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フリーサービス試論


 本稿では、フリーサービスとフリーマネーの実現について、試みの論を記したいと思う。

1.定義

 まず、「フリーエネルギー」・「フリーサービス」・「フリーマネー」の定義について。

 「フリーエネルギー」とは、太陽光発電のことである。一般的には、核融合によるエネルギー源を指すと考える向きもあるが、私はそう考えない。フリーエネルギーとは「太陽光発電」のことである。太陽光があれば地球上のどこでも発電でき、敷設も比較的簡単で、安全である。太陽光発電によって、設備さえ整えば無尽蔵にエネルギーを生み出すことができる。

 次いで、「フリーサービス」の定義について。
 フリーサービスとは、「原価100円程度以内で、各人が提供できるサービス」のことである。原価100円とは、あくまで一つの目安であり、これより安価なサービスも多い。例えば、レギュラー・コーヒーのドリップサービス。コーヒー豆代、ガス代、水代、ペーパーフィルター代で、計50円以内で実装可能である。私はコーヒーが好きで、この「コーヒー抽出サービス」を提供している。

 この時に、3杯で500ポイントという「コミュニティ通貨」をもらっている。このコミュニティ通貨が「ポイント」であり、これが「フリーマネー」に該当する。


2.具体例

 先程「レギュラー・コーヒーの抽出」について述べたが、この時に触れた原価だけでなく、実際には「サービス=労働」が重要になる。具体的には、コーヒー豆をセットしてり、お湯を注いだりする手間が「フリー=無料」となり、これを私が提供する。この時に「お湯を注ぐことが上手で、心を込めて、美味しいコーヒーを淹れることができる」というサービスを提供するのである。これを「無料提供=フリーサービス」と呼ぶ。
 同様の具体例として、ホームベーカリーでパンをつくることが挙げられる。友人に料理の上手な人がいて、その人は原価200円位で美味しいパンをつくることができる。

 両者とも、材料とガス代・電気代でサービスを提供することが可能である。この時に、先述した「フリーエネルギー」によってお湯を沸かすガス代、パンを加熱する電気代を浮かせることができる。
 他にも、EV車であれば、白タクのようなことも可能であろう。

 

3.コミュニティとの関わり

 これらを実装し、現実化するのが、コミュニティである。分かりやすくいえば、人と人とのつながり=共同体=友だちのグループである。
 パンをつくる人は一斤500Pで、それを車を運転する人に提供する。コーヒー抽出の人は、それを3杯500Pでパンをつくる人に提供する。この時、現金=キャッシュは動かない。ポイントだけが移動する。

 私たちのグループでは、B5ノートに「ポイント通帳」として、各自のフリーサービスのやりとりを記入している。これが「フリーマネー」の実装である。将来的にスマホアプリを組めば、より簡便になるだろう。


 以上が、フリーサービス・フリーマネー論の骨子である。

(了)

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