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現役人事部長が語るシリーズ〜人生は「考え方」で差がつく! #7〜

どれだけ自分なりに努力しても「評価」されないと感じている人は大きのではないでしょうか? 努力が「無駄」になることは現実あります。
そこで今回は、組織やコミュニティーに属している場合の「正しい成長」について、考えてみたいと思います。
では、7時間目を始めます。一緒に考えてみましょう。

■上司の指示は、迷いのない状態をつくりこと


少し前に流行った言葉で、「忖度(そんたく)」ってありましたよね。

皆さんの周りで、今もそんなこと結構あるんではないでしょうか?

先輩・上司の指示が明確でなく、行動を起こすまでに相手がどのような意図や背景があるのかを想像ばかり時間を浪費し、考えてしまう無駄な状態ですよね。

私も過去に随分経験しましたが、わかりづらい方針や指示であるほど困ることばかりです。実行する側からすると迷惑と混乱でしかありません。

【ケーススタディ:陸上の監督編】

陸上競技部で、監督から選手にこのような指示がありました。

「10kmをこれから走るが、実力を発揮してしっかり走るように」


これを聞いた選手たちは、持っている力を自分なりに発揮して走った結果、10kmを70分で完走した。

選手たちは実力以上の結果に対して、
自己評価とすればとても満足して、監督も喜んでくれるだろうと思っていました。


ところが、監督はあまり喜んでいません。
その原因は選手たちにもわからず・・・



そうなんです。

監督は、選手に10kmを「60分」で本当は走って欲しいと思っていました。

なので、「70分」かかった結果について監督すれば「不満」となっていたわけです。

ここで振り返ると、このケースでの課題はどこにあったんでしょう??


正解は・・・

監督の指示が曖昧だったからとなります。
自分の中では「60分」という設定があったにもかかわらず、それを選手にしっかり理解させずに実行となった。


もし明確な指示を初めの段階から伝えていれば、どのようになっていたことでしょうか??

監督は「60分」という「目標」を設定し、実施した結果、「70分」だった「事実」が明確になります。

選手たちは、監督の気持ちに忖度せず、差(不足)である10分を改善するための行動変化にすぐ移せたわけです。

10分を縮めるために・・・
・筋トレする
・フォームを改善する
・ランニングシューズを見直す
・まずは3分縮める目標(スモールゴール)を設定する

自分も納得感ある中で課題も明確になれば、内発的動機を得やすい環境となります。


■正しい成長とは??


成長の定義については、以前のnoteで取り上げましたが、


では、組織の中での正しい成長とは何でしょう?


自分なりに課題を見つけて自己成長することでしょうか?


確かに、自発的な行動はいいですね。



ただ組織やコミュニティーが求める成長と一致しているでしょうか?

組織に所属していると、概ね「評価」というものがありますよね?

評価するのは、会社(直上司)となります。
その上司が求める目標設定と自分の不足分との差、前掲の例でいうと、10分の差分とななります。


その不足部分を明確にして、「できなかったことをできることにする」

それこそが組織内での「正しい成長」となります。

自己成長していきたい人は、まずは自分の現在地と成果との不足分を明確にしましょう。

そしてそこに集中して取り組むと、組織内での有益な存在として自分が得たいものが得られることに繋がります。

1on1などの機会に上司としっかり話してみましょう。
もし上司が明確な指示が出せないような場合でも、ここは忖度なしで何度も確認することをオススメします。



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