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iCAREに入社して3年経ちました。

こんにちは。株式会社iCAREで健康管理 SaaS Carely (ケアリィ)のUIUXデザイナーをしている高橋名人(@zouzei8to10)です。

主な業務担当はCarelyの新規機能のUIUXデザインから実装までのディレクション、デザインシステムの設計、アクセシビリティ改善提案、ユーザーリサーチなどを行なっております。外部講演でもよくデザインについて発表しております。

よろしければ下記の過去記事もご覧ください。

産業保健の事業会社に入社して3年を振り返る

私がiCAREに入社したのはちょうど3年前の2019年10月です。

それまでずっと受託で働いていた中で、「ビジョンを持って長期的な視野で自社プロダクトをデザインし、事業を成長させる一員となりたい。」と考えて、いろんな事業会社のお話を聞いて、最終的に縁あってiCAREに入社することになりました。

実はTwitterのアカウント名をそのタイミングで変更しました。
それまでは発音しにくい名前だったのですが、今後プレゼンの機会などでアカウント名をお伝えすることもあると思い、記憶に残りやすくユニークなもので、なんとなく「Z(ゼット)」から始まる名前、そして「数字」を入れたいという理由から

@zouzei8to10
という名前にしました。

たまたまその日に消費税が8% → 10%に増税されたので、そこから取りました。つまり、消費増税からも3年が経ったということですね。※特に政治的な信念などは含んでおりません。

消費増税も3年前でした

また、入社後すぐに私の好きな女優の多部未華子さんが結婚されました。それを当時の営業の同僚にTwitterでネタにしてもらったことも思い起こされます。

つまり、多部ちゃんの結婚からも3年経ったということです・・・

でも幸せならOKです👍
(でも幸せならOKです👍)

いろんな領域の制作物をデザインしまくった3年間

iCAREに入社してデザインしたものを思い出してピックアップしてみます。

  • Carelyロゴ

  • プレゼン用スライド

  • 新規事業ロゴ / ランディングページ

  • Tシャツやパーカー、ステッカーなどのグッズ

  • イベントのブースやパネルデザイン

  • 社内写真撮影

そして、もちろん Carely の 機能開発における UX や UI component の設計などにも携わってきました。

Carelyロゴガイドライン
Carelyのロゴデザインの詳細設計図
細部を厳格に規定することで各メディアで展開しても、堅固に運用できるロゴになりました。

改めて振り返ると本当にいろんな対象をデザインしてきたなぁ、と思います。この辺りをスピード感を持ってマルチに実行できたスキルは受託会社で培ったところでもあると感じています。

(デザインしたモノたちの詳細はこちらのnoteでまとめています。)

シリーズD、シリーズEの資金調達を経験

会社の事業フェーズとしてはシリーズDにて15億円、シリーズEにて19億円の増資を実現することができました。シリーズD以上を実施できるスタートアップ企業が全体の1%と言われる中で、こういったことが経験できたことは大変ありがたいことだと思います。お客様や投資家の皆さまにもこの場を借りて感謝申し上げます。

社員数も、私が入社した時には50人に満たなかったと思いますが(産業医専任前だったので)、2022年10月には150人を越える規模になり、単純に仲間が増えたことは嬉しい限りです。

BtoBのデザインのおもしろさ

UIUXデザイナーが活躍できる領域を大きく分けると2種類に分類できます。

  • BtoCのアプリやWebサービスのUIUXデザイナー

    • 例 ) Youtube、Spotify、クックパッドなど

  • BtoBのアプリやWebサービスのUIUXデザイナー

    • 例 ) Smart HR、楽々精算、freeeなど

私たちが開発している健康管理SaaSの Carely ( ケアリィ ) は主に会社で働く従業員の方々の産業医面談やストレスチェック、過重労働防止の管理をするために各企業様ごとにご契約いただいて導入しているシステムです。

なので、分類でいうとBtoBの領域になります。

C向けのアプリやゲームなどに比べるとテレビCMや街頭広告などで見かける機会も少なく、もしかすると地味な印象を持っている方もいるかも知れません。(実際私もそう思っていました)
ですが、C向けもB向けも広告もゲームもデザインしてきた私は、今では「BtoBのデザイナーはすごく奥深くて、おもしろい仕事です!」と胸を張って語ることが出来ます。

お客様の顔が見え、声が聞ける

BtoBの特徴として、商談を前提としているため一企業一企業のご担当者様と継続的にお付き合いすることが多くなります。そのため、Carelyで自分が携わった機能によってクライアント企業内での業務が「効率的になった!」「わかりやすくなった!」などの感想をダイレクトにいただけることが出来ます。

ユーザーの皆さんと共に創り上げる「ドライブ感」

また、カスタマーサクセスや営業を通していただいたフィードバックからすぐに開発に反映することも日常的なのでお客様と一緒に製品をより良くしていけている感覚もあります。お客様からの要望の声に素早く応えて「もう実装されたんですか?!」と驚かれるほどのスピードで開発できた時はエキサイティングな気持ちになります💪

BtoBのデザイナーは高い専門性と、柔軟なバランス感覚が必要なプロフェッショナルな仕事

一方で、UIUXデザイナーの仕事としては、実は大変難易度が高いとも思っています。まずはじめに、そのビジネス領域のドメイン知識や業界の慣習をしっかりと勉強することが不可欠です。私自身「産業保健」や「人事労務」の分野にはそれまで馴染みがなかったので入社してからを読んだり、社内の専門家に現場での使われ方をリサーチしたりして理解を深める機会が今でもたくさんあります。

また、拡張し続けるシステムを提供し、非連続に組織が成長している企業だからこその「デザイナーとしてのバランス感覚」も求められます。職人的に細部にこだわる事も大事ですが、事業のビジネス的な要件やその時の社内の組織の状況からカメレオンのように振る舞い方や注力する部分を変化させていくことが求められます。

おそらく「デザイナー」という職業に対する一般的なイメージは絵を描いたり、IllustratorやPhotoshopと睨めっこして図形をいじったり色を変更したりする時間が多いと思われると思いますが、私の感覚としては、そういった作業の時間は全体のだいたい1割くらいだと思っています。(UIUXデザイナーの傾向としての話になります)

いわゆる「デザイン作業」は全体の1割

多くの時間は、

  • 関係各所にヒアリングし適切な仕様とスケジュールに落とし込む

  • GithubやBacklogにいろいろな立場の人からわかりやすいような表現でドキュメント化する

  • 実際に実装された機能をテスト環境でぽちぽちテストする

  • 全画面の実装状況をスプレッドシートにまとめ component を設計する

という、正直地味な業務の方が多いと思います。

ですが、そういった地味な作業を通して解像度を高めてユーザーの要望に応えていくことはBtoBデザイナーとしての醍醐味でもあり、成長する喜びでもあるのです。

それから、こういったnoteを書いたり外部でのLTを通して、自社の魅力や普段の業務の話をしてアピールすることも大事な仕事の一つですね。「複雑なことをわかりやすく伝える」ということもデザイナーの重要なスキルですので、そういう意味でもBtoB領域は成長のチャンスがたくさんあるとも言えるのです。

専門性とバランス感覚が求められるBtoBデザイナー

事業会社のデザインのおもしろさ

では次に、「事業会社でデザインすること」のおもしろさをお話ししたいと思います。

2022年10月時点の組織図

2022年10月時点のiCAREの組織は上のようになっています。
大きくSaaS事業部Professional事業部の2部門に分かれています。

SaaS事業部
企業の健康管理ニーズに応えるクラウドシステムを提供し、アナログな業務のデジタル管理(DX)により、人事労務・マネージャー・産業保健スタッフの業務効率化とハイリスク者への予防措置の両立を実現します。

Professional事業部 =
健康経営・ウェルビーイングを推進するために必要な専門家・ヘルスケアサービスをオンデマンドで提供。Carelyに蓄積された健康ビッグデータを活用することで、一時的な健康増進にとどまらない、中長期的に健康を創れる職場環境を実現します。

iCARE BOOK

デザイン本部は「全部署」と関わります。

私が所属するDesign本部は両事業部にまたがって存在しており、「Product Design Team」と「Communication Design Team」に分かれて社内さまざまな部署と連携して仕事をしています。各部署が抱える課題は大小さまざまあり、かつ要件が曖昧な依頼からヒアリングして進めることも多いので多様な制作物のデザイン力ニーズを引き出すコミュニケーション力をつけることができると思います。

また、社長である山田から不定期で全社員に向けて送られる「CEO LETTER」もデザイン本部のコミュニケーションデザイナーが担当しているのですが、iCAREはオフィスが1フロアですので、経営層との距離も近く、経営陣の声を聞きやすい環境にあります。(物理的にもよく聴こえてきます)

業務外でも部署の壁は薄いです。

私はiCAREに入るまでは小さなデザイン事務所や制作会社で働いていたので、それまで馴染みのなかった職能の人と協力しながら働いたり、オフィスで仕事終わりに飲みながら雑談する時間は単純に楽しいです。

時には真剣に会社やプロダクトのことを話したり、プライベートのことを相談したりという感じは実は私にとって初めての環境でした。営業職の人などはイベントが盛り上がるとダンスをし始めたり、モノマネで笑いを取ったり、歌を歌い出したりすることもあり、いつも刺激をいただいています(笑)

オフィスエントランスは定時を過ぎるとバーに様変わり
定期的に行われるイベントは賑やかです

産業保健という領域のおもしろさ

さて、次に私たちが関わっている「産業保健」という領域についてお話しします。
このnoteをご覧いただいている方の働く会社には産業保健スタッフはいらっしゃいますか?またそのような方々と面談を実施したことはありますか?

産業保健スタッフとは、簡単に一言でいうと「会社で働く人たちの健康をつくる専門家」です。

健康管理体制における専門職

事業場内産業保健スタッフ等の役割
「事業場内産業保健スタッフ等」は、セルフケア及びラインによるケアが効果的に実施されるよう、働く人々及び管理監督者に対する支援を行うとともに、具体的な職場のメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、個人の健康情報の取り扱い、事業場外資源とのネットワーク形成やその窓口等、中心的な役割を担います。事業場内産業保健スタッフ等には、産業医等、衛生管
理者等、保健師等・心理職、精神科医等医師の他、人事労務スタッフが兼任している場合もあります。

出典:15分でわかる 事業場内産業保健スタッフ等によるケア
(厚生労働省-こころの耳)

昔は産業保健「不毛地帯」にいました。

私自身はiCAREに入社するまでは30人にも満たない小さな会社でしか働いたことがなかったため、iCARE と Carely がメインで関わってくる「産業医」「産業看護職」「人事労務」などの職業の方が会社の中でどんなことをされているのかほとんど知りませんでした。

むしろ、例にもれずデザイン業界はなかなかにハードに働くことが慣習化しているため、そのような働く人を守るための法律や仕組みが存在していることすら驚きでした。残業時間や有給がちゃんと目に見える形で記録されるようになったのも、iCAREが初めての会社でした。

実際に、同僚などが急な体調不良からの休職や退職になるケースも何件も見たり聞いたりしていました。だからこそ、産業保健に携わって「健康を崩さずに長期的に生産性高く働ける社会」にすることに今では大きな意義を感じています。

産業保健がこれからの日本社会の未来を創る

また、産業保健に意識を高く持って推進されている方や健康経営に積極的に取り組まれている経営者の方の中には、自社だけではなく、日本全体の労働人口の減少による課題や多様な働き方の受容などにも目を向け、強い想いを持ってこの業界で働いてる方が多く見受けられます。

一見すると地味に見られやすい、と、中の人たちでも話題に挙げることもある産業保健ですが、日本の人口の半分以上が社会保険の対象であり「どこかしらの企業で働く人」であることを考えるとさまざまな業界においてインストールされている「産業保健というシステム」を進化させていくことは、すなわち日本社会の未来を創ることなのです。

iCARE・産業保健・ヘルスケア・BtoB・SaaSなどに興味のある方はぜひお話ししましょう

最後に、採用情報をまとめておきます。

私たち、株式会社iCARE産業保健業界の革新をHR SaaS Carelyと専門家サービスの領域からチャレンジしているスタートアップ企業です。

もしもこの note をご覧になって興味を持った方がいらっしゃればお気軽に話しだけでも聞きにきていただけると嬉しいです!

以下のリンクやTwitterのDMなどでもいいのでコンタクトお待ちしております!
コロナの影響もやや収まりを見せておりますのでオフラインでのイベントも企画中です。お楽しみに〜👍


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