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デザインの色は、文化を超えられない

 デザインの3大要素の一つに、カラー=色がある。この色は文化を超えることができない。文化に従属してしまう。

 例えば、日本人が幸福を感じる色は「ピンク」であるが、ヨーロッパなどでは「水色」であると云う。黄色は日本では幼稚園児の帽子やヒヨコのように、「幼い」イメージが強い。ヨーロッパでは、ユダの衣の色から「裏切り」の色として使用を避ける。中国での黄色のイメージは「金運上昇」などで、好んで用いられる色である。

 このように、色には文化的要素が強くあらわれる。だから、世界的なデザイナーが成立しにくいのだろう。
 例外的に成功した例として、英国のTOMATOを挙げることができるが、代表作が「白黒のタイポグラフィ」=カタチの面白さであるのも、頷ける話である。

 このように、色と文化は切り離して考えることが出来ない。それ故、国際的なデザインが難しいのである。

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