🔴いつも大安吉日209　〜ぼくの人生のハンドルを握るのは、半分はぼくで半分はみんなだった〜

【ぼくの人生のハンドルを握るのは、半分はぼくで半分はみんなだった】

日常ってのがもうわからなくなってきた
「常」って言葉が入ってるし、いつもそのままって感じのイメージがある

「朝から作業して夜飯食って寝る」
ざっくりぼくの暮らしにある日常はこれだ
いちにちの流れの中でいったら、「常」なんてのはほんのこれくらいなもんだ
それ以外は、一時間後にも何をしているのか自分でもわからないことが常だ

かるーくこの十日くらいを振り返ってみると、うちには常に誰かが泊まっていた気がする
十日連続同じメンツならそれは日常に近づくかも知れないけど、そこはいつも違うメンツ
「変化のある毎日が日常になった」

そこを少し掘っていくと、またあたらしい発見がありそうなのがぼんやり見える
そこをちょいと覗きにいってみよう

🔴おまかせのおかげさま

連休中ってこともあって、餅つき前から泊まっていたこどもたちもいたけど、連休の予定があるようでみんな帰っていった

ぼくは高校卒業後に、人生で最初で最後になった短い二年弱の就職をしていた
その特別国家公務員時代に、寝食も風呂も酒もすべてを共にした仲間が、餅つきの前後にうちに連泊してくれていた
あのころのようにふたりで酒を飲んで、ふたりでテントに寝転んだ

昨日は朝から天気がよかった
彼はそそくさとテントを片付け、「こどもに会いたくなっちった」と言って帰っていった

ぼくは早朝に小学校の仲間から、「大工仕事を手伝ってくれないか」と言われていた
うちの家族しかいなくなったし、餅つきも終わってキリがよかった
ぼくは仲間の家に向かうことにした

昔の仲間が帰ったこと、大工仕事に誘われたこと、どちらもぼくだけの流れじゃない
ほんの少し前までわからなかった流れだ

そのときぼくのその日暮らしに、ぼんやりとまた何かが見えはじめた
いままでも見えたり見えなかったりしていたんだけど、もう少しはっきり見えはじめた

人生は分かれ道だらけで、それを選ぶのはいつも自分だけど、その選択の幅と道を用意してくれているのは自分以外のことが多い
その自分以外とつながっているのは、もちろん自分の過去の選択があってなんだけどさ

ぼくはひとりの時間も好きだ
でも誰かと楽しむ時間はもっと好きだ

はじめての就職先も、その後転々とした場所も、そういえば常に人がいるところだった
入れ代わり立ち代わり参加者や居候がやってくる団体生活を、しばらくの間つづけていた
沖縄、小豆島、群馬の山、韓国に石巻⋯
その間の短い期間も、リアカーで旅をしたりフラフラあそびに出掛けていた
その移動も若い頃はほぼヒッチハイクだった

「いろいろなことをやってるねえ」
そんなことを言われることもあるけど、むかしからそのすべては誰かのお世話になることで成り立っていたんだ
いつもぼくの人生のハンドルは半分誰かが握っていてくれてたようなもんなんだ

誰かや何かやたくさんのものの「おかげさま」で、みんな生きているはずだ
ひとりでは生まれてこれなかったし、生き抜くこともひとりでは無理だったはずだ
そしてぼくはフラフラしてたくさんみんなに助けられた分、さらにいっぱいの「おかげさま」のうえに人生があるような気がしてる

おかげさまでたのしんでます

🔴みんなしあわせ

そんな人生だったことを忘れてた
日々のバッタバタで忘れてた

なんとなく「この方向で」ってことは示すけど、そこからは誰かといっしょに行くんだ
昔から「半分おまかせ」な人生だったんだ

そしてその方向ってのは、「ぼくもみんなもたのしくしあわせに」ってところを目指す
いままでいろんな人にお世話になりまくったから、もちろん恩返しな部分はある
でもみんなひとりじゃなかなか生きていけないし、みんなでたのしくやっていった方が、ぼく自身も幸せになれることを知ったんだ

「みんなの人生のうえにぼくの人生が成り立っているから、みんなの幸せのうえにぼくの幸せはあるんだ」

ぼくがみんなみんなとしあわせになりたい理由はそこにあるんだ

🔴バッチリが日常になったんだ

そんな「みんなと過ごした時間」は、いまのぼくの人生の半分以上になってきた
もうそれは当たり前の日常だ

毎日お祭りのように遊んで暮らした時間
その日常がいまもただつづいてるだけだ

「よかったか悪かったか？」
そんなことを聞かれたらよかったと断言する
そう、かなりよかったんだ
もう何があってもそっち側にはいることは、この先「まちがいない」って言い切れる
そうに自分の中で解釈もできる
だからたまの凹みは、その中のちょっとした波なだけなんだよな

ハッピーエンドがまる見えになってるわ

🔴選択の毎日

大工の手伝いもよかった
プロの作品に加わることで、一度は試された壁を登ることを断ったけど、一服して落ち着いて自分の勝手に作った枠を取っ払った

なんとか乗り越える選択をしたんだ
そこからは見た目にも上達したし、大工さんとの距離も縮まった

ずっとこうだった
こうして乗り越えて、またあたらしい日常を手に入れてきたんだ

ぼくの人生はみんなと作っていくんだけど、あくまで監督はぼくではあるんだ
「きっかけは自分で作らにゃいけん」
（大工さんの岡山弁ぽいのがうつった）
そしてあとは楽しむのみだ

うちに帰るとすにちゃんのおかあさんがいた
これだから人生はたのしいね

ではみなさん今日もめでたいいちにちを

あっ、特別国家公務員て自衛隊ね

五穀豊穣　子孫繁栄　
大安吉日や　さかいひろし
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