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《週刊 セットプレー》vol.04

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Ⅰ.福岡の1点目(福岡vs横浜FM)

★試合データ

J1 第14節
2022年5月21日(土)
アビスパ福岡 vs 横浜F・マリノス
1 - 0
得点者:
58’ ジョルディ クルークス(福岡)

★ゴール動画

★このセットプレーのポイント

黒=福岡,白=横浜FM
※番号は背番号ではありません。

・守備側の視点

ボール近くに多くの人を配置。
体の強い➒にはタイトにマンマークをしている。
中央には1人。

・攻撃側の狙い

③と⑥と⑧の間のスペース(赤丸)とやや中央の広いスペース(黄色丸)を使っての攻撃をしています。

➓は激しいマークを受けていないため、そこに➐が投げます。
やや後手になった守備の③はボールに向かいます。
その動きで図の黄色丸はさらに大きくなり、その広大なスペースを3人目の動きで➒が狙っています。
その動きでPA内の②を釣り出すことに成功し、⓫が完全にフリーになっています。

Ⅱ.千葉の1点目(熊本vs千葉)

★試合データ

J2 第17節
2022年5月21日(土)
ロアッソ熊本 vs ジェフユナイテッド千葉
1 - 1
得点者:
85’   髙橋 利樹(熊本)
90+3’ 鈴木 大輔(千葉)

★ゴール動画

★このセットプレーのポイント

ロアッソ熊本が似たような位置からFKを守るシーンは「週刊セットプレー vol.01」で取り上げました。

⇩今回の立ち位置

白=千葉,黒=熊本
※番号は背番号ではありません

・守備側の視点

《vol.1》で取り上げた時とほぼ同じゾーンでの守備をベースにしています。

➋   …壁
➌   …ニアのゾーン
➍~➓ …列となり中央のゾーン
⓫   1列前のゾーン

仙台戦での失点シーンで狙われたニアサイドのスペースを➌が埋めています

・攻撃側の狙い

ゾーンで守られているため、相手選手の間に勢いを持って走り込むことを狙っています。

最初の配置では⑤が⓫からのマークを受けています。
ボールが蹴られる前に⑦が⓫に体をぶつけ、⑤がフリーで走り込んでいます。
(⓫は追っていなかったため、ゾーンでの守備を優先していると判断しました。)
そこに速いクロスを蹴り込み、頭で合わせてゴールが決まりました。

Ⅲ.仙台の2点目(大宮vs仙台)

★試合データ

J2 第17節
2022年5月21日(土)
大宮アルディージャ vs ベガルタ仙台
2 - 4
得点者:
30’  名倉 巧(仙台)
39’  富樫敬真(仙台)
54’  富山貴光(大宮)
60’  フォギーニョ(仙台)
82’  フェリペ カルドーゾ(仙台)
90+3’ 菊池俊介(大宮)

★ゴール動画

★このセットプレーのポイント

白=仙台,黒=大宮
※番号は背番号ではありません

・守備側の視点

完全にゾーンでの守備をしています。

➋   …ニアポスト付近
➌~➏ …ゴール前中央1列目
➐~➒ …ゴール前中央2列目
➓   …ショートコーナーへの牽制
⓫   …PKスポット付近

・攻撃側の狙い

いわゆる”ニアすらし、中央あわせ”でゴールを決めています。

蹴られる前に④がボールに近付くことで➓を自分に寄せています。
これにより、ニアサイドゴールエリア角のスペース(黄色丸)を大きくすることが出来ます。

⑪が➌の背中側から空けられたスペースに走り込むことで、完全にニアで先に触れる状況を作っています。

そして中央では⑦がやや長めの移動をして、守備の1列目と2列目の間に走り込んでいます。

ニアを取った⑪はヘディングで中へボールを送り、それを⑦がヘディングをしてゴールが決まりました。

・おまけ(天皇杯から3試合)

★ FC今治 vs 沖縄SV

前半ATに先制点を奪われた沖縄SV。
後半に4ゴール奪い、逆転勝利をしています。

後半の4ゴールのうち、3ゴールがFKからでした。

★ 上武大学 vs 富士大学

後半に1ゴールを奪った富士大学が勝利をしています。

ニアに走り込み、中央にボールを送ったところからゴールが生まれています。
このCKでは混戦となってからゴールになりましたが、精度を上げれば再現性の高い攻撃が可能になると思いました。

★ ホンダロックSC vs マリーゴールド熊本

3-0でホンダロックSCが勝利しています。

1点目と2点目はCKから同じ選手が決めています。
また、ゴール前中央まで飛ぶロングスローという武器もあり、今後の試合も楽しみになりました。

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