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2017年 夏、ベルギー第2の都市、アントワープは デザインが溢れるサステナブルな街

イギリスのロンドンでオンラインショッピングの店舗受取り、クリック&コレクトを体験した後、国際列車に乗ってベルギーのアントワープに出掛けます。

2017年夏のインスピレーショントリップの主目的は前回ご紹介したロンドンでの新しいファッションショッピングのカタチ、クリックアンドコレクトを体験することだったのですが、

前年2016年のシンガポール視察で、シンガポールを拠点にしながら、インドネシアのバリ島に出かけ、またシンガポールに戻るというような旅のしかたが面白い!と思ったので、
今回も、ロンドンから1泊2日くらいで行ける、インスピレーションをもらえる都市はないか、と探しておりました。

そこで選んだのが、ロンドンから鉄道=ユーロスターで行けるベルギーのアントワープでした。

アントワープを選んだ理由は、

●世界屈指のデザイナーを輩出しているアントワープ王立芸術学院がある街から何らかのデザインのインスピレーションがもらえないか?
●当地ではリサイクルやシェアリングエコノミーが進んでいると聞いたこと
●そして、ベルギーは世界が誇るクラフトビールの産地♪だからでした。

ユーロスターでブリュッセル経由アントワープへ

ロンドンの宿泊ホテルにスーツケースを預けたままにして、ロンドンのセントパンクラス駅から早朝、国際列車、ユーロスターに乗り込みます。

ユーロスターと言えば、ロンドンーパリ間(約2時間半)が有名ですが、ドーバー海峡のトンネルを通って、フランス側に渡った後、途中からベルギーのブリュッセルへ向かう路線もあります。こちらを利用しました。一昨年のストックホルム-コペンハーゲン間に続く、列車での国境越えです。

こちらは車中で提供された朝食です。朝日が差して来て、ヨーロッパの列車の旅っぽいです♪

ベルギーのブリュッセル南駅まで行き(2時間強)、そこからベルギー国内列車に乗り換えます(さらに40分)。こちらはブリュッセル南駅↓

アントワープ中央駅は世界で最も美しい駅のひとつ

アントワープ中央駅について感じたのは、なんと美しい駅!

ここ、丸一日居て、写真を撮っていても、飽きない場所だと思いました。
僕も1時間は写真を撮っていたと思います。写真集も出来そうな見ごたえです。

アントワープの美しい街並み

アントワープの街並みは今まで行ったヨーロッパの都市の中で、群を抜いて小奇麗さを感じます。

街並み、建物のクラシックさ、全体のバランスだけでなく、ゴミの回収車や清掃車によって、街はこまめに清掃されていると聞きます。

視察中も早朝や夕方に路面を掃除する清掃車やゴミの回収車を見かけたものでした。

ここメール通りがアントワープの中でも一番のショッピングストリートのようです。

欧州のチェーンはもちろん、グローバルファッションチェーンの旗艦店も立ち並びます。
日本のユニクロもあり、ここは、世界で一番、店舗もヴィジュアルマーチャンダイジングも見事だという印象を受けました。やはり周りの影響も受けるのでしょうか?

エルメス時代のマルタン・マルジェラ展

アントワープ行きの目的のひとつは、当地の モード博物館で開催中の「エルメス時代のマルタンマルジェラ展」を見学することでした。

マルタン・マルジェラは、自身のブランドもさることながら、ラグジュアリーブランドからもデザインを依頼される逸材。ここ、アントワープ王立芸術学院の出身者でもあります。

ジャンポール・ゴルチェに従事した後、コム・デ・ギャルソンの影響を強く受けたという、「アヴァン・ギャルド」の最先端を行くマルジェラに、かのエルメスが1997-2003に同社のベーシックコレクションを任せたというところにとても関心を抱いていました。

同じ時期にアヴァン・ギャルドな自身のコレクションとエルメスの高品質のベーシックという、ファッションで言えば、両極端なコレクションを手掛けたマルジェラの作品の違いを比較しながら理解できるよう、商品がわかりやすく並べられており、ポイントポイントにビデオ解説もあり、3時間かけてじっくり鑑賞させてもらいました。両ブランドに対する理解が同時に一気に深まったことは言うまでもありません。

このイベントが開催されたモード博物館はアントワープ王立芸術学院と同じ建物の中にあり、

1階は同校出身の著名デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンのブティックになっています。

リサイクル、シェアリングエコノミーが進む街

アントワープの街の中には、T2というチェーンストア系の服のリサイクルチェーンがたくさんあり、一方、欧州コレクションに出ていたり、百貨店で販売されているハイブランドのリサイクルに特化したLABELSというショップもありました。

リサイクルが文化として、浸透している感じを受けます。

また、2017年当時、世界中で普及し始めていた、スマホまたはクレジットカードがあれば、レンタサイクルが街中で、いつでも借りることができる無人スペースが街のいたるところにあり、自転車での移動、シェアリングも進んでいることが感じられました。

聖母大聖堂の真下でベルギークラフトビールを堪能

トラム、バスを利用し、徒歩で街を歩き…夕方近くに聖母大聖堂にやって来ました。「フランダースの犬」の最終回で有名なところです。

ふもとには、「フランダースの犬」のネロとパトラッシュの像が。
「フランダースの犬」は世界の中でも、日本では有名ですが、それ以外の国の人は、この像が何を意味しているかあまり知られていないらしいです(笑)

夜は聖母大聖堂の真下で

ベルギービール三昧。飲みやすいアンバーのKwak、ダークな Brussels IPA by Brasserrie de la Senne、そして、大好きな香りと味わい♪Troubadour Magma Triple IPAは最高! です。

2017年夏のインスピレーショントリップ、ロンドン、アントワープはショッピングのデジタルシフト、デザイン、サステイナブル思考がくすぐられる旅になりました。

次回、翌2018年夏は、アメリカ西海岸、ロサンゼルス、シアトル、ポートランドへ、アメリカで起こっているショッピングのデジタルシフトとサステイナビリティ、コンパクトシティを体感しに出かけます。

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