この監督、只者じゃない。
圧倒的なシナリオ、クオリティなのに映画予告だけの架空の映画予告編監督chavoさん
なんとなくYouTubeをながら見してたら
映画の予告が流れてきた。
「走れ！パチンカス」だ。
予告からしておもしろい。
配給元TOHOとかかな？と思ってたら本編がない！
撮影も編集も演者の演技も本物のソレなのに
本編をググっても出てこない。コメント欄で気付く。このchavoという監督は予告編専門監督だった。
ジャンルから言ったらショートフィルム？
それともフェイクムービー？
子役の演技も素晴らしかった。今日だけで5回は予告編を観てる。本編はないのに。(笑)
予告編のネタバレ？感想？
著名で旬な若手俳優を起用しているわけでもハイクオリティなCGで迫力を出しているわけでもない。
ただシナリオ構成力は鬼だ。撮影も本格的。
なにより演者の演技の上手さは尋常じゃない。
惹き込まれる。
走れ!パチンカスに限っては子役の可愛さだけではなく子供にこのセリフを言わせるのかぁ…と新鮮さに驚いたくらいである。コミカルな描写の中にも人間の葛藤や苦悩を程よく折込んでくる構成力。
そして丁寧に作り込まれた映像を予告編に仕上げる瞬発力。
子どもとギャンブルという異色な世界を見事に化学反応させている。あとムラカミタケシがホンモノのパチンカスに見える。
本意気の映像制作。鬼才。
ほかの予告編動画もついさっき目を通したばかりだ。「全員敵-受験戦争を生き延びろ-」や「42分ヨシノリ」どれもおもしろい。
ショートムービーPV「First Love/宇多田ヒカル」に至っては圧倒的な歌声、情景と描写力で泣きそうになる。NetflixのFirst Love 初恋をギュッと凝縮したようなほろ苦い哀愁すら感じた。
どれも惹き込まれる映像作品なのに、これがまた予告編しかない。映画業界はどこに目をつけているんだ。大学生が思い出でつくる創作映画でもオマージュ作品でも二次創作映画でもない0→1のオリジナルだぞ。本編がないのなら出資元を探すかクラファンを本気で考えている。
Youtubeのチャンネル登録者数は1.35万人。
どういうことなんだ！どうなってんだ！
下手な登録者100万人のユーチューバーより全然おもしろいじゃないか！
そして新しい映像制作の分野を切り拓いている。
これらが無料の動画プラットフォームで見られるなんて勿体ないというか申し訳ない。
お金を払ってでも劇場に足を運びたい。
そして架空の予告編しかないなんて、なんて贅沢なんだ！
今夜はたぶん眠れない。
今夜はこの出会いと興奮で眠れないだろう。
映画本編がないということは、視聴者に物語の結末を委ねる、想像させるというなんとも粋な計らいだと感じている。でもやっぱり映画館で本編が観たい！
これからもchavoさんを応援したい。
そしていつの日か、劇場で本編を観られることを夢みている。
映像制作に無限の可能性と興味が湧いた１日だった。
とにかく見てくれ！予告編しかないから！
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