見出し画像

金の話。お前の人生設計どうなってるん?:スペインからの近況報告②

こないだ、ちょっと近況報告をしましたが、36歳にして仕事やめてスペイン行ってダンスするとか、どういうこと?何考えてるんだ?将来の不安はないの? 金はどうしてるの?ということで、そのあたりについてちょっと書きたいと思います。

人生に迷える(?)中年の方々のケーススタディの参考になれば幸いです!w

生き方に関する基本的な方針

まず、人生をどう生きるかに関する基本的な考えですが、前にも書いた通り、自分が持つ限りある資源(時間、体力、能力、金、健康、などなど)を最適に組み合わせて満足できる人生をおくれたらいいなあ、と考えています。

お金がたくさんあっても時間とか健康がなければ人生たのしめないし、逆に時間がめちゃくちゃあっても、ある程度のお金とか体力がないと人生楽しめないかもしれません。

ある程度お金がたまったら、それで時間を買う、(仕事の時間を減らして時間を得る=お金を減らして時間を得る)というのはとても合理的な判断なのではないか、と思っています。

また、新しいスキルや知識、経験を得て人生をイノベートしていく、という意味でも、目の前の果実(今確実に得られる現金収入とか)に飛びつくのではなく、長期的に花開くかもしれないこと(将来の事業につながるかもしれない趣味とか、交友関係をひろげるとか)に投資するのは大事なのかなと思っています。

今はダンスをやってますが、それでイノベーションを起こせなくても、新しい事にチャレンジしたということは経験(=資産)になるはずです。日本からでて海外を旅することも、知的好奇心や広い視野、といった直接的には金に結びつかないけどすべてに共通する大事な能力を耕す上で大事だと思っています。(個人的には、知的好奇心や興味関心さえ失わなければ、人生どうにかなるのではないかと思っています。同じようなことがリンダグラットンのライフシフトにも書かれていたような気がします。)

金について

さて、大事なお金についての話です。

僕は今、フリーランスとしてオンラインで一日4時間だけ仕事してます。
当然、収入は大きく下がりましたが、これは、「お金を減らして時間を得る」という、上に書いた「資源の最適分配」です。貯金は増えないけど、減りもしない、くらいは稼いでいます。贅沢しなければそれくらい稼ぐのはそこまで難しくないと思います。

(オンラインでできる仕事はコロナ禍で増えたと思います。ググってみたらたくさん出てきます。なので、収入が大幅に下がることを厭わなければ、オンラインで仕事しながら世界中を旅できるはずです。物価の安い途上国とかなら、月15万くらい稼げれば余ると思います。)

仕事を通じてしか得られない知見や、仕事を通じた人とのつながり、仕事から見える世界の流れなど、(収入以外にも)いろいろなことが仕事から得られるので、仕事は続けたいと思っています。単純に、経済という視点から世界や社会を観察できる、という意味で、仕事はオモシロい。

なので、死ぬまで一日4時間くらいなら働き続けたいなあと思っています(仕事があればですが)。無事に定年を迎えて年金生活、みたいなのはあんまり興味ないです。暇を持て余すし、社会とのつながりがたたれてしまうからです。

なので、老後の為にお金をめちゃめちゃ蓄えとかないと!とかもあんまりないです。むしろ、一生仕事を通じて社会とつながっていたいなあという好奇心を絶やさないようにする方が大事かと思っています。

もちろん、それなりに貯金はありますし、一定の水準を切らないようにしてますが、貯金に頼るより、興味をそそることでお金を得てそれで死ぬまで少しずつでもお金を稼ぐ方が幸せな人生かなーと思っています。

僕の将来予測

仕事を辞めて旅に出る、みたいなキャリアの決断をするときに、5年後、10年後、20年後の世界、社会はどうなっているかなあ、みたいな将来予測をして、それを考慮に入れて意思決定することは大事かなあと思っています。

もちろん、将来予測は絶対に当たらないですし、自分がやった将来予測が正しいという保証はどこにもありません。

が、世界や社会の行く先がどうなっていくかを考え、それに合わせて舵をきる、ということ自体がロマンチックなことだと思いますし、学びにもなると思います。

さて、僕の将来予測ですが、20年後くらいには(いや、もっと早いかな?)ベーシックインカムが本気で検討されるのではないかと思っています。なぜなら、こないだも書いたように、多くの仕事が自動化されて、雇用が失われるからです。

失業者が大量に街にあふれ、お金に困ると暴動が起きます。それを防ぐためにも、ベーシックインカムを配るようになるんじゃないかと思います。

ベーシックインカムに対する根強い反対意見の根拠の一つは、何もしなくてお金が貰えたら誰も働かなくなってしまう!というものですが、いいんです。多くの人が働いてなくて。だって、AIとかロボットが全部やってくれるので。多くの人が働かなくなって社会の機能がマヒするなら困りますが、多くの人が働かなくなっても、社会の機能はAIとかロボットが回してくれるので大丈夫です。

ベーシックインカムが導入されたときに「そこまで貯金する必要なかった」と思っても遅い

心配性な人は、将来が心配だから貯金をしていたりすると思います。けど、ベーシックインカムが導入されたら、「なんだ、こんなことならそんなに貯金する必要なかったのに」ということにもなりかねません。

貯金をそこまでせずに若いころもっといろんな経験をしとけばよかった、と後悔しないためにも、今の最適な資産分配を考える必要があると思ってます。

もちろん、ベーシックインカムが導入されるかどうか、いつ導入されるかは誰にもわからないので、それに賭けて全く貯金しない、というのはどうかと思います。将来への備えももちろん必要だとは思います。

どんなに貯金しても不安は消えない

もっと大事な点は、どんなに貯金をしても不安は消えない、ということです。大病にかかったらどうしよう、120歳まで生きたらどうしよう、事故にあって働けなくなったらどうしよう、などなど、リストアップしはじめたら不安の種なんていくらでも出てきます。それを全部貯金でカバーするのはほとんどの人は無理なはずです。

貯金をするより、いつまでもワクワクして働きたいと思える知的好奇心や新しい世界への冒険心、世界や社会に対する好奇心を絶やさないように、むしろどんどん高めていくことが最大のファイナンシャルリスクヘッジだと思います。

ということで、金の話といいつつ、あんま金の話してない気もしてますが、結局そういうことじゃないかと思ってます。金とは何かしら自分が提供していることに対する対価でしかないので、金の事を考えるなら、自分が提供できるものの方に焦点をあてる方がいいのではないか、ということです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?