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海外大受験のために純ジャパがSATで高得点を取る方法 - SAT 1400 点越えのために

1. はじめに


この記事では、純ジャパ (海外経験ゼロ)英語嫌い理系の私が海外大受験で必要となるSAT で高得点を取るために行った勉強法について書きます。

特に、以下のような方々の役に立てればと思い書いております。

・アメリカの大学受験でSATのスコアを要求されている

・将来、留学をしたいと考えている

・学部入試のAO・推薦・帰国子女枠に申し込もうと思っている

・海外進学で受ける必要のある共通試験について知りたい

2. プロフィール

読者の方が私の体験談を読んで役に立つかを判断してもらえるように、まず私自身の簡単なプロフィールについて紹介します。

個人の実績

SAT: Math 790/ Reading 640

SAT subject: math 800, physics 800, chemistry 700

AP exam: physics C 5/ Calculus BC 5

TOEFL ibt 98 点

東京大学 技術経営戦略学専攻 合格

某旧帝大医学部学士編入試験 筆記試験合格

某近畿圏医学部学士編入試験 最終合格 (在学)

医学部については、具体的な学校名を伏せています。

京都大学 理学部 (卒業, GPA 3.7 ↑)

経歴

偏差値67の中高一貫校 → 京都大学 理学部→国立医学部 (学士編入)です。

京大入学後、 4年以上アルバイト (塾、医学部予備校、家庭教師)で小学生から社会人まで幅広い生徒に英語を教えていいました。

また、大学1年時の英語の授業では、1番上の上級クラス(主に、帰国子女と留学生で構成される)の授業を履修していて、成績ではA(85点以上, GP 4.0)をとりました。

海外大も受験したので SAT や AP のスコアを持っていますが、京都大学理学部に進学しました。

3.SATとは?

ここでは、SAT について試験の概要を説明します。
すでに知っている方は読み飛ばしてください。

SAT

Reading, Writing and Language, Math (電卓使用不可と電卓使用可のセクション別) の4セクション、2教科で構成されており、各教科ごとに200点から800点で合計1600点満点の試験です。

また、オプショナルな Essay 試験があり、大学によって要求するところとしないとことがあります。

科目と試験形式

前述のとおり以下の2教科、4個のセクションで試験を行う。各科目とも最高800点、最低200点の表示であり、合計すると最高1,600点、最低400点である。各科目ともマーク式で解答し、オプションのEssay (小論文) は解答用紙に鉛筆で記入する。

Reading

52問を65分間で解くマーク試験です。文章や表、グラフを読んで解く内容となっています。合計で5つの大問があり、各大問は10から11問で構成されている。各大問は、文学、アメリカ史に由来する文章、経済や心理学に関する文章を含み、科学に関する文章が2つ出てきます。

難易度は、英語を外国語とする受験者にとっては理不尽級に難しく時間も足りないです。特に、文学が本当に厳しいです。したがって、この部分については十分に演習をつみ、特殊な訓練をする必要があります。

Writing and Language Test

文法や解釈にまつわる44問のマーク試験が35分間で行われます。このセクションはリーディングに比べると難易度が控えめですが、独特の癖があり演習を積まないと得点がとれません

Mathematics

電卓を使用する事ができるセクションと使用できないセクションがあります。この科目は、日本で教育を受けていれば、演習すれば700点台後半は安定してとれます。

Mathematics (No Calculator)

20問を25分で解く構成で出来ていいます。このセクションで電卓を使用する事は出来ません。15問のマーク選択問題と5問の短答問題(日本の共通テストのように数字を1桁ずつマークしていく形式)があります。

Mathematics (Calculator)

38問を55分で解く構成で出来ています。電卓を使用する事が出来ます。30問のマーク選択問題と8問の短答問題があります。


4. SAT での目標とすべきスコアと戦略


SAT

トップスクールのスコアの中央50% (下位25%~75%の範囲)の合格者のスコアが (例としてPrinceton University )
Mathematics: 740-800
Evidenced-based Reading and Writing: 710-770

であることから, できれば math, Evidenced-based Reading and Writing (以下EBRWと省略) の両方で700点を超え, 最低限合計1400点を確保しておきたいと考えられます.

しかしながら, 純ジャパでEBRWで700点台を狙うのは不可能である一方で, 日本の数学教育を受けた高校生, 特に中学入試で算数の問題を解く訓練を積んだ高校生にとっては math は非常に易しいので,

math: 790~800
EBRW: 600~650

を目標とすべきだと思います。

ちなみに, EBRW で600 点台でも普通にやると達成はほぼ不可能であると考えられます。というのは, 僕が受けたトップスクールの面接官から純ジャパ600点を取るのはほぼ不可能で, 640点は過去に見たことがないと言われたからです.

ですので, この記事の勉強法の部分では特に EBRW の勉強法について重きをおいて書いていきます。

5.高得点を取るための勉強法、戦略とおすすめ教材

ここからは、SAT について、試験で高得点を取るために必要な勉強と役立つ教材について書いていきます。

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Math

math に関しては本番形式の問題を時間を測ってひたすら演習するだけで十分かと思います。これは, SAT に限った話ではありませんが, 本番形式での問題演習を行うときは, 本番よりも1割ほど短い時間で解いて, 間違えた, もしくは, 解けなかった問題を集中的に見直すようにしましょう.

演習書はprinceton review のものがおすすめです. この本は解法のテクニックものっている上, 難易度, 形式ともに本番に近く, 問題数も十分あるので非常におすすめです.

あと, 関数電卓は前もって用意しておき普段から使っておき扱いなれておきましょう.

Evidenced-based Reading and Writing

SAT のリーディングに取り掛かる前にまずは, 最低限TOEFL のリーディング程度の問題で満点近辺を取れるぐらいまで練習しておく必要があります. 

TOEFL ibt レベルのリーディング演習に役立つ本としては, 次の本がおすすめです.

Reading

reading の勉強はかなりの量と時間を要します. 特に,

(1)参考書に書いてある解き方をしっかりと読み込み理解すること
(2)時間をかけてでも理屈をつけて解けるようになること
(3)本番同様の時間制限の中で解けるようになること

の (1)~(3) の3つを(1)から順にできるようになっていくように練習していくことが大切です.

(1) の段階では, 参考書の例題を解き, 解説をしっかりと読みます.  解説がすべて英語で書かれていることもあり (1) の段階に苦労するので, お金に余裕があるならば SAT に対応できる家庭教師を短期で依頼するのが近道かと思います.

(2) の段階については, 時間を測らずに自分なりに理屈をつけて解き, 正解できるか, また, 正解できたとしても解説とずれがないかを確かめるという練習が主になります. 演習量としては, 問題集1冊分の問題すべてをこの演習に充てるぐらいは必要かと思います.

(3) の段階では, 時間制限をつけて解いていく練習になり, 自分が解きやすい問題から解くなどの戦略を立てていく段階になります. 僕の場合はエッセイの問題が苦手だったので一番後回しにして, 最初にグラフの読み取りなどがある理系チックな文章から読むようにしていました. 演習量としては, 問題集4~5 冊分の問題すべてをこの演習に充てるぐらいは必要かと思います.

Writing and Language Test

このセクションは実は稼ぎどころです. 広義の文法問題なので, けっこう解き筋が決まっており, 演習量と文法の理解度が非常に大切になってきます.

おすすめの勉強順としては,

(1) TOEFL itp の文法セクションの問題演習による基礎演習

(2)例題を解説をしっかり読みながらとく

(3)時間をかけて理屈づけて解く練習

(4) 本番同様の時間制限がある状態で解く練習

というように進めていくのが良いかと思います.

Reading 同様問題集5冊分ぐらい演習すれば良いかと思います.

おすすめ参考書

最後に, おすすめの参考書をいくつか紹介します.

取り組む順番としては,

Princeton review 2冊  → EBRWについての参考書とvocablary の本 → Mc Graw Hill → Kaplan → Barron's (かなり難しい問題が多い) → Princeton Review 2週目

がおすすめです.

 6. まとめ

この記事では、純ジャパ (海外経験ゼロ)英語嫌い理系の私が海外大受験で必要となるSAT で高得点を取るために行った勉強法について書きました.

これから情報が少ない中, SAT を受験される方のお役に立てれば幸いです。

もし, ご興味がございましたら30分の勉強法コーチングなどから指導依頼まで承っておりますので以下のリンクからご検討をお願いします.


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