見出し画像

美味しいジュース。(1107文字)

最初に断わっておきます。
これはこだわりがつまった厳選ジュースをあれこれ取り寄せし、飲み比べをした結果、「本気で美味しかったジュース」を紹介する記事ではありません。
育児に関するお話です。



子どもと離れる時間があってこそ、またいい関係で過ごせる。
子どもは大事。
子ども優先。子どもの喜びが私の喜びにもなる。
子どもが喜んでいたら安心。
子どもが浮かない顔をしていたら、どうしたのかと心配になる。


「子ども」の箇所を「お母さん」に置き換えると息子の気持ちになる。


お母さんと離れる時間があってこそ、またいい関係で過ごせる。
お母さんは大事。
お母さん優先。だって、お母さんが喜ぶと僕も嬉しい。
お母さんが喜んでいたら安心。
お母さんが浮かない顔をしていたら、どうしたのかと心配になる。



息子の中で、私の存在がでかい。影響力が大きい。
同じように、私の中で息子の存在がでかい。影響力が大きい。


一番近くて、理解しあえて、大好きで、喜んでほしい相手。
存在がでかすぎるが故、時々疲れるし、面倒くさい。



息子が、私以外の人と過ごす様子をみていたら、心からのびのびしている。それを見てやっとわかった。
「ぼく、ストレスあるよ」前にそうつぶやいたことがある。
その時は、さっぱり見当もつかなかった。


「息子のストレスの原因は、ほかでもない私」


こんなにも近くにいるからこそ、気が付かなかった。




母と子で密に過ごす時間が長く、気づけば煮詰まった濃い関係の親子。
煮詰めて煮詰めて、葡萄100個分が小さじ1杯分までになっちゃった。


最近になり、夫も含めた3人で過ごす時間が増え、実家の家族とも頻繁に会えている。

画像1

ぼくとお母さん→濃縮エキス

ぼくとお父さん、じーじ、ばーば、○くん、○ちゃん、○さん、お母さん。
→色んな関係性で分散され、お母さんは濃縮還元。薄くなる。


俺とあの子、仕事、両親、趣味、○さん、○、○、○、○、○。

→成長するにつれ、お母さんは濃縮還元がさらに水で薄まり、その存在はほのかに残るフレーバーのみになっていくだろう。



濃いも薄いも、良いも悪いもない。
ただ、濃い存在は時にストレスとなる。


息子がベランダで初夏の風に吹かれていると、居ても立っても居られなくなった様子で、夕方一人散歩に出た。


1時間たったころ、すがすがしい笑顔を浮かべ、汗ばんだ体で帰ってきた。
土手まで散歩にいっていたという。


二人並んで冷たい濃縮還元ぶどうジュースを飲みながら、息子が撮ってきた動画をみる。
鳥や虫の声をバックに、飛行機雲が浮かぶ夕日が映る。


「お母さん、明日もしあわせな一日にしようね♡」

「しようしよう♡」


息子の成長を感じながら飲む、スッキリ冷えたぶどうジュースは、甘くて美味しかった!










いただいたご厚意は、今後の執筆の原動力にさせていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を執筆できるよう 精進していきます。 今後とも応援宜しくお願い申し上げます。