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「智恩寺・天橋立神社」参詣録【京都府・宮津市】

智恩寺ちおんじ京都府宮津市にある臨済宗妙心寺派の禅寺です。「日本三景」の一つ「天橋立あまのはしだて」の目と鼻の先の場所にあり、「日本三文殊」の一つとして 通称「九世戸くせのとの文殊」または「切戸きれとの文殊」などと呼ばれ、古来より広く知られる「文殊菩薩もんじゅぼさつ」の霊場でもあります。ここに祀られる文殊菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」とのことわざがあるように 智恵を授ける神様として有名で、毎年多くの受験生やそのご家族が参拝に来られています。今回はその参詣録です。🙂👍



智恩寺

京都府宮津市にある智恩寺ちおんじの正式な名称は天橋山智恩寺てんきょうざんちおんじです。「日本三景」の一つ「天橋立あまのはしだて」に隣接する地に建ち、「日本三文殊 第一霊場」として古来より広く知られた文殊信仰の聖地です。言い伝えや地名から「九世戸の文殊くせとのもんじゅ」や「切戸の文殊きれとのもんじゅ」などと呼ばれ、親しまれて来ました。当初は密教(真言宗)の寺院として 寺伝には808年に創建されたとありますが、904年に醍醐だいご天皇から「天橋山智恩寺てんきょうざんちおんじ」の寺号をいただいたとされています。その後、江戸時代には丹後出身の僧別源宗調禅師べつげんそうちょうぜんじ中興の祖ちゅうこうのそ(衰退した寺を再興した人)となり、以降は臨済宗妙心寺派の禅寺となりました。智恩寺のご本尊は文殊菩薩で、本堂(文殊堂)には「文殊騎獅像」が祀られていますが、秘仏のため年に数日の御開帳の時だけ拝観が許されています。🤓


智恩寺へのアクセス

[住  所]
宗教法人 智恩寺
〒626-0001 京都府宮津市字文珠466
TEL:0772-22-2553 FAX:0772-22-1265

[交通機関]

日本三文殊第一霊場 天橋立智恩寺の公式HP/訪れるAccessより抜粋

智恩寺の所在地_全体地図
智恩寺の所在地_局所地図


散策マップ

智恩寺の散策には 公式HPから参照できる「境内のご案内」が便利です。「境内のご案内」は、以下のURLより参照/ダウンロードできます。👇🙂

日本三文殊第一霊場 天橋山智恩寺公式HP/観るVisit/境内のご案内

智恩寺境内のご案内

また、天橋立周辺の散策には「天橋立散策マップ」が便利です。以下のURLより参照/ダウンロードできます。👇😊

日本三景天橋立「散策マップ」パンフレット 

天橋立・散策マップ


智恩寺 参拝

先ずは、智恩寺ちおんじから参拝します。拝観料は無料です。さっそく、三門から境内へ進みましょう。🙂👉

智恩寺三門/後桜町天皇より建立時に黄金を頂いたことから黄金閣とも呼ばれます😮」
海上禅叢かいじょうぜんそう/海上にそびえる禅道場の意味です🙂」
三門(左)と多宝塔(右)」
多宝塔(重文)/丹後地方唯一残る室町時代の建築物。塔内には大日如来が安置されています😌」
本堂(文殊堂)/本尊は重文の【菩薩騎獅像】。秘仏のため年数日の御開帳時にのみ拝観可能」
・・・先ずはお参り😌
本堂内絵馬/文殊堂の見どころの一つは絵馬です🙂」
「多種多様(俳諧、和歌、算額、武道、生業、芸能、書跡)な絵馬が掛かっています😮」
絵馬(地獄絵)/閻魔大王がいる地獄絵図を描いた巨大な絵馬。一際目立ちます😱」
鐘楼門/扁額「暁雲閣」は、鐘楼門を建立した宮津の商屋「木村正英」の二人の子女の法名: 「暁山慧察」「洞雲自照」から取られたそうです😭」
鐘楼/明治14年に建立。現在の梵鐘は昭和48年に再改鋳されています🤔」
石造宝篋印塔(市指定文化財)/和泉式部の一首の歌塚と伝えられています😐」
石造地蔵菩薩立像/境内には他にも2体の地蔵菩薩立像があります」
妙音殿/池の浮島に建てられていて、吉祥弁財天きっしょうべんざいてんが祀られています」
稲富一夢斎の墓/細川忠興の家来、江戸時代の鉄砲の名手である稲富一夢の墓です🤔」
「松の枝に結びつけられた無数の【すえひろ扇子おみくじ】🫡」
無相堂/庶民の憩いの場として多目的に使用されています😊」
六地蔵/一体一体お化粧されています😘」

黄金閣と呼ばれた三門、室町時代建立の重文・多宝塔、文殊菩薩が安置されている文殊堂には見応えある絵馬の数々・・・。なかなか興味深かった智恩寺の参拝を終え、引き続き天橋立神社の参拝に参ります。🙂👉⛩️
・・・と、その前に名物「智恵の餅」をいただかなくては!🤤

「三門の正面には軽食・喫茶・お土産屋さんが軒を並べています🙂」
橋立大丸/大きなお土産屋さんです」
松吟楼 彦兵衛茶屋智恵の餅/3個入り450円です🤤」
「一口パクっ・・・普通の餡ころ餅とは違うゆるやさし~い感じの餡子にお餅の食感が面白い!🤤」

・・・ごちそうさま。美味しかったです。😋


天橋立神社 参拝

小腹を満たしたところで、次は天橋立神社あまのはしだてじんじゃ(別名:橋立大明神)を参拝しましょう。場所は天橋立の松並木沿いにあります。智恩寺の参道から天橋立へ行く道はすぐ分かります。そこから少し進むと廻旋橋が見えてきます。🫡

廻旋橋/丁度船が横切るところに遭遇しました🙂👌」
昭和天皇行幸の御歌碑/【珍しく 晴れ渡りたる 朝凪の 浦和に浮かぶ 天橋立】
〔日本の道100選〕顕彰碑/1987年当時の建設大臣から日本の特色ある優れた道路として顕彰されました🙂」
浪切(波関)地蔵/その昔大津波が押し寄せた時、この地蔵の所で大波が止まり村人を救ったとの言い伝えがある地蔵さん😮」
日本三景碑/〔京都府天橋立 宮城県松島 広島県宮島は日本三景である〕とあります😐」
九世戸の松命名松の一つ。~この地を昔から「久世の戸」と称しているとあります」
大天橋
与謝野夫妻の歌碑/天橋立を愛してくれた与謝野夫妻を偲んで建てられた石碑です😌」
蕪村の松命名松の一つ。松の絵を描いた与謝蕪村にちなみ命名された松」
アームストロング砲の砲身/1923年海軍大臣よりいただいたもの(当時価格で1万6千円!)😮」


天橋立神社が所在する場所は濃松あつまつと呼ばれる地点で、近くに真水が湧くことから「磯清水」と呼ばれる井戸があり、「磯清水神社」とも言われて来ました。当社は「智恩寺」境内にあったものを、この地へ移したとの説もありますが、雪舟の水墨画「天橋立図」には、当地に社殿があったことが描かれていました。いずれにせよ、江戸時代、天橋立智恩寺の境内地(寺領)であり、天橋立神社も「智恩寺」に属する神社でした。尚、現在の社殿は1907年(明治40年)に再建されたものです。🤓

磯清水は1985年に環境省から【名水百選】に選ばれました🙂」
磯清水/四面海水の中にあって少しも塩分を含まないため、古来から不思議な名水として珍重されてきました😮」
天橋立神社(橋立大明神)鳥居・狛犬も一緒に」
天橋立神社(橋立大明神)正面/ここでもしっかりお参り。👏😌」
天橋立神社(橋立大明神)側面
与謝蕪村の句碑/【はし立や松は月日のこぼれ種】」
智恵の松命名松の一つ。一本の松が三又に分かれているため、諺「三人寄れば文殊の知恵」に因み「智恵の松」と命名されました😮・・・三又?もっと分かれているような🤔」
天橋立の松並木
宮津湾をのぞむ砂浜」

・・・智恩寺~天橋立神社の参詣録はここまで。


感想

過去にも天橋立には何度か訪れたことがあるものの、智恩寺天橋立神社参拝は今回が初めて。いつもはリフトで「天橋立ビューランド」に上って 遊園地で遊んで、橋立全景を股のぞきで眺めて面白がっていただけ。🤪でも、最近は神社仏閣のご参拝の方が楽しく思うようになって来たと言う事は・・・ちょっと大人になったから?🤔智恩寺はコンパクトな境内に それこそ鎌倉、室町、桃山、江戸、明治時代の建物やら文化財やらが肩寄せ合って共存しており、時代時代毎に・・・と言うより 時代を超えて今なお愛され続けているお寺なんだなぁ・・・と。また、天橋立の松並木に点在する様々な石碑やオブジェ、命名松などを鑑賞しながらぶらぶらするのもまた楽し。🙂今回のように何度も訪れたことのある観光地でさえ 見る視点や行動を変えると新たな発見があったりします。旅に出たからこそ気付く意外性を これからも楽しみたいなぁ・・・と思いました😊

最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。😌


まとめ

今回の参詣ルート


おまけ

古くから伝わる九世戸縁起くせどえんぎによると・・・
神代の時代、丹後半島は荒海神あらうみのかみ(龍神)が占領して暴れており 人が住めずにいた。そこで神々がご相談され、イザナギ様のご提案で中国の五台山から文殊菩薩をお招きすることになったのだが・・・


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