読書112 『ナイルパーチの女子会』
柚木麻子著
実家から大手商社に勤務する栄利子は、仕事や容姿に恵まれるが、友だちができない悩みを抱えていた。人との距離が縮まらず、そのうちに誰もが離れていくのだった。
栄利子の楽しみは、人気のブログ「おひょうのダメ奥さん日記」を読んで癒されること。
「おひょう」こと、翔子は夫と気ままに暮らしているが、家族を捨てて出て行った母親と、息が詰まる父親に、深いわだかまりを持っていた。
翔子もまた、友だちがいないことにコンプレックスを感じていた。
「おひょう」と偶然、近所に住んでいることを知った栄利子は、翔子との距離を急速に縮めていく。
そこから、理想の友人関係を築けると思っていたが・・・。
(紹介されているあらすじから)
第28回山本周五郎賞受賞作。
「ナイルパーチ」とは、スズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚。
淡白な味で知られる食用魚だが、一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ。
要注意外来生物」(本作品から)
かなり重くてドロドロしたお話ですが、泥沼の中でも気づくことがあり、そこで結局、答えを見つけるヒントを得ているようでした。
印象に残ったところは、栄利子が見下していた、会社の女性の豹変ぶりです。
ずいぶんとこわいです🥲
一体、この話はどこに行くのか、ハラハラしながら、でも、そこには気づかなかった意外な心理があって、妙に考えさせられました。
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