「国家進化論」試論

 わたくし雨音多一は「国家は約200年ごとに進化を遂げている」という仮説を提言したい。これを「国家進化論」と称する。

 1192年には、鎌倉幕府の成立。武家社会の樹立があった。
 1392年には、南北朝合一があった。
 1603年には、江戸幕府の成立=近世国家の成立があった。
 1889年には、大日本帝国憲法発布。近代国家の成立があった。
 

 2000年代には何があったか。そして2100年には何があるのか。
 この時には新しい共同体の提案として「コミュニティ社会」の試みが数多く行われた。そしてそれは今も続いている。

 これは人類の進歩が「国家を進化させている」のではないだろうか。

 幸福主義では、コミュニティの経済的支柱として「フリーサービス」を論じている。その背景として、「国家の進化」と経済が、密接なかかわりを持つことが挙げられる。例えば、近代国家では資本主義経済が必須であった。同じように、幸福主義社会では、インターネットが必須なのである。また、「コミュニティ」社会=幸福主義社会という図が成り立つのは、それが個人を中心としたネットワークが重要な要素となっているからである。それは人脈だけでなく、個々人のニッチな消費が、社会経済を動かしていく「幸福主義」の経済とも関連が深い。

以上が、「国家進化論試論」のサマリーである。今後ともこの稿を練っていきたいと考えている。

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