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ワンオペやめて主婦がアドレスホッパーをはじめる話 No.04岩美A邸

仕事とはいえ、初の子無しADDress拠点となった、
それはそれは素晴らしすぎる鳥取県の岩美A邸のご紹介です。


私がアドレスホッパーをはじめるに至った話はこちら↓

子供たちとホッピングしたADDress拠点のお話しはこちら↓

「鳥取には何もないよ」と言う人たち

6月中旬にロケハンで鳥取を訪れることになり、以前からチェックしていたADDress拠点の岩美A邸を早々に予約しました。
2泊3日の初の1人旅です。

鳥取へ行く前に、別の都内撮影でお会いした
カメラマンが偶然にも鳥取出身であることを知り、
やや前のめり気味で

「鳥取でおすすめの所やこれは食っとけ!みたいなやつありますか??」

休憩中にカメラマンに早速尋ねてみたところ、
しばし悩んでるご様子で、

「う〜ん… 鳥取って何もないんですよねぇ…笑」

それは果たして謙遜なのか事実なのか…
3ヶ月に一度は鳥取帰省しているというカメラマンが言うのです。

そして、コレどっかで聞いたフレーズだなぁ…
と思い返す。

私は都内では数少ないであろう(勝手に思っている)
鳥取出身の人に出会ったのが、
このカメラマンが2人目でして、1人目がかつての同僚で、石垣島に嫁いでいったみーちゃんだ。
もう20年以上も前に、鳥取出身のみーちゃんも
ちょっとやさぐれた感じで言っていたのを思い出した。

「鳥取ってさ、何もないんだよね〜」と。

そして、今回の鳥取ロケハンでお留守番と子守を頼む夫が、鳥取へ一緒に行きたがる息子たちへ

「鳥取は何もないよ」

と、話していたらしいのは、帰宅後に長男が教えてくれたことだ。

おい、みんな、鳥取で何があったんだよ!!笑
いや、本当に何もないのか??

逆に謎の期待値が上がってきました。

自分だけの時間を作ると感じる、後ろめたさってどこから来るんだろう?

羽田に向かうリムジンバスの中で、なんとも言えない気分になる。
滅多にない1人で夜外出の時と同じだ。

旅が始まるワクワク感から、何か罪悪感めいたものに次第に支配され、
満喫しきれない自分だけの自由時間。
後ろ髪を引かれるような感覚で、
楽しみだった鳥取への期待値が徐々に薄らいでいきます。

なんだかずっとザワザワしている。

産後1ヶ月検診で、ほぼ1ヶ月ぶりに家から外へ出た時
全ての景色がキラキラした感じとか、
職場復帰で、ベビーカーや両手に何もない状態で乗る
エスカレーターの身軽さとか、

「わお!なんて楽ちん!なんて自由なんだー!!」

と、感動した後に必ず襲ってくる、もやもやとした申し訳なさ。
初めて保育園へ預けた時も同じように感じていたっけ。

せっかく楽になったのに、母は楽になっちゃ悪いみたいに思う思考。
そんなもんは不要なんだと、とっくに頭ではわかっていてもまだ捨て切れない自分がいると痛感する。

夕暮れ前に、人生初の鳥取コナン空港に降り立った。
むっとする湿度と暑さに圧倒されながらも
レンタカー予約の受付へと向かいます。

運転し始めると、そのザワザワはいつの間にか忘れ
陽が落ちる前にと岩美A邸へと急ぎました。

新築の古い家「岩美A邸」へ

前情報で知っていたものの、この岩美A邸はなんと
築120年以上の古民家を、オーナーが手作業で解体し、古材を洗い、磨き、寸法取り、手入れをして岩美町に運んで建てられた
「新築の古い家」なのだ!

それを聞いただけで、ね、ワクワクするでしょう?

ちょっとした旅館の風情が漂う岩美A邸
@ADDressより
よく手入れがされている玄関まわり
@ADDressより
土間の佇まいがもう最高なんす
@ADDressより
その土間から見上げると吹き抜けがどーん
@ADDressより
ダイニングテーブルは古民家の扉を家守さん自ら解体し手作りしたもの
@ADDressより

日暮れ前には無事到着し、早速各お部屋と使い方の説明、近隣のおすすめのお店や日帰り温泉を紹介していただきました!

そして今回滞在するお部屋がこちら、

家守さんのご趣味のレコードやDVDが並ぶ、1人には広すぎるお部屋
@ADDressより
冷蔵庫が部屋にあるってめっちゃ助かるのよ
@ADDressより

宿泊できるお部屋は3部屋ありますが、ここがADDress専用部屋。
というのも、家守ご夫妻はairbnbのゲストハウスも同時に運営しているとのこと。
とはいえ、ADDressでもairbnbでも1日1組限定とのことなので、
なんと贅沢なんでしょうか!!

外がいつまでも明るいのでうっかりしていたら、
すでに19時半…
そう、山陰は関東よりも日が長いんですよね。
更に海沿いの岩美町はもっと明るい気がします。
体感で1時間近く関東との差を感じました。

この日は教えていただいた、車で10分ほどのところにある岩井ゆかむり温泉へと向かいました。

街の日帰り温泉「岩井ゆかむり温泉」

320円を払って(安っ!)脱衣所の扉を開けると
「こんばんわ〜」と次々に声がかかります。
それは普段見ない顔でも、見る顔でも挨拶からまず入るといった印象。

そして全世代、お婆ちゃんから腰の座らない赤ちゃんまでもが湯に浸かり
ひときわ目についたのが部活帰りとみられる
快活なショートカットの女子高生たち。
とても礼儀正しいし、ぐずる小さい子をあやしたり
住民たちとの関係性がすごく素敵だなと思いました。

後に家守さんから、
春高バレーの名門岩美高校の生徒さんで
「みんな部活終わったら毎日お風呂に入りに行ってるんよ〜」と街全体で学校を応援しているという温かい想いと共に、お話ししてくれたのが印象的でした。

学校や塾以外の「お風呂」というコミュニティ
高校生にまでしっかり根付いていてホント素晴らしいなと感じました。

部活帰りにまさに裸の付き合いって、
最高なんじゃないかな。

鳥取で「鳥取愛」を語る

翌朝から、打ち合わせとロケハンびっしりで急いで鳥取市内へ。
今回は初めて鳥取在住のカメラマンにお願いしており、まずはご挨拶。

「どこに泊まられているんですか〜?」
と聞かれ、岩美町であることをお伝えすると

「わ〜 それは最高ですね!絶対夕日を見た方がいいですよ〜」から

「鳥取はね魚介も野菜もホント美味しいし、海もあり山もあり子育て環境最高だし、移住者も増えてるんですよ〜」

「あと鳥取いるうちにここ絶対食べに行ってください!魚介が最高なんです!ちょっと店主が愛想ないけど気にせずで」と

おすすめのお店「おはよう堂」をその場でAirDropしてくれました。

次から次へと鳥取の最高を教えてくれる。

そう、私からは何も聞いてはいないのに。笑
とにかく鳥取愛がこんなにある人に初めて出会ったのでした。

結局この日は20時頃までロケハンが続き、拠点へ着いたのが21時近く。
疲れ果てて力なく「ただいまぁ…」と帰ると奥から
「おかえり〜 随分と遅かったんだな〜」と
家守さんののんびりとした声。
じんわりと癒されます。

疲れすぎて迷ったのですが、
疲れているからこそ行こう!と
また、岩井ゆかむり温泉へ行きました。
熱めのお湯がこんなに心地よく感じるなんて今までなかったかも…
疲れが滲み出ていくようです。
やっぱり来てよかったなぁと思い、ビールを買って帰りました。

明日は最後、早起きして一つでも観光をしよう!
と、心に決め眠りにつきました。

翌朝早めに出発しようと、掃除をしてから玄関まで荷物を出していると
「あら、もう出るの?朝ごはん一緒にどーお?」
と家守さんに声をかけていただき
私は普段朝食を取らないので、そこをお伝えしつつ
せっかくなのでコーヒーをいただくことに。

朝食を食べないと言いつつも、
庭先で採れたという完熟トマトのジュースや、彩り豊富なサラダ、自家製のマーマレードをヨーグルトに添えて…
と、すすめられるがままに、どれも本当に美味しくて止まりません。笑

食べながら、個性豊かな滞在者の話、鳥取市内から岩美町へ家守ご夫妻が移住してきた話、鳥取の美味しいものと美しいもの、私の地元新潟の話、
もうたくさん話すぎて、気がついたら1時間以上経っていました。

もうこれ観光できんわ。笑
でも、心もお腹も満足感でいっぱいです。

家守ご夫妻の鳥取愛も存分に感じ
ここでの暮らしが、あまりにも豊かでそして優しさに満ち溢れていて
また絶対来たいなと強く思いました。

鳥取かなり好き!!

その後、鳥取観光をしてきた話

6月の滞在では時間がなくて観光は全くできなかったのですが
7月の撮影で再び鳥取へ。今度は早め前乗りして観光リベンジしてきました!( ADDress岩美A邸は、夏の時期は混雑するため予約停止中とのことで、残念ながら今回はホテル泊となりました。涙 )

鳥取といえば鳥取砂丘はやっぱはずせない!!

ここは日本か!?と思うくらい灼熱の砂漠が広がる!
そしてあの砂山登るんかという絶望…
しかし、その砂漠の頂上へ辿り着くと絶景が!!!
こんなの見たことない!テンションMAX!滝汗MAX!

私は真夏の13時半というアホな時間帯に行って死にかけたのですが…
夕日がとにかく絶景すぎるということで地元民におすすめされました!
陽が沈み始めると真夏でも一気に涼しくなるそう。

そしてADDress岩美A邸から徒歩1分の、浦富海岸島めぐり遊覧船
前回行きたかったやつ!

はじめて見る威風堂々たるリアス式海岸 、
沖縄と匹敵する透明度の海も圧巻
遊覧船だけでなくサップやカヌー、
シュノーケリングも楽しめます!

美味しいものもたくさん食べました!

鳥取砂丘すぐそばの村上水産
まぐろとすりおろし砂丘長芋丼
地元カメラマンいちおしのおはよう堂
かにトロ丼のかにみそのせ
すんごいボリュームだったけど即完食!!
イタリアンも充実、もうここ最高すぎた!ピッツェリアレオーネ
水牛モッツァレラと鳥取メロンのカプレーゼ、初めて食べたが感動の美味さ!!!
(ピザが有名なお店だけど、色々食べたくてピザは断念)

他にもまだまだ観光スポットに、美味しいお店に盛りだくさんの鳥取はもう一度訪れたいお気に入りの県の一つになりました。

鳥取は何もないなんて嘘ですよ!!

次は子供達と来たいな〜


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