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単身赴任の良かところ。(878文字)



夫が上海にもどり半年。
前向き綾子さんは「夫が単身赴任でよかったこと」について考えた。



*あらゆる場面で夫に頼っていたことに改めて気がつく。

例えばWi-Fiの配線、今日の献立、ボールのうまい蹴り方、歯磨きの仕方、マリオの難しい場面攻略法、ちょっとしたとき。
事あるごとに、「けいちゃ~ん!」と呼びかける。
おらんけど未だにときどき呼ぶ。



*働いてお金を稼いでくれるありがたさを、痛いほどに感じられる。


別々に暮らしていても、お金を稼ぎ、送ってくれる。
それがどんだけありがたいか。
「この人は神だわ」キャッシュコーナーにいくと、特に思う。



*自分につかえる時間がふえ、自分に向き合うことができている。

これは単身赴任と合わせて、息子の学校がお弁当じゃなくなったこと、送迎をしなくてもよくなったこと、息子が成長したことも大きい。
歳月さんありがとう。
自分の棚卸とかしちゃったりしちゃってる。自分探索楽しい。



*一緒にいる時間がどれだけ癒しだったかを感じる。

メールで伝えたり、メモに残してまとめて伝えたりするほどでもない戯言。
検索するほどでもない疑問。
まとまりも、脈絡も考えない、オチも要点も考えない気楽なおしゃべり。

いかの塩辛がこの間公園に落ちてたんやけど~
ミャンマーゲームしよや、ミャンマー、ミャンマー、ミャンマー、マンマ―
よくコンクリートにくっついてる赤い虫ってダニやねんて
コンピューターおばあちゃんって給食の時間に流れてなかった?今も小学校で流れるらしいで
今日歩道が押しボタン信号って知らんくて、ずっと待ってた~!



例えるなら目的地のない散歩やドライブ。
生産性皆無な無駄時間って最高に贅沢でしあわせ。

つきあっていたころのデートの定番は目的地をきめないドライブだった。


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「お父さんが単身赴任になって良かったことある?」
息子にきいた。
「良いとか悪いとかはないけど、遊んだり喧嘩したりするような気軽な存在から特別な存在になった」というようなことを言っていた。
例えるなら、白ご飯からオムライス。平日からクリスマスイブ。
そんな感じ。


単身赴任の良いこと、他にもあった。
「ご飯が楽」
間違いない。



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