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🔴いつも大安吉日237 〜米があると安心するんだよね〜

【米があると安心するんだよね】

「たまごいる?」と仲間から連絡があった
人数多めなうちのことを想ってくれた彼女は、「いっぱいもらったからこれね」と言って、二十個のたまごを持たせてくれた

「今日はたまご祭りだな」
そう思って家に帰っておったまげた
もらったたまごと同じように、トレーに並んだたまごがすでに二十個置かれていた
まったく同じ数とトレー
別口ですにちゃんがもらったものだった

取り合いになるのとは程遠いたまごの数を知ったそうげんの、「ニタッ」とした笑い顔
昨日いちばんの笑顔とおったまげでした

🔴急に稲刈りがしたくなった

あさいちだけ雲がかかっていたけど、そのあとはいちにちものすごく晴れた
麦を蒔こうと思っている畑の草刈りをしながら、「いまだな」と思った
「まだ手つかずの稲刈りをはじめよう」

ぼくがいままでつないできた米は、この土地の気候にはあわなかったようで、植えられる苗になるのに二ヶ月くらいかかった
それはうちの横の田んぼで育っている

みんなに手伝ってもらって植えた苗は、不耕起で長野でつないできたすてきな苗だった
だからもらった苗はすべて植えたくなった
もち米含めて計五種類あった

その全植えを選択したことが、いまになって響いてきている
かなり収穫時期にバラつきがあるんだ
黄色くなった稲もあればまだ青い稲もある
毎年恒例な、みんなでわいわい稲刈り祭りを呼びかけるには刈る稲が少なすぎる
かと言って黄色い稲をこのままにしておくのは、鹿や雨にやられる可能性もある
霜だってぼちぼちやってきそうだ
しかしいざ刈ろうとなると、ひとりでやるのはやはり果てしなく時間もかかる

この田んぼの地主さんは農機具屋さんだ
「バインダーのレンタルありますか?」
急なこともあって、メンテナンスをして整ったら連絡をくれることになった

早速一時間後に「いいよ」と連絡があった
こうして突然に稲刈りがはじまった

🔴米のある豊かさ

八年間ずっと自分で育てた米を食ってきたけど、それも三ヶ月ほど前に切れてしまった
それもあってか、刈り取られて束ねられていく稲がとても豊かでありがたい
スムーズに動いてくれるバインダーから、つぎつぎに稲の束がはじきだされてくる

この田んぼの水の冷たさや水持ちの悪さから、「ここはきびしいよ」と、前にここで米を作っていた人がぼくに話していた
その心配は育ててる途中にはなくなっていたけど、この稲刈りのタイミングでは「あれはただの布石だな」とまで思えた
水の流れ込むところや、早く日影になるところはやはり育ちが悪いものの、あとはしっかり立派に実ってくれていた

ひとりでやったら一日コースだろうけど、あっという間の一時間で刈って束ねてくれた

切り株を見ると、植えるときには一本か二本だった苗が、立派に成長したのがわかる

田んぼに三脚を立てて稲を掛けていく
一段ではもちろん足りず、二段でも足りずに一部三段に積み上がった

ここでじっくり太陽の光を浴びて、しっかりと熟成していってもらいたい
合掌作りのように「どんっ」とした稲
この満足感と安心感は、これをやった者にしかわからない特権だ
ほんとに安心できるのは、もちろん脱穀して袋に詰めてからなんだけどね

稲越しの空がまたきれいな日だった


🔴みんなとやりたいな

はやく薪で炊いた新米をいただきたい
みんなと収穫祭で餅をつきたい
「土と水と仲間と育てた、泥にまみれてつくった米の、めーでたーいポン菓子」と、小唄を唄いながら出店をしていきたい

米の種類は無数にあって、味もやっぱりいろいろあるんだろうけど、やっぱりうちの米がいちばんうまいんだよな
手塩にかけて育てた米だもんな
田んぼとぼくの間にある物語が、最高のスパイスになっているんだよね

やっぱりこれは、みんなにもこどもにも思いっきり体験してもらいたいなあ
「生きる」ことへの学びになるんだよね

さて今日も稲刈りのつづきができそうだな
今日は完全な日記になりました

ではみなさんめでたいいちにちを


五穀豊穣 子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし

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