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単身赴任「いなくてもさみしくない」ことがさみしい。(648文字)


いなくてもさみしくないことが、さみしい。
特別な人、になったことがさみしい。



めそめそすることがなく、お互い元気に過ごす日々。



いつおき、何を食べ、何をし、いつねるか。
どんな気分でどんな景色をみ、どんな顔でいるか。
知らないこと、いないことが当たり前。
それぞれの生活がなりたっていく。


だから、

いなくてもさみしくないことが、さみしい。
いつのまにか特別な人になっていたことがさみしい。


ふとそう思う。

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素直で単純なのにつかみどころがなく、
頑固なのに柔軟。
静かなのに強くて、さっぱり冷静で愛情深い。
聞いていないのに、わかってる。


夫は不思議。



単身赴任になってよかったことってある?
「う~ん、単身赴任できたことかな」


魔法科高校の劣等生と、NHKBSワールドニュースが同じテンションでスキ。
駄菓子も高級寿司も同じようにスキ。
頭がきれてて天然で、せっかちでのんびりや。
考えてないようで考えてて、考えてるようで考えてない。


不思議。

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ワクチン接種したときには、彼とのメールや電話から、緊張と不安が伝わった。
離れている私にできたことは、彼の決断を肯定すること。
そして安心と安らぎを提供し、
無事であるよう祈ること。

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久しぶりの一時帰国を終え、上海に戻る夫の上司。
なんとか手回しに成功し、誕生日を控えた夫宛てにギフトとカードを言付ける。
夫へのBDカードのメッセージはほぼ息子に書いてもらう。私はなぜか恥ずかしく、「おめでとう!」しか、かけなかった。

シャイか、シャイじゃないのか、
積極的か、消極的か、
真面目か不真面目か。


私も充分不思議。






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