3分間 ~カップラーメン~
これは、カップラーメンにお湯を注いで完成するまでの3分間の話。
テレビを点けると、櫻井翔がニュースを読んでいた。信じたくなかったが、今はまだ月曜日だ。
環はもうすぐ中学3年生。学校、部活、塾…どれも欠席したことはない。けれど何も良いことがない。つまらない。全部やめたい。モチベーションはゼロだ。
環(たまき)はおなかが空いているわけではなかった。
ただただ何かを口に入れたいんだ。
カップラーメンの手に取る瞬間、覚悟を決めたはずなのに、罪悪感に駆られる。忙しいお父さんが、