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読書75 『そして、バトンは渡された』

   瀬尾まいこ著

「私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった」
「困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない」

ようやく読めました。大まかなあらすじや、レビュー以外の情報は入れずに読みたかったので、映画はまだ観ていません。

複雑な家庭環境と思われることが多いのですが、溢れるくらいの愛情いっぱいで育てられました。
そんな優子の成長物語に心が温まるのが、瀬尾さんの作品だと思いました。素直で真っ直ぐで、澱みがないです。

印象に残ったところは、優子が学校で、ささいなことから話が大きくなり、嫌な思いをしますが、家族のことを言われて、相手の見解を訂正するところです。気持ちがよかったです。

優子の二人目の母の梨花さんには、おどろく行動ばかりですが、読み手に嫌な印象を与えずに「それが梨花さんだから」という方向に持っていきます。

早瀬くんのキャラも楽しいです。

やっぱり、期待通りでした。読めてよかったです。お気に入りの一冊になりました。

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