西尾太一 Taichi Nishio

法政大学キャリアデザイン学部の卒業生。 キャリア戦略論で有名な田中研之輔教授のゼミに所…

西尾太一 Taichi Nishio

法政大学キャリアデザイン学部の卒業生。 キャリア戦略論で有名な田中研之輔教授のゼミに所属していました(元ゼミ長)。学んだことを色々アウトプットしていきます。

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  • 私の人生

    私(西尾太一)の個人的なことを書いていきます。

  • キャリア論

    人生を考えるときに参考になるカウンセリング心理学や経営組織論についてのマガジン

最近の記事

就活をリュックで乗り切った僕が、いま固めのビジネスバッグを買った理由

まずはこの写真をご覧いただきたい。 これは、今日、地元名古屋の百貨店で購入したビジネスバックであります。正確には、就職祝いとして母からプレゼントしてもらいました。 名古屋駅には、名鉄百貨店メンズ館というものがあり、そこの1Fにはたくさんの鞄が置いてあるのです。鞄にこだわりがある私からすれば、おそらく100種類を超えるであろうたくさんのビジネスバッグの展示から自分好みの一品を見つけることは素晴らしいの一言に尽きるのですが、今回の本題はそこにはありません。 今回購入したビジ

    • キャリアカウンセリングは希望である

      世界的に有名な建築家の安藤忠雄は、次のような問題意識を持っていた。1970年代の日本は世界最高に立派な国だったが、今はどうかと。元気がない、前を向いていない、公共心がない国になってしまったというのだ。だから安藤氏は自分にできることをしようと思い、子供たちのための図書館をつくった。 これと同じような問題意識は私も共有している。そのため自分も、なんとかして人々の人生に希望をともしたいと思っている。そのために、人生の初期段階で選んだひとつの手段が「キャリアカウンセリング」だったの

      • 原体験①:未来を語り合う空間

        あれは、中学2年生のことだった。 その日僕が目にした景色は、普段目にする日常の景色よりも何倍も、何十倍も意味があって重要なものに思えた。 普段とは違う。 僕は、十数年経験してきた人生の中で最も「世界を動かすことのできる」空間に身を置いた。 企業経営者、市長、社会活動家。 彼らの発する言葉はスケールが大きく、希望を含んでいた。 今もそうだが、僕は誰よりも希望を持った人間だ。未来への希望。それを分かち合うことのできる場所の登場に、僕は胸を高鳴らせた。 そうだ、間違いない。

        • 就活でマイページを作成した会社をひたすら羅列するだけのnote

          就活でマイページを作成した会社をひたすら羅列するだけのnoteです。ほんと、ただそれだけですよ。手元にまとめメモがあったので、何かの参考になるかもしれないと思い、並べてみました。 建築・建設・不動産三井不動産 三菱地所 住友不動産 東急不動産 東急 野村不動産 森ビル 東京建物 ヒューリック NTT都市開発 日鉄興和不動産 中央日本土地建物 サムティ スターツ 森トラスト 大成有楽不動産 近鉄不動産 小田急不動産 近鉄不動産 サンケイビル 大林組 大成建設 鹿島建設 清水建

        就活をリュックで乗り切った僕が、いま固めのビジネスバッグを買った理由

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        • 私の人生
          5本
        • キャリア論
          8本

        記事

          【英文論文】「最近の若者は頼りない」論の真相。世代間ギャップとマネジメント

          TTC(タナケンゼミ)今回の論文は、組織における世代間ギャップについての考察です。理論的枠組みとして、以前の記事で紹介したカレイドスコープキャリアを使用しています。 世代間ギャップとは?世代間ギャップとは、要するに「最近の若者は~」という定番の議論のことだと考えていいでしょう。逆に、若者の視点から見ると「老害」問題と言うことができます。 若者は「上がつっかえている」と考え、組織の上の層にいるひと世代先の人たちをうとましく思い、上の世代は「最近の若者は意欲が足りない」「なま

          【英文論文】「最近の若者は頼りない」論の真相。世代間ギャップとマネジメント

          【英語論文】現代のキャリア概念

          TTC(タナケンゼミ)今回の論文は、プロティアン・キャリアをはじめとする新しいキャリア概念についてまとめられた論文です。 1.論文の背景これまでの伝統的なキャリアは「はしごをのぼる」ようなキャリアでした。こうしたキャリアは説明がしやすいですが、現代のキャリアはもっと流動的です。変化の激しい現代のキャリアを説明するために生まれてきた、新しいキャリアの概念を、この論文ではまとめて紹介しています。 2.プロティアン・キャリアタナケンゼミなら言わずと知れたプロティアン・キャリアは

          【英語論文】現代のキャリア概念

          【英語論文】キャリアグロースと文脈的視点

          TTC(タナケンゼミ)で扱った論文と、そこでなされた議論を記録しておく備忘録的な取り組みを始めてみることにした。文章を書く練習にもなりそうだ。 2022年度、第一回目のTTCで扱った論文は「Individuals’ Career Growth Within and Across Organizations: A Review and Agenda for Future Research」で、組織内外における個人のキャリア成長について述べた論文になる。 ちなみにこの論文は中

          【英語論文】キャリアグロースと文脈的視点

          取らずに卒業はもったいない! 法政キャリアデザイン学部おすすめ授業(本も紹介)

           名古屋から東京に出てきて3年が過ぎ、私は早くも4年生になろうとしています。ありがたいことに、4年春学期では2つの講義で授業アシスタントを担当させてもらえることになり、新しく入学して学び始める1年生のサポートができることを嬉しく思います。  何か先輩として1年生に伝えられる「有意義な情報」はないだろうかと考えたとき、やはり真っ先に思いつくのは「面白い講義」を共有することです。 私が言う面白い講義は、楽に単位が取れる科目(いわゆる楽単)のことではありません。3年間を振り返っ

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          私とキャリア構成カウンセリングの現状、そして未来について

          サビカスの理論をもとにしたキャリア構成カウンセリングは、これまでに様々な現場で行われてきた一般的なキャリアカウンセリングとは異なる魅力を持っています。 カウンセラーとクライエントが協働して自伝的物語の構築を行うというこのアプローチを理想的な形で実践するには、大学のキャリアセンターや転職エージェントのような既存の相談場面ではなく「新しい実践のための場」を作る必要があるのではないかと考えています。 この記事では、私がこの数か月で実践してきたキャリア構成カウンセリングの現状と、

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          サビカスの著書を初めて読む方へ

          私がキャリア理論を学ぶ多くの人におすすめしたい本に「サビカス キャリア・カウンセリング理論」があります。大学に入学してから読んだ本の中で一番のお気に入りで、今も繰り返し読んでいます。この本を多くの人に紹介したいという思いで、毎週少しずつ読み進めていく読書会も開催していました。 しかし、ひとつ問題なのは「文章が難しい」という声が多いことです。確かに、特に最初のあたりの章は表現が難しいと感じます。せっかく良い本なのに、最初の数十ページを読んで断念されてしまってはもったいない!そ

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          私がマーク・サビカスの「キャリア構築理論」を激推しする理由

          私は、数多くいるキャリアの理論家の中でも、特にマーク・サビカスの理論に惚れ込んでいます。 なぜ私がそれほどまでにサビカスの理論をオススメするのかについて、ここで解説していこうと思います。 ※他の理論家との比較をしたい方は以前書いた記事をご覧ください。 1  クリエイティブである私がオススメする理由はいくつかあるのですが、まず1つ目は、クリエイティブであるという点です。 キャリア理論は、「適性診断」の時代から「キャリア教育」の時代を経て「物語構築」という流れで進化をして

          私がマーク・サビカスの「キャリア構築理論」を激推しする理由

          5分で分かる9つのキャリア理論

          キャリアコンサルタントの試験でも大事になってくる、キャリアの理論。みなさんはどのくらいご存知でしょうか。 私が所属する大学のゼミでも、キャリア理論の論文をよく読むのですが、それぞれの理論の特徴を完結に答えられる人は少ないのではと感じています。 そこで、今回は「5分で分かる」というチャレンジングなタイトルで、それぞれの理論のエッセンスを凝縮。みなさんに分かりやすくお伝えしたいと思います。 (ちょっと盛りすぎたかもしれません、10分かかったらごめんなさい笑) 1. ドナル

          5分で分かる9つのキャリア理論

          日本では話題にすら上がらない、アメリカ最先端の万華鏡キャリア理論

          1.はじめに 先週、ウェルビーイング関係の集まりで、キャリアの話をしていたところ、ある方から「キャリアはさまざまな側面があってルービックキューブみたいね」という話が出ました。  これを聞いて、僕は以前ゼミで呼んだある論文を思い出したのです。それは「万華鏡キャリア」(カレイドスコープキャリア/kaleidoscope career)という新しいキャリアの概念でした。ほとんどのキャリア論はアメリカで生まれ、少し時間をおいて日本に入ってきます。その中でもこの万華鏡キャリアという視

          日本では話題にすら上がらない、アメリカ最先端の万華鏡キャリア理論

          【英語論文解説】デザイン思考からアート思考へ

          今回のTTC(法政大学タナケンゼミ)では、アート思考についての論文を読みました。デザイン思考の足りない部分を補ってくれるアート思考とは、何なのでしょうか。簡単にまとめていきます。 英語論文はこちら 視点1:デザイン思考とは何か今回の論文によると、デザイン思考について広く受け入れられている共通の定義はないそうです。そのため、いくつか定義が紹介してあったのですが、なかでも僕がいちばん分かりやすいなと思ったのは以下の定義です。 デザイン思考は、観察、協働、素早い学習、アイディ

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          キャリア理論が面白い理由

          キャリア理論、という言葉を聞いたことはありますか? 中にはもう知っているよ!という人もいるかもしれません。 キャリア理論とは、人の生き方に関する理論です。 1890年にアメリカで「キャリア研究」が始まって以来、100年以上かけてさまざまな理論が蓄積されてきました。 生き方についての学問というと、多くの人が哲学を思い浮かべるのではないでしょうか。 たしかに哲学も「よい生き方とは何か、人間の幸せとは何か」という問いを今日にいたるまで問い続けてきた学問です。 しかし、キ

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          【高校生必読】入学してから後悔しない大学の探し方

           私は高校生のとき、行きたい大学を探すことに、かなり力を入れました。  もちろん、ほとんどの人が進路選択には本気で取り組むと思いますが、自分ほど多くの情報収集をして、考えに考え抜いて大学を選んだ人は、かなり少ないと思います。  その結果、私は今「大学で学ぶことが楽しい」と感じる大学生活を送っています。しかし、「あまりよく考えずに大学を選んだから、大学の勉強がつまらない」という声はよく聞こえてきます。  そんなことにならないよう、私が大学探しを通して見えてきたこと、考え方

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