「時代祭」観て来ました【京都市・上京区】
時代祭は平安神宮創建と平安遷都を祝うお祭で、祇園祭、葵祭に並ぶ「京都三大祭り」の一つです。明治維新時代を先頭に延暦時代までの1000年を順に観覧できる約2kmにわたる時代風俗行列です。
総勢約2000人の市民らが織田信長、坂本龍馬、淀君他の歴史上の人物に扮し、また当時の庶民達の姿で2時間以上掛けて秋の都大路を練り歩きます。・・と言うことで、本記事は2024年時代祭の観覧レポとなります。🙂👍
時代祭の行列
市民らで構成された総勢約2000名(馬70頭、牛2頭含む)、約2kmにわたる時代風俗行列。行列は、明治維新時代を先頭に順に古代へと遡り、最後列の延暦時代列に続き、神饌物を奉献する神饌講社列、前列、神幸列が最後尾となります。🤔
■行列の編成
行列は8つの時代、20の列で各時代を再現した衣裳や道具を身に着けた人達で構成されます。行列の順番と概要については以下の通り。
名誉奉行列【時代祭祭旗】/総奉行:京都府知事、京都市長、文化庁長官他
明治維新時代:維新志士列/幕末の知識階級武士、七卿落の公卿他
江戸時代:徳川城使上洛列/将軍の名代として上洛させた城使の列
江戸時代婦人列/江戸時代に活躍した婦人らの列
安土桃山時代:豊公参朝列/豊臣秀吉の参朝行列
織田公上洛列/織田信長・上洛時の行列
室町時代:室町幕府執政列/足利将軍と氏族、当時の武士・軽武装行列
室町洛中風俗列/京の町衆が好んだ風流踊りを再現した行列
吉野時代:楠公上洛列/楠木正成の一族郎党が上洛した時の行列
中世婦人列/大原女、桂女、淀君他当時の風俗を再現した行列
鎌倉時代:城南流鏑馬列/城南離宮に流鏑馬で召された武士らの行列
藤原時代:藤原公卿参朝列/藤原氏全盛期の文官・武官らの正装姿の行列
平安時代婦人列/清少納言他、平安時代に活躍した婦人らの列
延暦時代:延暦武官行進列/大将 征夷大将軍・坂上田村麻呂ら武官の列
延暦文官参朝列/この時代の公卿・諸臣の参朝を再現した行列
神饌講社列/時代祭当日の神饌物を奉献する役を務める者の行列
前列/神幸列の前列を行く行列
神幸列/御賢木を先頭に御鳳輩を中心とする神幸の本列
白川女献花列/比叡山の白川流域に住む白川女が花を届ける行列
弓箭組列/御列の警護に当たる弓箭組の行列
京都御苑(御所)へのアクセス
地下鉄京都駅から京都市営地下鉄烏丸線・国際会館行きに乗車。丸太町で下車(所要時間は8分/260円)。1番出口から出て2~3分です。次の今出川駅からでも歩いて5分の距離です。🙂👉Kyoto Imperial Palace
行列巡行マップ
行列巡行ルートのマップは、以下のURLから参照できます。
時代祭「行ってみよう!」|【京都市公式】京都観光Navi
丸太町駅~京都御所まで
地下鉄丸太町駅の1番出入口が最寄りです。🙂👉K. I. P.
名誉奉行列他
先頭の名誉奉行は西脇隆俊京都府知事と松井孝治京都市長が務めます。
明治維新時代/江戸時代
■明治維新時代
維新勤王隊は東北地方の反乱へ鎮圧に出た官軍に加勢した 丹波山国村の有志・山国隊の行装を再現した行列です。🫡
維新志士列
維新志士列は明治維新時代に活躍した著名人らの行列。西郷隆盛、坂本龍馬、木戸孝允、高杉晋作ら歴史上の人物の堂々とした歩みを刮目下さい🙂
■江戸時代
徳川城使上洛列は豪壮な行列。先頭を行く槍持、傘持、挟箱持らの掛声やパフォーマンスが目を引きます。😀
江戸時代婦人列は江戸時代の皇族、歌人、豪商の妻、名奴など・・当時の憧れの的、キラ星だった女性らの行列です。😍
安土桃山/室町時代
■安土桃山時代
豊公参朝列は太閤豊臣が朝廷へ出仕する行列。豊臣秀頼が初参内(1596年)する様子を表した行列です。🙂
織田公上洛列は織田信長が天皇の呼びかけで上洛した時の様子を再現しています。🤔
■室町時代
室町幕府執政列は足利将軍を中心とした武将らで構成された行列です。
室町洛中風俗列は室町時代後期に経済力をつけた京の町衆が好んで催した風流踊りを再現しています。風流傘を中心に男性が踊り、女性は奇抜な仮装や派手な衣装で着飾っています。🤸&🤡
吉野時代/鎌倉時代
■吉野時代
楠公上洛列は隠岐に流された後醍醐天皇を迎え、天皇を先導して上洛された時の楠木正成の行列です。🙂
中世婦人列は、当時の庶民らの姿を再現した大原女、桂女、太閤秀吉の側室淀君、『十六夜日記』の著者藤原為家の室、源義経の愛妾 静御前らが参列しています。🙂
■鎌倉時代
城南流流鏑馬列は後鳥羽上皇の威信回復のため、1221年に城南離宮に近畿10余国の武士を招集し盛大に流鏑馬を行った時の様子を再現しています。
藤原時代/延暦寺代
■藤原時代
藤原公卿参朝列は、平安中期以後の藤原氏王朝風俗を表しています。🤔
平安時代婦人列は平安時代を彩る様々な女性風俗変遷を表す行列です。😍
■延暦時代
延暦武官行進列は征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征を終え平安京に凱旋する様子です。
延暦文官参朝列は文官が参朝する様子(796年)を表しています。
神幸列他
神饌講社列は御賢木に御鳳輦を中心とした神幸の本列です。🤔
神幸列は御鳳輦(=ご祭神の乗る神輿)を中心とした神幸本列。先が孝明天皇、後が桓武天皇で その回りを宮司ら神職が囲みます。😌
白川女献花列は比叡山に流れる白川流域に住む白川女は御所に花を届けていたと言われています。💐🙂
弓箭組列は丹波の桑田、船井には弓箭の達人が多く住み、桓武天皇の平安遷都の時代より御列の警護役を担っています。😮
番外編
京都御所から出発した行列巡行を平安神宮まで追かけしてみました。🏃➡️⇒⛩
・・・時代祭観覧レポはここまで。
感想
京都三大祭の一つ時代祭。昨年の日曜開催に比べて2.6万人減って約4.2万人の人出だったそうです(5/23付京都新聞)。それでも、出発地点・京都御所の観客数の多さは5月の葵祭を凌ぐ混みよう。御所・建礼門正面の道沿いはほぼ有料観覧席で占められていたので その後列からの観覧でした。🫡
行列巡行は午後12時から開始~1時間40分位で最後列まで観終わりました。で・・一粒で二度美味しい「お祭り二度体験」のため平安神宮方面へダッシュ。丸太町通をひたすら東へ向かって移動し、行列の先頭が到着する前(14:20頃)に平安神宮に到着。🥴tukareta~
こちらは御所に比べて意外と観客は少なく快適に観覧できました。神宮道(神宮正面の参道)沿いでも平安神宮から離れるにつれ道沿いの観光客が減り ほぼかぶり付きで観覧できました。👋😀
京都御所より混雑も少なくゆったり観覧したいのなら、神宮道・道沿いの舗道がお薦めです(道沿いのカフェ外席でお茶をしながら観覧もOK)。かなり行列の近くで観覧できます。次回観覧を考えている方へご参考まで。🙂👍
最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。😌
まとめ
おまけ
時代行列に見る歴史上の人物について・・・🤔