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ワンオペやめて主婦がアドレスホッパーをはじめる話 No.00

子育て中に主婦がはたしてアドレスホッパーができるのか?
自分と子供達の未来のために新しい家族の形を模索中。
この考えに至るまでの経緯を、我家の良いところ悪いところいろいろ綴っていきます。どこかの誰かの参考に少しでもなれればと。

1.そもそも私がワンオペのわけ

現在私はクリエイティブディレクターをしながら、小学5年生と1年生の息子2人と横浜市のたまプラーザという街で暮らしています。

夫が2015年より上海赴任し、私の日本でのワンオペ生活(長男2歳)に突入しました。その約一年後に次男を出産。
以降の過酷すぎる1人で2人育児を断念することになります。
2016年の終わり(長男4歳・次男7カ月)から家族全員で夫のいる上海へ渡りました。

ところが、馴れない上海での生活、次男の小児喘息発症や病気のオンパレード、そして結局変わらないほぼワンオペ生活で、仕事復帰の目処も立たないどころか、ろくに中国語すら学ぶ時間もできない日々…

遂にメンタルも身体も限界を感じ
「ワンオペやるなら日本の方がマシだぁぁぁ!」と一年半の上海生活にピリオドを打ち、子供たちと私だけで先に帰国しました。
そこから5年間ワンオペ生活を現在まで、たまプラーザでおくっております。

厳密にいうと、一昨年に夫が上海から本帰国したのですが、夫婦間の育児家事分担のバランスがうまくとれずに、結局一年間だけ家族4人で暮らした後、再び夫と別居生活を送っています。
日曜日は夫が育児をし、土曜日と平日は育児家事を私が担っています。

心身ともに疲弊しすぎた上海での
次男入院中のひとこま

2.夫婦関係をこじらせた結果と反省

今思えば、夫が上海から本帰国する前に、もっと育児にコミットしてほしい具体的な内容や実際のタスクを全て共有し、しっかり役割分担を話し合うことが必要だったと反省しています。

まぁ、これはあくまで私から見ただけの話なので、夫から見たら全く違う見解かもしれませんが…

当初、私は夫の本帰国を「やっと解放されるワンオペ生活!ひゃっほーい!」とたいそう心待ちにしていました。
その頃、長男(当時2年生)の宿題を見てあげるのが、私にとっての一番のストレスだったため、帰国後は夫がそこも担ってくれる約束でした。
そして最低週に1~2回くらいは時間を気にせず、16時以降も仕事に打ち込める!飲みにも行けるぜ!と勝手に思っていました。
そう、そこは勝手に思ってたんですよねぇ…
「当然その権利が私にはある」という過信。

現実は違いました。

夫は長男の宿題を見てあげることは初めの2カ月で終了し、
いつも21時以降の帰宅。
育児は基本全くできませんでした。
問い詰めると「仕事だから仕方ない」と…

おいおい、ちょっと待てーい!!
となりますよね、ワーママとワーパパのみなさん!
私だって仕事してんだと!
なぜ本帰国したのに、働き方一切見直さないんだと!
育児と仕事は別の話。
私からしたらもう怒り心頭です。

しかしながら、この10年以上24時間365日子供の成長に対峙しつづけている私と、6年以上も家族と一緒に暮らす事なく、たとえ一緒に暮らしても朝の数時間しか子供達の生活を見ることができなかった夫とは、育児全般の見え方や今必要なことが理解しきれないのは当然なのかもしれません。
男性社会で働く夫の会社の基準も、私とは大きく違うのでしょう。
(と、思えるのも今だからだけど…)

それに加え、単身赴任時代を含め長期に渡る別居生活により、私自身が外部サービスを利用しつつなんでも1人でこなせるようになってしまった事、子供達もお父さんがいない生活に違和感がない事なども大きな気がしています。

お正月に秩父に二泊した母子キャンプ
ツールームテントまでも1人で設営できるようになった母…


それでも、育児タスク分担の問題は何も解決していない…
ずっと夫がいない前提で動いてきた結果、学校や習い事の窓口や送迎を子供2人分全て1人で担うわけで、結局雪だるま式に子供タスクが私だけに更に偏ることに…
私のストレスは解消されぬまま、ただただ別居生活は続きます。

3.父母の生活スタイルをまるっとチェンジしてみるという試み

育児タスクが分散されぬままなので、当然私は夫に対して不満が募りつづけます。もうお互いに一緒に暮らすことは完全に無理だというところまで亀裂はきてしまいました。

悶々とする日々の中で、私はかねてから気になっていた多拠点生活のサービスのADDressを思い出し深掘りしていきました。

  • 夫のレオパレス代より安い

  • 平日の育児が分散される

  • 移住をいつかしたいと思っていた

  • 地方の仕事が気軽に引き受けられる

  • 家族でも利用できる拠点もある

私にとっていい事しかないように思えました。笑

ある日、夫にせめて平日の習い事の送迎をどれかやってもらえないかと打診すると「一緒に暮らしていないから無理」と一喝…
(ちなみに夫は自宅から自転車で10分程のレオパレスに住んでいますが、リモートがほぼできない仕事)
すかさず「じゃあ、一緒に暮らしたら育児できるのね?」といい、私と夫の生活をADDressを使ってチェンジすることを提案しました。

私が、土日祝は子供の全ての面倒をみる。
夫が、平日は子供の全ての面倒をみる。

夫は戸惑いながらも合意してくれました。
(じゃあ、なんで一緒に暮らしてた頃にはできないんだよ!と心の中でツッコミましたが…そこは一旦我慢)

4.いろんな家族のスタイルや暮らし方が選択できた方がきっと幸せ

一番の心配は一年生になったばかりの次男のこと。
3ヶ月ほど前に子供達にこの話をはじめて相談すると、長男は「全然いいよ〜」と言っていましたが、次男は「え〜!や〜だ〜」というリアクション。そりゃそうよね…と思いつつ、少しずつどうして私がそうしたいのか、もし君達に負荷がかかるのならいつでもすぐに解消するよ、
という話を丁寧にしていき「じゃあいいよ」とゆるしを得ました。

感のいい次男は私に気をつかっての「いいよ」だったかもしれませんが、ずっと母親だけに偏った生活を送るのは子供にとっても親にとっても良くないと思っており、まずは試しにお父さんとの生活もやってごらんという気持ちです。
はじめる時期は、次男の様子を見つつ問題なければ一年生に慣れ始めた6月スタートという事にしました。ちょうど私の地方の仕事も6月にあるのでタイミング的には良い時期かなと。

子供がまだ小さいのでこの生活スタイルに賛否両論は大いにあると思いますが、父母が一緒に暮らさない子育てチームがあっても良いかなと私は思っています。無理して一緒に暮らし関係がギクシャクするのを見せるより、互いが心地よい距離感を保ちつつ子育てを全うする。
この機会は私自身もそうですが、きっと子供達も夫にとっても、大きく成長できるんじゃないかと期待しています。
休日には多拠点生活に子供達も巻き込んで、いろんな大人や仕事や暮らし方があることを、リアルに感じていってくれたらうれしいです。

多拠点本格スタートは6月ですが、GW中にADDressデビューを子供達と三浦A邸で過ごしました!こちらの記事もよろしくです。



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