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来年あたり、インターネットが有料になる?

今年に入り、AppleとGoogleがユーザーの個人情報取得について制限を強化するとうたいはじめている。具体的には、アプリを利用する時やWeb閲覧時に個人データをアプリ側に渡しても良いかを個人が選択できる方向に舵を切ろうとしている。

今までは、アプリ利用やWebを閲覧している時、知らずしらずのうちに年齢や位置情報、健康情報やメールアドレスなんかを収集されていて、その情報を元に「あなたこれ好きでしょ?」といった感じで個人に合わせた広告が表示されていた。ターゲティング広告というやつだ。

詳しくは知らないが、Web閲覧の場合はクッキーという仕組みでそのような個人データが収集されていて、広告会社に利活用されていたらしい。その収集を許可した覚えはないのに、そのように利用されていたのは今までのルールが曖昧だったわけだ。

それをユーザー自身が許可することによって、AppleとGoogleはプライバシーを守ります企業ですよというメッセージを発している。

これに対して、広告を出稿している側は猛反発しているらしい。確かに今まで行えてきたことが、これからは出来なくなるからその反応も頷ける。ただ、個人的には過剰にユーザー情報を収集することだけはやめてもらいたいなと思うけれど。何事も適切が大事。

広告に関して言うと、美容系や健康食品、医薬品関連の広告は本当にウザい。これは前述のターゲティング広告とは異なり、アフェリエイトとよばれるものらしく、サイト運営者が成果報酬を狙って表示しているらしいので、もうそういったサイトは本当に見たくない。なんなら地方紙のWebサイトにもそいうったいかがわしい広告が掲載されていて、それって報道の立場としてどうなの?と思うこともあったり。

8月からは薬事法あらため薬機法が変わるらしく、医薬品関連の誇大広告も規制が強化されるらしい。そして処罰の対象にはサイト運営者だけでなく、クリック数で稼ぐアフィリエイター、インフルエンサーなども含まれるようになるとのこと。これによっていかがわしい広告が減ることを望むけれど、どうなるんだろう。

薬事法といえば、15年ほど前に楽天でミネラルウォーターを販売しようとしたことがあって、厳しい規制に驚いたことがあった。具体的には「〇〇に効く」とか「美容に良い」とか具体的な効能を表記しようとしたら、「この表現はアウトです」とチェックが入ったのだ。楽天に関してはサイト運営者として、法律を守るためにチェックが厳しかったのだ。

ただ、良質なサイト運営者もいたら悪質な運営者もいるってことで、今の今までも、法律の隙間を突いてこれほどまでに怪しい広告がのさばっていたんだな。そしてアフィリエイター達にとってはこれから厳しい時代になっていくんだろうし、それに気づいている人たちは、とっくに別の方法を探っていたりするんだろう。自分の場合は、広告ブロッカーを導入したり、万一表示されても、意地でもクリックはしなかったけれど。

なんて、他人事かと思っていたけれど、無料かと思っていたインターネットの情報は、これらの膨大な広告費で賄われていたわけで、その広告が規制されて、出稿数も減ってくるとなると、それが無料じゃなくなってくるのかもしれないな。現にYouTubeなんかはプレミアムユーザーは有料課金で広告無しにしているし、一般のWebサイトにも有料モデルを広げてくることは十分に有り得そう。

最近面白かった新聞広告。こういう面白い広告は大歓迎なんだけどな。


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