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旅に出ると"閉塞感が溶けていく"という話し

茹る(うだる)
1 「ゆだる」に同じ。
2 暑さのため、からだがぐったりする。
3 疲れや酔いなどでからだがふらふらになる。へたばる。


うだる夏。
言葉の意味は正確には知らなかったけれども、”うだる”という響きから連想した夏の様子は、実際の言葉の意味と合致していました。
(上記”うだる”の意味の2)

僕にとって思い出の映画である「海獣の子供」。
”うだる夏”は、そのエンディングに流れた米津玄師さんの「海の幽霊」2番冒頭の歌詞に出てくる言葉です。

数日前に梅雨明けが宣言されたここ沖縄は、亜熱帯ぶりを発揮して猛暑が続いています。
「去年もこんなに暑かったっけ?」と汗と一緒に例年おなじみのセリフが口から流れ出てきました。

米津さん、確かに、夏、うだってます!

夏の衝動、海

そんな日は進んで外に出たくなるのも夕暮れ以降に限ってしまい、そして僕にとってそんな時行き着く先は海です。
海で夕日を見たい。
そんな衝動に駆られるのです。

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僕にとって海は眺めに行く場所であり、夕陽を見て癒されに行く場所です。
小さな頃から側にあって、学校で何か嫌なこととかあると、まるで母のような優しさでいつも心を助けてくれました。
僕にとって海はかけがえのない存在です。

ベトナムで出会ったもう一つの海

一方旅をして、僕とは全く違う捉え方で海と向き合う人たちがいました。
ベトナムの漁師たちです。
ベトナム中部のダナンという都市では、まるで童話一寸法師が乗っていたような丸い小舟に乗り、さっそうと魚を捕りに行く男たち。
男たちにとって海は職場であり、家族を養うための戦いの場でした。

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同じ海でも僕らとの向き合い方は大違いです。
もちろん僕には僕の戦いの場があるので、良し悪しの話しではないのですが、僕には海の男たちがカッコよく映りました。

捕った魚はその場で売りさばくのがダナン流。
海岸で待ち構えていたお母さん達がその場で買いあさり、捕った魚はあっという間に完売す。

ここではない何処かにも人の営みが在ることを知った

当時の日記では、その土地の生活感あふれる光景に出くわしたことを嬉しく思ったことを綴っていました。
僕は旅人として、遠いベトナムの海で男たちが海を舞台に戦っている姿を見ることができたため、今この瞬間も
「世界はここだけではない、戦いの場所は無数にある。ひいては僕の居場所は無数にある」
そんなことを実感を込めて考えることができるのです。
これがどんなに精神的な拠り所となっているか。
これは旅に出た者の特権だと思っています。

旅に出たことの恩恵

移動がしずらいこの世の中では、世界が狭くなりがちです。
特に忙しなく働く時期になると、より閉塞感を感じてしまいます。
世界が小さくなってしまった今こそ、旅へと飛び出したかつての経験が貴重な財産となっています。

安心して旅ができる世界が戻ってきたら、ぜひ「世界は広い」と言えるよう旅に出てみてはいかがでしょうか?
閉塞感が失くなることでもたらされる生き易さを得ることができると思います。

おわり

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
他、僕が見たアジアの景色を覗いていただければ嬉しいです。

旅をまとめたkindle本を近々出版する予定です。
アジアの旅編が出たらこちらも有料化するかもしれないので、興味ある方は早めに覗きに来ていただければと思います。


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