マガジンのカバー画像

旅の備忘録

27
運営しているクリエイター

#わたしの旅行記

旅先の夜を、愛している。

旅先の夜を、愛している。

「それでは、また。」
「今度は、益田で一泊しますね。」

益田駅前で知人と挨拶を交わし、フルーツサンドを手に特急列車に乗り込んだ。

電車は、ガタゴト音を立てて、時おり大きく揺れながら東へと進んでゆく。
視界が開け、左手には真冬の日本海が広がる。
買ったばかりのフルーツサンドを頬張り、イヤホンを耳に差し込んで。背もたれをゆっくりと倒す。

うとうとと少し眠っている間に、電車は松江駅に到着した。

もっとみる
宮古島に呼ばれて。

宮古島に呼ばれて。

先日、仕事の都合で宮古島を訪れた。
沖縄本島や石垣島には何度か訪れていたけれど、宮古島に足を踏み入れるのははじめて。

宮古島の上空からは、島の周りをぐるりと取り囲む美しい青色の海がよく見えた。
後から聞いたところによると、宮古島には大きな河川が流れていないので土砂が海に流れ込まず、澄んだ青色が保たれているらしい。

五月の初め、梅雨入り前の島に降り注ぐ日差しはカラッとしていて吹く風は心地よく。

もっとみる
瀬戸内の、光と風に魅せられて。

瀬戸内の、光と風に魅せられて。

最終日の朝、雨予報だったにも関わらずお天気は予想外の晴れ。

部屋には、朝の光が静かに差し込んでいて、窓の外は変わらず凪の海。
朝ごはんは、鯛めしのお弁当だった。
お弁当箱を包むデニムの風呂敷も可愛い。

朝食の後は、少しだけ海沿いを散歩した。
夏の朝みたいな爽やかな空気に、ふかく、深呼吸をしたくなる。
海の近い街は、内地よりもひと足早く夏のような空気を感じるので好きだ。

お宿をチェックアウトし

もっとみる
岡山、海の近いまち。

岡山、海の近いまち。

旅の二日目は、淡路島を出発し徳島、香川経由で岡山を目指す。

せっかく徳島を通るので!ということで、まずはうず潮の見える道の駅へ。
高台では、まっすぐ立っていられないほどの強い風が吹いていて、
太陽に照らされて瀬戸内海が煌々とまぶしく輝いていた。

あ、渦が巻いてる気がする!これがうず潮かな!とふたり騒ぎながら車は大きな橋を渡り、四国へ。

昼食は、やっぱり讃岐うどんが食べたいよねということで、急

もっとみる
はじめまして、淡路島。

はじめまして、淡路島。

2021年の暮れに会社を辞めてひとり、旅をして以来。
一年と少しぶりに、今度は妹とふたり、瀬戸内へ旅をしました。

東京から約一時間、飛行機で神戸空港へ。
実ははじめましての、兵庫県!
車を借りて、まずは淡路島へ向かう。

お昼は、森のオトさんにて。

淡路島の食材をたっぷり使った、森のオトプレートを注文。
机にお皿が置かれた瞬間、思わず わあっと声がこぼれる。

一品一品、どれに手をつけても信じ

もっとみる