![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98843291/rectangle_large_type_2_d2de340999f839349ad3711b1373c2bd.png?width=800)
MBA経営理論の50冊を1冊にまとめてみた④:1兆ドルコーチのコーチングのコツとは?(+相手の「有能感」「自律性」「関係性」を高めることについて)
読書ノート(94日目)
さて、本日も
こちらの本を紹介してみます。
本書の経営理論編での
大きな章は以下の6つ
①経営と組織
②仕組み
③人材
④お金
⑤リーダーシップ
⑥社会と未来
今日は③人材について
こちらの本を紹介してみます。
「1兆ドルコーチ」 エリック・シュミット他
・コーチングの考え方は「その人が必要な答えは、その人の中にある」
・自分で答えを見つければやる気になるし、
より大きな能力や可能性を発揮できる
・シリコンバレーで「最高のコーチ」と称されたのが、
本書の主人公ビル・キャンベル
・すべての基本は「信頼」、誠実に話し合える信頼関係は常に最優先
・信頼があるチームはお互いに安心して自分の弱さを見せて話し合えるし、
意見の相違があっても感情的なしこりは残らない
・チームの信頼を築くためにビルが日頃心掛けていたのは次の3つ
①相手の資質を見極める
コーチングを受け入れる人だけにコーチをするようにした
①正直さ、②誠実さ、③諦めずに努力をいとわない姿勢、
④常に学ぼうとする意欲の4つをコーチングの相手に求めた
②相手に集中し、誠意をもって問いかける
相手に敬意のこもった問いかけを通じて、
相手が「自分には力がある」と感じる有能感、
「自分は状況をコントロールしている」という自律性
そして「他者とつながっている」という関係性を高める
③率直にコミュニケーションする
信頼関係があれば、厳しいことも面と向かって言える
ビルは100%正直にありのままを話し厳しいことも臆せず伝えた。
同時にコーチングを受ける相手にも率直さを求めた。
・ビルは常にチーム最優先として
徹底してチーム・ファーストの姿勢を人々に促した
①問題解決より、まず「チーム」
チームに誰がいて、彼らが問題解決できるかを見極め、
適切なチームが問題解決できるよう心を砕いた
②経験よりも「スキルとマインドセット」
未来を築くには潜在能力も重要
スキルとマインドセットを見れば、どんな人材に育つか分かる。
ビルが求めた4つの資質は、
様々な分野の話を繋げられる知性、勤勉と誠実、粘り強さ
③小さな声掛けの効果
ビルが心掛けたのは人々の間にある「小さな隙間」を埋めること
小さな心のささくれ立ちがチームワークを破綻させることもある
ビルは会議でも、話す人だけでなく、
何も言わない人の反応もみることを常に心がけていた
・「人を大切にするには、人に関心を持たなければならない」
という当たり前の事を本書は教えてくれる
今までコーチングとは?とあまり
深く考えた事がなかったのですが
本書を読んで「なるほど!」という
気付きが多かったです。
僕なりに考えた「コーチングの目的」は…
相手の内発的動機づけを高め、
本人が成長したくなる心の火を灯すこと
そのために…コーチ側が心掛けるのは
相手が「自分には力がある」と感じる有能感を感じ
「自分は状況をコントロールしている」という自律性を感じ
「他者とつながっている」という関係性を感じるように話すこと
先日紹介した
エドワード・デシの「人を伸ばす力」は
内発的動機づけと言えばこの人!なのですが
自律性と有能感で、人は学び続けて成長できる
という言葉と
この「1兆ドルコーチ」が意外にも
何だか繋がったような気がします
あと、信頼を生むためには
弱さのループが大切!と
いうことについてはこちらの本から。
①まず自分が弱さを見せ
②相手がそれを受け取り
③受け手も弱さを開示し
④それを(自分か)誰かが受け取る
⑤その結果、弱さのループが確立し、
相互に親密さと信頼が高まる
という「弱さの共有」がチームの
親密さや強い協力関係を作り上げる
との話です。これは
心理的安全性とも近い考えでしょうか。
これは余談ですが…
「弱さの開示」というと
この話をよく思い出します
もはや誰から聞いたか忘れましたが
「少年ジャンプの主人公には
何かしらの弱点をつくるべし。
弱さがあるから読者から愛される」
という話を聞いたことがあります
少し調べてみたら鳥山明先生も
そのような話をされていたのですね…!
![](https://assets.st-note.com/img/1677287524479-SHrZ5t6fTJ.png?width=800)
ということで、
いつもながら最後は脱線ぎみですが
今日はこの辺で!
それではまたー!😉
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?