見出し画像

伝え方の違いの話

電話にメール、オンライン会議など、今、何かを伝える手段はたくさんありますよね。
でも、どの方法で伝えるのが一番適しているか?
考えながら使っていますか?
私も便利だからついついLINEを多用してしまいますが、結局伝わらなくて電話したり、最終的には会って話して始めて話が通じたり…
大切なのは、「何を」「何で」伝えるか。
伝えたいことによって、その手段にも向き、不向きがあるのかもしれません。
今日は伝え方の手段ごとに、特徴を考えてみました。

●活字(メールやライン、SNS等)
言葉そのものの持つ意味がほぼそのまま受け取られやすい。
伝え手の微妙な想い、ニュアンスはなかなか伝わりづらい。
実際にあって話した時の印象と異なる受け取られ方をすることがある。
伝え手が意図せず冷たい印象に受け取られる場合もある。
比較的若い世代は上記のように受け取る人が多い印象。
「!」や「?」、絵文字等を使うことで感情を持たせることもできるが、目上に対しては使わないのが無難。これも世代によるが。
とにかく、受け手の受け取り方次第な部分が多く、言葉選びはかなり慎重にしなければ、思わぬ受け取られ方をすることも。
また、受け手によって異なる意味で受け取られることもあり、誤解を生みやすい。
ただし文章として残ることで、時が経っても、人を介しても、言葉そのものが変わる危険は少ない。

●手書き文字(手紙やメモ等)
言葉の意味に加えて、筆跡や筆圧、濃淡、手の震えや力強さが文字に現れ、
その人にしか書けない文字として、伝え手の感情が現れることもある。
活字と同じく文字が残る上、自筆であれば、より証拠としては使いやすい。

●電話
声色や声量、話し方、イントネーション、言葉と言葉の間など、
伝え手自身の、その人にしか無い要素が多く加わり、
受け手が受け取る内容の中での、言葉そのものが持つ意味の比率が下がってくる。
それよりも、伝え手の想いや感情の要素が多くなってくる。
ただ、目に見える形で残らないため、言った・言わないがしばしば起こる。
(録音という手段もあるが)

●zoom等の画面上のやり取り(オンライン会議等)
表情や仕草、目線が読み取れるようになり、
より、伝え手の想いや感情が伝わる要素が多くなる。

●対面での会話
zoomであった要素に加え、その人の全身の動き、物理的な距離感が実像として見えるようになる。
そこには体温やエネルギーが存在し、発せられる言葉一つひとつにもそれが宿っている。
言葉そのものの持つ意味よりも、伝え手の伝えたいこと・想いがダイレクトに伝わってくる。
受け手によって異なる意味で受け取られる、ということが起きにくい。
というより、誤解されている場合に気づきやすいので、その場で訂正できる。
ただし、会話だけで複数の人を介して伝えると伝言ゲームになり、途中で言葉や意味が変わりやすい。

他にもあるかもしれませんが、主な手段としてはこんなところでしょうか。
それぞれ異なる特徴、強みや弱みがありますね。
伝えたいことが業務連絡的なことであれば、
記録が残り、感情など余計な情報が入りにくい活字で伝える方が確実性がますでしょう。
一方、自分や相手の感情や想いを知りたい時、伝えたい時は、できれば直接会って、それができなくてもzoomや電話等、なるべく視覚以外の感覚でも感じられる方法でコンタクトを取るのが良いのではないでしょうか。

コミュニケーションは、言葉そのものの使い方やボキャブラリーももちろん重要ですが、
それと同じくらい、「伝え方」も大事なのではないでしょうか。
少し方法を変えてみるだけで、意外とスムーズに意思疎通ができるようになるかもしれませんよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?