タグチユウスケ

柚子胡椒が好きです。 noteではショートショート、随筆などを。 twitterでは自…

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柚子胡椒が好きです。 noteではショートショート、随筆などを。 twitterでは自由律俳句、写真詩を呟いています。 https://twitter.com/taguchi_yusuke_

最近の記事

自由律かるた完結。

2020年1月より、Twitterで「自由律かるた」という企画を開催しました。 週替りで五十音の各文字始まりの自由律俳句を募集し、投票するというもの。 最終的には651人のフォロワーの皆様に支えられつつ、2020年11月22日に「ん」まで完成しました。 驚いたのは、しりとりの鬼門「ぬ」はもちろんのこと、「を」や「ん」で始まる句も、多数寄せられたこと。楽しみながら作句されている参加者の皆様の熱量に、何度も元気をいただきながら運営していました。 結果的には、新型コロナと共に歩

    • Twitterと自由律俳句は本当に相性が良いのか(約5分)

      「Twitterと自由律俳句は相性が良い」と言われています。 たしかに、一見して相性の良さはあると思います。 「ツイートする」という言葉を通例通り日本語訳してみると 「つぶやく」となるわけですが、自由律俳句はまさに「つぶやき」。 誰が聞いていても、誰も聞いていなくても、純然とただそこに存在する。 そして「いい」と思った人が「いいね」する。広がる。 このあたりが、「相性が良い」と言われる所以(ゆえん)かと思います。 ただ「本当にそうかな」とも思うのです。 そこで今回はあ

      • なぜ紙の本を出版したいのか ※約7分

        電子書籍を何冊か出版しています。 今のところ、紙の本は出していません。 これはなにも、 「紙の本は終わった」  とか 「地球環境保護のため」 と考えているわけではなく、単に「需要と供給」の問題です。 いつか出したいと思っています。 今現在、電子書籍を出版し、たくさんの方々に読んでいただけており、時には感想までいただいたりしているというのに、なぜ紙の本を出したいのか。 考えてみました。 それは、「普遍性」を手に入れたいからです。 もちろん前提として、書かれている

        • 「意味のわからない句」との出会いを最大限活かす。

          Twitterで自由律俳句を呟いています。 他の自由律俳人の方とも交流しつつ、ちょっとした企画を立ち上げたりもしています。 そんな中で出会う句で、たまに 「この句はどういう意味なんだろう」 と思うことがあります。 「まったく意味がわからない」ということもあれば、 「言いたいことはわかるが、なぜあえて句にしたのかがわからない」 というということもあります。 これは決して批判しているわけではありません。 実際のところ、そういう句にもたくさんの反響があったりするのです。

        自由律かるた完結。

          自由律俳句を何だと思っているのか ※約5分

          最近、twitterで多くの出会いがあり、素晴らしい自由律俳句に触れる機会が増えました。 日に数百の自由律を拝見していると、ふと考えることがあります。 私自身はそもそも自由律俳句を何だと思っているのか。 日々、twitterで「#自由律俳句」というハッシュタグをつけて呟いています。 ありがたいことにフォロワー様も増えてきています。 でも「自由律俳句って何?」と聞かれたら、自分は果たして何と答えるのだろうか。そんなわけで、考えてみました。 前置きしておきますが、以下に挙

          自由律俳句を何だと思っているのか ※約5分

          ブルーマンデーはなぜブルー(憂鬱)なのか ※3分

          さて、日曜日です。 しかも、ただの日曜日ではありません。 多くの人にとっては、仕事始めの前日。 明日はいわば「インフィニティブルーマンデー(InBM)」です。 注:そんな言葉はありません 日曜の午後、あるいは夕方になると、翌日のことを思い、憂鬱になる方もおられるのではないでしょうか。 しかし、不思議です。 なぜ人はこんなにもマンデーをブルーに感じるのでしょう。 今回は、このブルー=憂鬱感の正体について考えてみようと思います。 なぜ憂鬱か。 まず、想像しうるのは「仕事

          ブルーマンデーはなぜブルー(憂鬱)なのか ※3分

          シンガーソングライターは実話を歌うべきなのか ※約5分

          あなたはシンガーソングライターのAさんのファンです。 あるときAさんがこんなストーリーの歌を作ったとします。 真夏に不意打ちの失恋した。 その人と見に行くはずだった花火大会を見に行った。 一緒に着ていこうと約束して買った浴衣を着て一人。 あのとき自分が問われて答えた言葉が違っていたら、一緒にここに来ていたかもしれない。 そんな「もしも」の世界の二人も、この打ち上がる花火の中、人混みを歩いている。 今にもどこかで、幸せだったはずの二人とすれ違いそうで。 大輪の花火が胸に響く

          シンガーソングライターは実話を歌うべきなのか ※約5分

          ニワトリが先か、タマゴが先か、ようやくわかった ※3分

          ニワトリが先か タマゴが先か この問題は、皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。 朝、目玉焼きを作るたび「いったいどちらが先なんだろう」と悩んでしまいますよね? 実は先日、この答えが分かったので、備忘も兼ねて記しておきます。 まず、「ニワトリのタマゴ」という言い方について考えましょう。 「の」は何を示しているのか。 「ニワトリが産んだタマゴ」なのか「やがてニワトリになるタマゴ」なのか。 一見どちらでも良さそうですが、実はこれ、重要です。 「ニワトリのタマゴ」だけ

          ニワトリが先か、タマゴが先か、ようやくわかった ※3分

          小説ってインクの染みなのか? ※約5分

          こんな言葉があります。 小説はインクの染みである 文学を学んでいた大学時代、恩師から聞いた言葉です。 一瞬、小説という文芸を蔑視する言葉のようにも思えますが、そんな簡単な話ではありません。 紙があり、そこにインクが載っている。 そのインクは一定のルールに基づき、形を作っている。 それが日本語だとすれば、日本人には理解ができる。 日本語を知らない外国人には、文書であることはわかるが、小説かどうか判断がつかない。 そして言葉を知らない動物たちにはもちろん読めない。 つま

          小説ってインクの染みなのか? ※約5分

          自由律俳句は俳句ではない…のか? ※約3分

          毎日、twitterで自由律俳句を呟いている私ですが、ふと 「自由律俳句ってなんだろう」 と思い、ネットで調べてみてみました。 その中で、発見したこと。 それは、次のような意見が意外と多いということです。 「自由律俳句なんて俳句じゃない」 「ただの文だ」 これはちょっと衝撃的でした。 でも、さもありなん、ですよね。 自由律って、俳句とはあまりにも様相が違いますから。 ところで俳句って、何でしょう。 ・5・7・5で出来ている短詩 ・季語が入っている よく言わ

          自由律俳句は俳句ではない…のか? ※約3分