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原体験①:未来を語り合う空間

あれは、中学2年生のことだった。

その日僕が目にした景色は、普段目にする日常の景色よりも何倍も、何十倍も意味があって重要なものに思えた。

普段とは違う。
僕は、十数年経験してきた人生の中で最も「世界を動かすことのできる」空間に身を置いた。

企業経営者、市長、社会活動家。
彼らの発する言葉はスケールが大きく、希望を含んでいた。
今もそうだが、僕は誰よりも希望を持った人間だ。未来への希望。それを分かち合うことのできる場所の登場に、僕は胸を高鳴らせた。

そうだ、間違いない。僕はこういう場所で活躍する人生を歩むんだ。ここにいる大人たちの仲間入りをするのだ。それはもはや自明のことだった。頭で考えたんじゃない。こころがそれを知っていた。

2015年1月18日、名古屋市立笹島中学校。そこには、名古屋各地の中学校から生徒会役員が集まり、イベントが行われていた。その名も「名古屋市生徒会サミット」

僕は出身中学校の生徒会役員として、イベントに参加していたのだ。鼓動が早まり、手に汗を握る。ドキドキとワクワクが終始押し寄せるような体験だった。

あの日の出来事は、僕を理想の場へと導く最初の一歩だった。学校と家と宿を往復するのが常の中学生にとって、社会とつながり、未来へのビジョンを描くことのできる場は貴重だった。

僕の情熱は、基本的なところではあの頃から何も変わってないと思う。理想の未来を描くことができるところ、かつそれを実行するだけの力があるところに、高揚感を感じる。

希望の光を垣間見ながら、僕は今日も生きる。

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