🔴いつも大安吉日156　〜火あそび水あそび木あそび土あそび、そして月あそび前編〜

【火あそび水あそび木あそび土あそび、そして月あそび〜前編〜】

「ハイ、もちろん二日酔いです」

ぼくが飲みすぎるときは楽しいときで
楽しいときは飲みすぎるんです

予定通り予定外の連続に、はじめは「アワアワ」しました
しかし、「やることはあるけど、やらなくてもいい」環境は、それぞれがひたすら「たのしーっ」を追いかけつづける、すてきないちにちを見事に作り出してくれました

思った通りに進むことももちろんいい
でもやっぱり「おーっ、なんだよー」ってのは、過ぎてみればただのドラマチックな演出

とにかく兎に角いい日になりました

🔴あそびのはじまり

ぼくはそうげんに手伝ってもらって、すてきな「村」のはじめのひとつを、うちの目の前の山の中に立てていた

テントがひとつそこにあるたけで、なんだか心はワクワクしはじめた

「今夜ここに村が出来て、その村の真ん中で火を焚いて、ぼくらは歌って踊るんだ」
そんなイメージをしながら、ぼくはみんながやってくるときを待っていた

一応の集合時間が近くなると、「ちょっと遅れまーす」の連絡が何件もつづく
こどもがいると思い通りには進まない
そんな中、いちばん乗りは自転車に乗って息を切らせてやってきた

早速うちのこどもたちと沢であそんでる

ぼくのドラム缶風呂予定地で、沢をせき止めたり拾ったパイプに水を通したりしている
「まー、しょうがない」

チラホラ人もやってきはじめた
駐車場の説明や荷物置き場、テントサイトの場所の案内に追われる
昼まではみんな設営が中心だった
そしてそのテントの設営場所にみんなが選んだのは、うちの目の前の畑エリア
山エリアは、道のりが急坂で遠くて人気なし
「まー、しょうがない」

昼前にはじめられるかどうかと思っていた、三和土（たたき）の土を山から掘り出す作業
「三和土の『た』の字も出なかった」

昼の時点でぼくは舵をきった
「こりゃあ完全に流れでいこう」と

🔴とにかくあそぶ

昼を少し過ぎると、人もたくさん集まってきて、こどもがそこらじゅうを走り回ってる
おとなたちも焚き火のまわりに腰をおろして、おしゃべりに花を咲かせている

大量のつみきを持ってきてくれた人もいて、外に広げられた「つみきスペース」には、取り合いになるのには程遠い量のつみきと、それを使っていつもよりもっとおっきくてもっと独創的な作品を作りつづけるこどもたちがいた

沢をせき止めたプールであそぶ
崖をひたすら登ってあそぶ
うちの猫のロクを追いかけ回してあそぶ
チャリンコで競争をしてあそぶ
飽きたらまたつぎのあそび

次から次によくあそぶ
何かを用意する必要すらなかったのかな
完全に野に放たれた猿のようだった

🔴さらにあそぶ

三和土は完全に後回しにした
火と水と土あそびをまとめた、ドラム缶風呂づくりにとりかかることにした

「おーい、あっちでドラム缶風呂やるぞー」
野猿たちが興味津々に群がってくる

まずは「場所づくりの土あそび」
沢の横を鍬でならして平らにする

解体でもらったブロックを運び込む
こどもとおとなのリレー作業
平らにした場所にブロックを置いて、削ったり盛ったりしながらなんとなく水平にする
「うんっ、いい感じに缶が置けた」

そして「ホースを使って水あそび」
長いホースを「好きに使ってドラム缶いっぱいに水を入れてくれー」とだけ伝える
すぐに奥の砂防ダムの上に引っ張っていく
もっと苦労するかと思ったら、落差を使って「サクッ」と水をいれはじめた

しかしほんとの水あそびはここからだった
ドラム缶に入れながらお決まりの水かけ
ホースからの水を使い放題あそび放題って、水道水だと制限したくなるからね
「靴も服もびっしょびっしょ」

やっと「火あそび」
焚き場も水で濡れてたからか、これがなかなかどうして苦労した

🔴山を掘りつづける男たち

「よっしゃー、山掘りにいこー」
三和土まではやれなそうだけど、とりあえず山に赤土を掘りに行くことにした

軽トラの荷台に乗り込んで出発
細い急坂をわいわい登ると赤土エリアだ
ガツガツ掘って積み込む人
ひたすら掘ることに夢中になるこども
入れ替わりながら三往復して土を運んだ

途中から目的の変わった洞窟掘りのメンバーに、「帰るぞー」と言っても帰らない
とにかく掘りたいらしい
三十分後に迎えにくる約束をして置いていく

すっかり忘れて約一時間後
退屈しているか、すでに歩いて帰りはじめたかと思いながら山に行ってみて、たまげた
裸になって掘り続ける男がいる

黒曜石じゃない石に、「黒曜石って名前つけたんだ」と言って盛り上がる男もいる

やつらは夢中になったらなんにも見えない
目の前のことにひたすら打ち込んでいる

🔴ここまで

申し訳ない、今日はここまで
祭りが続いて落ち着いて書けません
祭りの夜の部と、二日目の今日の祭りのことはまた明日まとめて書きます

楽しすぎて忙しすぎて
今日はここまでが限界でした

ではみなさんまた明日

五穀豊穣　子孫繁栄　
大安吉日や　さかいひろし
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