りたい方はこちらを!


日本にも影響を与えた

「シュトルーヴェの測地弧」は、日本にも影響を与えたと言われています。

江戸時代、日本全国を測量したので有名なのは伊能忠敬ですね。
それ以外にも、明治になると政府は、ヨーロッパの測量技術を導入していたのです。
シュトルーヴェの測量結果から割り出された「地球の大きさと形」の理論は、2002年にGPSが採用されるまで、あらゆる日本地図のもとになっていたんだとか!

今私たちがマップを使って正確な場所を検索したり、ナビで知らない街に行けるのは、こうして何年もかけて測量をしてくれたおかげなんですね~!本当に尊敬します。は~すごい。特に伊能忠敬は同じ千葉県民なので、そこもなんだか嬉しい...(そこかいな(笑)!)


シュトルーヴェの話に戻します!(笑)
シュトルーヴェの測地弧は265か所のうち、34か所が世界遺産に登録されています。当時測量をしていた時はスウェーデン・ノルウェー王国とロシア帝国の2ヵ国にまたがっていたそうですが、8カ国が独立を果たし、現在10ヵ国にまで広がったそうです。

シュトルーヴェが今生きていたら、「こんなに国ができたのか!」ってびっくりですよね!(笑)モルドバ共和国は私も知りませんでした。覚えておこっと!^^


さいごに(ハイパー余談)

地球儀で日本を見つけて、そこから回して疑似旅行をするのが大好きでした。地理や世界史の授業の時も世界地図を開いては、いろんな国を頭の中で旅をしました。すごく楽しかったな~!今でもMapアプリとかでやってしまう。(笑)
こんな遊びができるのもこうやって測量してくれた偉人がいるからなんですね!感動...!
今はなんでもデジタルの時代だけど、こうやって自分たちの手で測量する!っていうのもビックドリームな感じがあって素敵だなと思います。まだ誰もやったことがないことをやってみる、みたいな。

話が、ちょっとそれますが、最近市販のアイス界隈でバズってるものがあって。「かじるバターアイス」っていうんですけど、これもまた夢があって最高だなあと思いました。「まるごとバターをかじる」という、子供の頃ちょっとやってみたかった夢をテーマにしてアイスを作ろうと考えた人に、全力の拍手を送りたい!!!(笑)
しかもこれ、ネーミングも最高で、「バターをかじる」っていう響きが禁断っぽさがあって興味がそそられる!素晴らしすぎる!!!
誰もやったことがないことをやってみるのもいいな〜と、この記事を書いて思いました。そして書きながらこのアイスを思い出しました。(はい、超余談でした(笑)!!)

そしてこれまた余談。
地球はやや楕円形という記事でしたが、私はRADWIMPSさんの「有心論」という曲の中で好きなところがあって。「誰も端っこで泣かないようにと 君は地球を丸くしたんだろう」という歌詞を見た時、なんでこんなことを思いつくの!?と驚き感動したんです。こんな発想私にはなかったから、すごく印象深くて。好きなフレーズのひとつです。

RADWIMPS「有心論」
https://www.youtube.com/watch?v=c2y8Ba3WwPY

地球が楕円形なら月や他の惑星もそうなのかな〜。気になる...。

「もの」の歴史をたどってみると意外と世界遺産にたどりついたりします。
そこが、この勉強をしていて楽しいところです。

そして今、この記事を書いている中でコロンブスやマゼランの記事を書きたくなっています!(笑)
世界地図だけしか知らなかったら、地球が丸くて世界一周できるなんて知らなかったよな〜って。
地図だけ見るとヨーロッパの左端とアメリカの右端、繋がってるとは思わないもんな~!

#イッツアスモールワールド

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