見出し画像

フォーカス理論1〜合焦について〜

 「フォーカス理論」とは、2019年に雨音多一が発案した認識論である。

 例えば、ここにひとつのマグカップがあったとしよう。そのマグカップには、英文と男の子のイラストがかいてあり、ココアが入っている。

 重要なのは、ここで何に「フォーカス=合焦するか」である。

 ある人は、英文を読むかもしれない。それは、昨日学校で英語を学んだから、何気なくそれを読んだのだ。またある人は、男の子のイラストを見て、それと対になる女の子のイラストを思い浮かべるかもしれない。別な人は、ココアを飲んで、その味を堪能するかもしれない。

 それは、無意識的に行われる。


 「フォーカス」とは、意識を合わせることである。これが長い期間行われると、それによって、その人の人生が創り上げられる。

 英語を読んだ人は、将来、翻訳や通訳の仕事に就くかもしれない。イラストを思い浮かべた人は、将来、イラストレーターや漫画家になるかもしれない。ココアを飲んだ人は、将来、カフェの店員になるかもしれない。


 もう少し分かりやすく説明すると、「何に合焦するか=何にピントを合わせるか」が重要なのである。一眼レフで撮影する時、手前に花にピントを合わせると、奥の山並みはぼやけてしまう。被写体深度が小さいからだ。奥の山にピントを合わせると、手前の花がぼやけてしまう。

 それが、無意識的に行われ続けるのである。何にフォーカスしつづけるかが、その人の人生が決まるのである。これが「フォーカス理論」の基本的な考え方である。

(結)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?