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MBA経営理論の50冊を1冊にまとめてみた④:1兆ドルコーチのコーチングのコツとは?(+相手の「有能感」「自律性」「関係性」を高めることについて)

読書ノート(94日目)
さて、本日も
こちらの本を紹介してみます。

本書の経営理論編での
大きな章は以下の6つ
①経営と組織
②仕組み
③人材
④お金
⑤リーダーシップ
⑥社会と未来

今日は③人材について
こちらの本を紹介してみます。

「1兆ドルコーチ」 エリック・シュミット他
・コーチングの考え方は「その人が必要な答えは、その人の中にある」
・自分で答えを見つければやる気になるし、
 より大きな能力や可能性を発揮できる
シリコンバレーで「最高のコーチ」と称されたのが、
 本書の主人公ビル・キャンベル

・すべての基本は「信頼」、誠実に話し合える信頼関係は常に最優先
・信頼があるチームはお互いに安心して自分の弱さを見せて話し合えるし、
 意見の相違があっても感情的なしこりは残らない

・チームの信頼を築くためにビルが日頃心掛けていたのは次の3つ
 ①相手の資質を見極める
  コーチングを受け入れる人だけにコーチをするようにした
  ①正直さ、②誠実さ、③諦めずに努力をいとわない姿勢、
  ④常に学ぼうとする意欲
の4つをコーチングの相手に求めた
 ②相手に集中し、誠意をもって問いかける
  相手に敬意のこもった問いかけを通じて、
  相手が「自分には力がある」と感じる有能感
  「自分は状況をコントロールしている」という自律性
  そして「他者とつながっている」という関係性を高める
 ③率直にコミュニケーションする
  信頼関係があれば、厳しいことも面と向かって言える
  ビルは100%正直にありのままを話し厳しいことも臆せず伝えた。
  同時にコーチングを受ける相手にも率直さを求めた。

・ビルは常にチーム最優先として
 徹底してチーム・ファーストの姿勢を人々に促した
 ①問題解決より、まず「チーム」
  チームに誰がいて、彼らが問題解決できるかを見極め、
  適切なチームが問題解決できるよう心を砕いた
 ②経験よりも「スキルとマインドセット」
  未来を築くには潜在能力も重要
  スキルとマインドセットを見れば、どんな人材に育つか分かる。
  ビルが求めた4つの資質は、
  様々な分野の話を繋げられる知性、勤勉と誠実、粘り強さ
 ③小さな声掛けの効果
  ビルが心掛けたのは人々の間にある「小さな隙間」を埋めること
  小さな心のささくれ立ちがチームワークを破綻させることもある
  ビルは会議でも、話す人だけでなく、
  何も言わない人の反応もみることを常に心がけていた

「人を大切にするには、人に関心を持たなければならない」
  という当たり前の事を本書は教えてくれる

今までコーチングとは?とあまり
深く考えた事がなかったのですが
本書を読んで「なるほど!」という
気付きが多かったです。

僕なりに考えた「コーチングの目的」は…
相手の内発的動機づけを高め、
本人が成長したくなる心の火を灯すこと

そのために…コーチ側が心掛けるのは
相手が「自分には力がある」と感じる有能感を感じ
「自分は状況をコントロールしている」という自律性を感じ
「他者とつながっている」という関係性を感じるように話すこと

先日紹介した
エドワード・デシの「人を伸ばす力」は
内発的動機づけと言えばこの人!なのですが
自律性と有能感で、人は学び続けて成長できる
という言葉と
この「1兆ドルコーチ」が意外にも
何だか繋がったような気がします

あと、信頼を生むためには
弱さのループが大切!と
いうことについてはこちらの本から。

①まず自分が弱さを見せ
②相手がそれを受け取り
③受け手も弱さを開示し
④それを(自分か)誰かが受け取る
⑤その結果、弱さのループが確立し、
 相互に親密さと信頼が高まる

という「弱さの共有」がチームの
親密さや強い協力関係を作り上げる

との話です。これは
心理的安全性とも近い考えでしょうか。

これは余談ですが…
「弱さの開示」というと
この話をよく思い出します

もはや誰から聞いたか忘れましたが
「少年ジャンプの主人公には
 何かしらの弱点をつくるべし。
 弱さがあるから読者から愛される」
という話を聞いたことがあります

少し調べてみたら鳥山明先生も
そのような話をされていたのですね…!

https://takagi-shinry.com/2017/01/08/character-and-weakpoint/

ということで、
いつもながら最後は脱線ぎみですが
今日はこの辺で!

それではまたー!😉

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