takahashikenji80

福井を中心に音楽活動を行っている。 ザ・ルーズドッグス解散後はソロやユニットなどでのラ…

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福井を中心に音楽活動を行っている。 ザ・ルーズドッグス解散後はソロやユニットなどでのライブ活動の他、音声配信アプリ「stand.fm」で弾き語り配信中。2022年11月にはセルフプロデュースミニアルバム「トビラの外のそのまた向こう」をリリース。

最近の記事

#7「river side walking(room rec ver.)楽曲解説

重なる時は重なるものだ。 2023年は僕にとって別れの年だった。 叔父と叔母が続けて亡くなった。 年に一度の餅つきの時くらいしか会う機会がなくなっていたけど、いろんなことを教わったように思う。 ナスが食べられるようになったのは、この夫婦のおかげ。 10代の頃からお世話になっていたバーのマスターが亡くなった。 ちょっと偏屈で、照れ屋から来る無愛想も慣れれば可愛らしいと思えるような人。 「邂逅」というイベントを開催したんだけど、ライブの様子が音声でスタエフに残ってるから今でも

    • #6「nice to meet you」楽曲解説

      2017年から「ソーセージライブ」というイベントを開催している。 今年はミニアルバム「それでも僕は、」のレコ発ライブとして開催したので、かれこれ7年やってることになる。 ※昨年は開催しなかった 2010年にバンドを解散して、そこからソロ活動を始めるわけだが、福井に帰ってきた僕と元バンドメンバーの前田一平さんとでライブをやろうという話に。 正直、福井を中心に活動していて集客やCDの販売には苦労しっぱなしだった(もちろん、今でも)し、バンド時代のお客さんにも応援してもらえたら

      • #5「1•2•3」楽曲解説

        昔からずっとなんだけど、あまりポンポン歌を作れる方ではない。 それに、いつも「もう二度と歌なんか作れないんじゃないだろうか」という不安もある。 ギター抱えてポロリポロリやりながら、何か思いつかないか、偶然の糸口が見つからないかと探る。 そのまま何も浮かばない事も多々あるし、ちょっとでも歌になりそうなカケラがあれば、それにすがり付いてなんとか完成にこぎつける。 やっぱり"作る"ってエネルギーが要るんだ。 糸口は見つかったものの、1曲にならなかって歌なんてのもあったりする

        • #4「いばら姫」楽曲解説

          告白しよう。 一番最初のインスピレーションは「マレフィセント」だ。 ディズニーの実写映画で「眠れる森の美女」に出てきた、姫に呪いをかける邪悪な妖精を主人公にしたアンジェリーナ・ジョリー主演の実写映画。 そこから、物語と僕の記憶と想いが混ざっていき、「大切だからこそ心の奥に閉じ込めてしまった想いを解き放っていく」歌になっていった。 実は一番最初の部分(1コーラス目の1回目のAメロ部分)だけはかなり前に作ったもの。 そこから続きが全然作れなくて、棚に上げてあった。 時々引

        #7「river side walking(room rec ver.)楽曲解説

          #3「ファインダー」楽曲解説

          今回のミニアルバム「それでも僕は、」の中では一番前に作った曲。 東京時代に作っているので、おそらく15〜16年前とかそのくらい。その際にデモを作ったんだけど、その時とほぼ同じアレンジでの再録。 個人的にはかなり気に入っているんだけど、キーであったりテンポ感であったり、気持ちよく演奏するのが難しい(苦手)。 ライブでも何度か演奏してるけど、もっと良くなりそう。(←まず練習しよう) 音源ではスライドギターを入れたんだけど、ボトルネックなんて洒落たものを持っていないので、トラ

          #3「ファインダー」楽曲解説

          #2 「檸檬」楽曲解説

          ニワトリが先か卵が先か。 答えの出ない問いかけとして有名な問題。 だけど、感情が先か言葉が先かで言うと、感情が先であることは間違いない。 有史以前、事象や感情を他人と共有するために言葉が生まれたんだとしたら、本当に言葉は感情を現すことができるんだろうか。 例えば「悲しい」や「楽しい」はとてもわかりやすい。 だけど、「100%楽しい」とか「100%悲しい」なんてことはほぼ無いんじゃないだろうか。 85%は「悲しい」けど、10%は「寂しい」だし、4%は「自分の心配」で、1%

          #2 「檸檬」楽曲解説

          #1「river side walking」楽曲解説

          音源をリリースする度にnoteで楽曲解説をしているが、基本的には自己満足だ。 ただ、思いもよらなかった記憶が蘇ったり、書いてるうちに意外な想いに着地したりと面白い。 さて、 この「river side walking」がミニアルバム「それでも僕は、」の起点と言っていい。 この曲を作ったのは、ちょうど1年前。 演劇ユニット「さよならキャンプ」の公演「あながどこにいても」の稽古真っ只中。 セリフを覚えなきゃいけないというプレッシャーの中、まるで受験生が試験前に部屋の片付け

          #1「river side walking」楽曲解説

          タカハシ歌本「ファインダー」

          ほぼ、月1でアップしているタカハシ歌本ですが、今回は「ファインダー」です。 今のこところ、基本的には新ミニアルバム「それでも僕は、」のプロモーションとしてやってますので、収録曲から選曲しています。 音源もアコースティックサウンドで基本的に弾き語りなので弾きやすく歌いやすいかなぁと思っています。 よかったら弾いてみてくださいな。 【リリース情報】 ミニアルバム「それでも僕は、」 2024.3.8リリース 1.river side walking 2.檸檬 3.ファイ

          タカハシ歌本「ファインダー」

          タカハシ歌本「1・2・3」

          やって参りました。 タカハシ歌本の第二弾。 敬愛するワルイコさんのパクリ企画。 今回は「1・2・3」。 stand.fm「タカハシチャンネル」配信3周年を記念して発表した楽曲。 元々は地元福井でアイドルっぽいものをプロデュースしようという話があり、比較的若い女性が歌う曲を作ろうとプレゼント用に制作し始めた曲。 ただ、その企画もフワーと離散してしまったので、ワンコーラスだけ作って放置していた。 あ、この話は今後ミニアルバム「それでも僕は、」の楽曲解説で書くとしよう。

          タカハシ歌本「1・2・3」

          それでも僕は、

          四半世紀。 25年。 僕は高専という国立で高校と専門学校を足した、中学を卒業後に5年間通う学校に進学した。 15才で入学して緊張の面持ちの中、窓の外から見える別棟の校舎の一番上の教室のベランダにタバコを吸う先輩の人影を見つけて、とんでもない学校に入学しちまったと思った。 先輩方は決して(恐らく?)法律を犯していたわけではなく、5年間通う学校なので20歳の先輩もいるわけで、不良というわけではなかった。 (不良って表現がもはや古い?) その中で、僕も2年生になり、その頃に

          それでも僕は、

          ミニアルバム「それでも僕は、」リリース

          ミニアルバム「それでも僕は、」 2024.3.8リリース 1.river side walking 2.檸檬 3.ファインダー 4.いばら姫 5.1・2・3 6.nice to meet you 7.river side walking(room rec.ver.) ¥2,200-(tax in) HTKT-004 完全セルフプロデュース3部作を経て、リアルライブとstand.fmでの音声配信という2本柱の活動が色濃く反映されたミニアルバム。 stand.fm「タカハシ

          ミニアルバム「それでも僕は、」リリース

          タカハシ歌本「nice to meet you」

          ワルイコさんの真似をして、タカハシ歌本ということで歌詞とコードをアップする企画を始めました。 ただ、僕が歌う時に使っているコード表を公開するだけなので、歌詞とコードの場所が多少ズレていたり、コード名がイマイチわからないものは僕がわかりやすい表記で書いてあったりします。 また、繰り返しを省略したりもしていますので、何卒ご了承くださいませ。 よくわかんねぇなって方がいらっしゃれば、問い合わせていただければと思います。 需要があるかはわかりませんが、歌ってみたいよって方はよか

          タカハシ歌本「nice to meet you」

          あなたがどこにいても

          【演劇に出演させていただきました】 福井を拠点に活動する演劇ユニット「さよならキャンプ」さんの第3回公演「あなたがどこにいても」に木下淳之介役で出演させていただきました。 学生の頃に少しだけ演劇をやったことがありますが、ちゃんと指導を受けたわけでもないし、継続的に活動したというよりとりあえずやってみようという感じでやりました。 その後、音楽活動に夢中になったこともあり、思うところもあって演劇はやめました。 それから20年以上経って「さよならキャンプ」主宰の沼畑さんから

          あなたがどこにいても

          #5 人魚姫

          人魚姫って、ディズニーの「リトルマーメイド」では王子と結ばれるんだけど、原作では泡になって消えてしまう。 魔女の呪いを解くには王子の胸にナイフを突き立てなきゃいけないんだけど、愛する相手にそれができなくて自己犠牲で終わる。 ドラマチックで、すごく悲しいラストだ。 ところで、恥ずかしいからあまり言っていないんだけど、これは昔好きだった人が結婚したって話を聞いて作った曲。 この「人魚姫」の主人公は、人魚姫でもなく王子でもなく、ただこの物語を端で見ていただけの脇役。 何もで

          #4 日々

          もしかしたら、この「トビラの外のそのまた向こう」をリリースしたら僕は音楽をやめるかもしれない。 作る前は、そんな風に思ったこともあった。 今後、僕は歌が作れるんだろうか。 作ったとして、それは求められていることなんだろうか。 やはり、自分が作ったものを世に発表するのは怖い。 「あぁ、こんなもんか」 「別に大した曲じゃないな」 「下手くそ!」 こんなリアクションが帰ってくることを想像する。 もちろん、自分で聞いて「めっちゃ良いぜ!」と思いながら作っていることは確かな

          #3 ピスタチオ

          前回更新の記事で、一平さんと「だいじょぶ」というテーマでそれぞれ曲を作ったというエピソードを書いた。 それが、一平さんが作った曲はザ・ルーズドッグスの「ダイジョウブ」として、僕が作った曲は今回のミニアルバム収録の「大丈夫」として仕上がった。 こんな風に、同じテーマ、または、同じタイトルで曲を作った場合に、それぞれの個性が反映されて面白い。 実は一平さんとはザ・ルーズドッグス結成以前、路上ライブに明け暮れていた頃に同じようにタイトルだけ共通にして、それぞれ曲を作るという企

          #3 ピスタチオ