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こうかい録

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大院海のコラム・エッセイ。こうかい日誌の中で密度が濃く、思想が強いものをピックアップしています。稀に更新。
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記事一覧

「ありがとう」に変わるあいを

「ありがとう」に変わるあいを

愛を。全ての人たちへ祝福を。

2020年も、もう今日で終わりだ。あと20時間も経たないうちに、私たちは新年を迎える。
窓の外には、昨晩から降り積もった雪が、太陽の光を吸って何も知らずに輝いているように見えた。そして、きっと溶け始めた雪をかき集めて遊んでいるのであろう、子どもたちのはしゃぎ声が聞こえてくる。

こんな年末は初めてだ。年末年始は母方の実家にお邪魔して、年を越すのがお決まりで、私もそれ

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キラキラしているニンゲンなんて妄想を押し付けないでくれないか

キラキラしているニンゲンなんて妄想を押し付けないでくれないか

愚痴だ。
最近ではこういったことを口(言葉、ツイート、会話、記事などなど)に出すのを控えていたのだが、やはり私にはこの手段を禁じることが出来なかったようだ。

目の痙攣は相変わらず私を苦しめている。今日の夕餉に、母がレバーの生姜煮を出してくれた。そのお陰かどうかは知らないが、今は比較的症状が落ち着いている。たまに痙攣が来る程度で、目への不快感は、そこまで常在していない。

早速だし、この機を見計ら

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死にたくなったら、電話して

死にたくなったら、電話して

生きていたいにも、死にたいにも、どっちにもなれなくて。こんなのならいっそ消えてしまいたくなる夜、どんな気持ちにもなれない時間。

なにが悪いのか、心に引っかかることがないわけでもないんだけれど。ぼうっとしたくて、やっぱり何も考えたくない。眠りたいのに、いざ布団に顔を埋めても、掠める不安が眠気を吸い取っていく。

あぁ、ぜんぶ、なくなればいいのにな。

――そんな時、私はこの曲を聴きたくなる。

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「窮鼠はチーズの夢を見る」を観に行った話(ネタバレ無し)

「窮鼠はチーズの夢を見る」を観に行った話(ネタバレ無し)

※ストーリーとしてのネタバレはありませんが、登場人物についてはめちゃくちゃ語ってます。そういうのが苦手な方はご注意ください。

先日、同じ部活の友人2人と映画館に行き、「窮鼠はチーズの夢を見る」を観に行った。もう1人は既に1回観ていて、ぜひとも私に勧めたい、とのことだったし、純粋にCMなども見て気になっていたので、観に行くことに決めた。

ちなみに、事前情報も一切入れずに行った。唯一知っていたのは

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自分と社会と濁流と

自分と社会と濁流と

 社会は変わりにくいものだ。そう思っていた。

 近頃新型コロナウイルスの流行により、世界的な規模で外出自粛が叫ばれている。日本も例に漏れず、どこの誰が名付けたか「三密」といういかにもな名称なソレを避ける、テレワークの推進、学校で言えばオンライン授業や分散登校などが具体的な対策の一つだ。さて、本校でも実施されている分散登校であるが、実施すると通達された文章の中にあったとある一文に、私は少し違和感

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