「思想がない文章の方が好き」と言われ、「利き言葉」に気づけました

まったく参加者の性格が違う会議に出ていると、「その文章が好き/嫌いなんですね!」と発見が多いです。

ある場所Aで最高の文章も、ある場所Bでは最低にもなります。逆もまた然り。この体験が増えると書ける文章、編集できる文章の幅が広がります。

そんなある日の会議でわかったことがあります。それは「思想がない文章の方が好き」です。意外でした。「思想がある文章の方が読み応えがある」、「芯のある文章だ」と思っていました。

でも、聞いているうちに同じ「思想」という言葉を使っても、思い浮かべる意味が違うことがわかってきました。

その会議における「思想」は「内容が薄いのではないか」、「エモ過ぎると疲れる」という意味を含んでいました。

確かに「思想のある文章」は読み言葉だと「心が動かされる」のに、書き言葉になると「ちょっと距離を置きたいな」と感じさせてしまうことがあるんですよね。

こうして、自分にとってはプラスの言葉でも、相手にとってはマイナスの言葉であることが気付けるとより届けられる文章がつくれるようになります。インタビューするときの聴く言葉のストックにもなりますね。

どうしても自分が慣れ親しんでいる文章をつくってしまいがちですし、そのことはひとから指摘されないと気づけないものです。「利き言葉」に気づかせてくれるのは、いつだってひとや環境です。

参加している会議にはどんな性格の参加者がいるか、何会議なのかを意識していると、「自分にとってはプラスだけどひと、環境によってはマイナスな言葉」に気づく体験が増やせるように思います。

経営会議、採用会議、編集会議。話の内容も空気もスピードも何もかもが異なり、「住んでいる星が違う」といつも思います。星が違えば受け入れられる言葉も違いますね。

言葉はいつだってひとによってニュアンスが変わる揺らぎやすいものですね〜。


トップ画像はオオスキトモコさんのイラストをお借りしました。自分が「これはいい言葉だ」と思って使った言葉が「えぇ!?これ使っちゃう?」と思わせているのでは・・・と怖くなるイメージです。
驚きがはっきりと伝わるイラストをありがとうございます。

〜自己紹介〜noteを毎日更新して29日目〜

佐野創太 ちょっといいことライター・編集者@人間関係、音楽、採用、夫婦

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