雨音 多一
幸福主義についての思索をまとめています。
デザインに関する論考をまとめています。
フォーカス理論の解説です。
雨音多一が公開している無料小説などについてまとめたマガジンです。
はじめまして。僕は、詩と小説などを書いています。 ポエムは、2005年からインターネットに綴ってきました。そのポエムをまとめて、AmazonさんからPOD出版したのが2019年の暮れのことでした。『詩集 クリスマス・イヴの闇』というタイトルで、100篇のポエムを収録しています。また、2020年の6月には、『詩集 しあわせをめざすなら』を個人出版。2021年には『対訳詩集 復活』、2022年には『詩集 天使たちに告ぐ』をリリースしました。 小説は、10年ほど前から本格
僕は即興ピアノを弾くのだが、その時に気づいたことがある。 それは即興ピアノを弾いている時、「音を外したことは誰にでもわかる」ということだ。それは子どもや音楽に詳しくない人でも、「誰にでもわかる」のだ。 これは、凄いことである。何故なら「『音階の絶対的な真理』は誰からも教えられなくても、みんな知っている」ということなのだ。 お恥ずかしい話、僕はピアノの先生に習ったことは2回しかない。一度も習った人がない人でも、音階を外したことや、鍵盤を弾くタイミングが遅れたことは、
わたくし雨音多一は「国家は約200年ごとに進化を遂げている」という仮説を提言したい。これを「国家進化論」と称する。 1192年には、鎌倉幕府の成立。武家社会の樹立があった。 1392年には、南北朝合一があった。 1603年には、江戸幕府の成立=近世国家の成立があった。 1889年には、大日本帝国憲法発布。近代国家の成立があった。 2000年代には何があったか。そして2100年には何があるのか。 この時には新しい共同体の提案として「コミュニティ社会」の試み
すべての物語には、始まりと終わりがある。 それは「フィクションの世界=ファンタジーの世界」から、僕たちが「現実の世界」へと帰ってくる時に、必要となるものだ。その時には様々なギミック=仕掛けがある。 たとえば、昔語りでは「とうい昔にあったけど」で始まるし、名探偵コナンのアニメは「オープニング・テーマソング」で始まる。それは、フィクションが始まったことを知らせる儀礼である。名探偵コナンのアニメの中では、殺人事件が日常的に起こるけれども、現実ではほとんど殺人事件は起きない
本稿では、フリーサービスとフリーマネーの実現について、試みの論を記したいと思う。 1.定義 まず、「フリーエネルギー」・「フリーサービス」・「フリーマネー」の定義について。 「フリーエネルギー」とは、太陽光発電のことである。一般的には、核融合によるエネルギー源を指すと考える向きもあるが、私はそう考えない。フリーエネルギーとは「太陽光発電」のことである。太陽光があれば地球上のどこでも発電でき、敷設も比較的簡単で、安全である。太陽光発電によって、設備さえ整えば無尽蔵
すなわち、インターネットによるニッチなニーズが、経済を構成している社会。具体的にはT.T.さんの「ねずこのキャラクター収集」のようなマニアな購買が、社会経済の根幹となっている社会。 この社会では、これまでのマスメディアの場合「ファーの付いた縦型トートバッグが、いま流行っている」と細分化し過ぎてしまい、威力が以前に比べて弱くなってしまう。
「ワンネス」については、さまざまな言説が飛び交っている。 ここでは、わたくし雨音多一が提唱している論に関して述べてみたい。 「ワンネス=ONENESS」とは 「すべてのものはひとつ」であり、その大前提の中で 人々は安らかに暮らしていける、という思想である。 具体的には、ヨーロッパの神さまである「ミカエル神」は軍神であり、武具の神さまでもある。 また中国には、いくさ仏である「不動明王」さまがいらっしゃる。 この二つの神・仏は、上部・上位へ行くほど、純粋になり、似た存在になっ
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デザインの3大要素の一つに、カラー=色がある。この色は文化を超えることができない。文化に従属してしまう。 例えば、日本人が幸福を感じる色は「ピンク」であるが、ヨーロッパなどでは「水色」であると云う。黄色は日本では幼稚園児の帽子やヒヨコのように、「幼い」イメージが強い。ヨーロッパでは、ユダの衣の色から「裏切り」の色として使用を避ける。中国での黄色のイメージは「金運上昇」などで、好んで用いられる色である。 このように、色には文化的要素が強くあらわれる。だから、世界的なデ
フォーカス理論、第2番目の論考は「イメージの共有化」である。 人間は「何のために生きる」のだろうか。 その解は、人により様々だろう。そして「何のために死ぬのか」にも幾つもの答えがあるだろう。 その先はどうだろうか。 私たちは、いつか「死」を迎える。 「死を迎えたあと、何処にいくのか」。 その答えをもたらすのが、宗教であり文化である。 私たちが宗教に求めるのは、良き人生の処世術である。「この人生でどれだけ努力したのか」。「この世で評価されなくてもあの世で
「ここではない どこかへ / 理想の地を探しても見つからないだろう」 冒頭のポエムの一節である。理想を追い求めるあまり、遠くの地を探すのは人の常である。「今、ここに在る理想をつかまえる」こと。それが重要なのだ。 本書は表題作「天国のうた」を含む、計8作品の短篇集である。 祖父と暮らしはじめた女の子、天国を創るように依頼された学生、サッカーを愛する少年……。 それらの物語に通底するのは「若者の挑戦」である。どの若者も自分の殻を破り、己を成長させてゆく。その姿は、読
全12篇の短編小説に通底するのは、現代の文明社会が「失ってしまった何か」への希求である。携帯電話を持たない絵画教室の先生、田舎暮らしを始めた主婦、、万年筆で手紙を書き始めた青年……。 主人公たちは、それと同時に「美とは何か」を求めながら日々の生活を送っている。そこにあるのは、美への飽くことなき探究心と、芸術への情熱である。 例えば、女子高生「江戸川 ひさき」の美への思いは、ギャラリーでバイトをしながらデッサン教室にも通おうとする。その姿に、過去の読者の姿を想起するこ
文化人類学は異文化交流から生まれた学問である。文化人類学は、簡潔に言うと「自分と相手の違い」に立脚した学問である。本論では、「異文化の受容」という点から論を進めてみたい。 異文化交流で分かりやすい事例のひとつは「食文化」だろう。例えば、「カエルを食べる文化」や「犬を食べる文化」もある。 アメリカなどでは、カエルを食べるが犬は食べない。もし、愛犬ジョンの飼い主に「おいしそうなワンちゃんですね」と言ったら怒られるだろう。 韓国などでは、犬を食べることもある。 もし、そ
「フォーカス理論」とは、2019年に雨音多一が発案した認識論である。 例えば、ここにひとつのマグカップがあったとしよう。そのマグカップには、英文と男の子のイラストがかいてあり、ココアが入っている。 重要なのは、ここで何に「フォーカス=合焦するか」である。 ある人は、英文を読むかもしれない。それは、昨日学校で英語を学んだから、何気なくそれを読んだのだ。またある人は、男の子のイラストを見て、それと対になる女の子のイラストを思い浮かべるかもしれない。別な人は、ココアを
「幸福主義」とは、2016年に雨音多一が提唱した言葉で、「ポスト資本主義の一形態」を指した用語である。 資本主義社会は、「大量生産・大量消費」を前提とした社会形態であった。これに対して幸福主義は、「小ロット・小生産・多品目生産」の社会である。そこに至るには、インターネットによる流通の革命的な進歩が必要であった。個人の好みが多様化し、インターネットを使って個別に注文・購入が可能になった。 これ以前の資本主義社会では、TVによる宣伝が強大な影響力を持っていた。例えば「午
文化は文明を統御しなければならない。文化とは「心」である。文明とは「科学技術・テクノロジー・物質」である。すなわち、「文化がテクノロジーを統御する必要がある」のだ。 例えば、遺伝子組換え食品は「遺伝子技術をどれだけ容認するか」にかかっている。つまり、文化が「遺伝子操作」をどれだけ認め、使用を許可するかのかが、問題なのだ。この時の判断が、文化の質を決める。思想や理念が、科学技術をコントロールしなければならないのである。 具体例は数限りなくあるが、「スマホの深夜帯利用」