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震災後とオンラインサロンの時代


以前、自分のブログ↓でもさらっと触れていたのですが、昨今の「オンラインサロン」の流行を興味深く見つめています。


そしてつい最近、中村うさぎさんと佐藤優さんの対談共著『聖書を語る』を拝読して自分の考えがまとまったので記しておきたいと思います。


といってもツイッターでつぶやいた内容のまとめなのですが。



とにかく何が言いたいかと言うと、

私たち日本人は、「東日本大震災」というカイロスを軸に、「生き方」そのものを問うような時代を生きているのことの意味を今一度思い出すべきなのだ。

「どれだけ一生懸命に生きても、天災ですべてが台無しになるかもしれない。明日死ぬかもしれない。そんな中でどのように生きたらいいか」これが震災後の私たちの暗黙の命題である。

当初の「日本全体の絆」という目論見が忘れられたのち、「働き方改革」や「断捨離」「ミニマリズム」などのライフスタイルへの変革が起こった。人は自分を第一に考えるバラバラの個になったが、それもまた行き詰まりをみせて、またアソシエーションという全体を志向しはじめた。それがオンラインサロン興隆の兆しだったということだ。

「どのように生きたら幸福になれるのか?」

喉から手が出るほど求めている答えを導いてくれる作用をオンラインサロンが行うことで、救いや導きを求める者にとっては一種の宗教にもなりえる。むしろ宗教と呼ばれるくらいには人々に影響を与える効果がなくてはうまくいったとは言えないのかもしれない。

私たちはいつの時代も導きを求める、しがない子羊なのだ。この時代を見守るか、野次を入れるか、自ら生きるか、そのどれかしか選択肢はない。


・・・そんなことを『聖書を語る』を読みながらポツポツと考えていたので備忘録として記しました。

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