#4「いばら姫」楽曲解説

告白しよう。
一番最初のインスピレーションは「マレフィセント」だ。

ディズニーの実写映画で「眠れる森の美女」に出てきた、姫に呪いをかける邪悪な妖精を主人公にしたアンジェリーナ・ジョリー主演の実写映画。

そこから、物語と僕の記憶と想いが混ざっていき、「大切だからこそ心の奥に閉じ込めてしまった想いを解き放っていく」歌になっていった。

実は一番最初の部分(1コーラス目の1回目のAメロ部分)だけはかなり前に作ったもの。
そこから続きが全然作れなくて、棚に上げてあった。

時々引っ張り出しては続きを作ろうと試みるも、やっぱりしっくり来なくて棚の上へ。

今回ミニアルバムを作ろうと思うようになってから、新たに1から曲作りするよりは棚上げしてあるものを完成させる方が早いだろうと制作に向かった。

なんだろうね。
曲作りはタイミングが大事かね。

1コーラス目に出てくる2回目のAメロをなんとか作ったら、あとは結構早く出来上がったと思う。

弾き語りの時はアコギで弾いてるイントロは実はボツにした曲用に作ったイントロで、コード進行が一緒だったからそのまま流用した。

ただ、アコギで弾くのも悪くないんだけど、音源にした時になんだか野暮ったい気がして、それで思いついたのがピアノ。

僕の中で大好きな鍵盤弾きが何人かいて、誰に頼むか迷いに迷ったー。
だけど、結果、この人しかいないと結論付けたのがniccoさん。

この人の弾き語りをstand.fm内で見つけたとき、心奪われてしまった。
声も、歌い方も、ピアノも全てが好きで、胸を締め付けられるように感じるのに、同時に心が解放されるような。

縁あって(というか、僭越ながら僕からオファーさせていただいて)何度か一緒にカバー曲の音源を作っていたので、どのくらいの感じの音が届くかを知っていたというのも、今回「いばら姫」を弾いてもらうに至った理由かもしれない。

何度か一緒に音源作って、僕が毎回リクエストするのが「もっと弾いてください、もっと思うように弾いてください」。ワガママなのはわかってる。
けど、このリクエストに僕の想像を超えて返してくれるんだわ。

感無量とはこのこと。
憧れのniccoさんに弾いてもらえて「いばら姫」も幸せもの。

2020年リリースの「死ぬ前に、もう一度聞きたくなったら」に収録されている「夜長姫」、2022年リリースの「トビラの外のそのまた向こう」に収録されている「人魚姫」と合わせて「姫」シリーズなんて呼んでくれる人もいたりして、嬉しい。

どれも好きな曲なので、歌っていて楽しいし。
ちょっと切ない曲たち。

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