多読はTOEIC、英検の役に立つのか
多くの方が気になるテーマだと思います。
まず、私の場合はTOEICや英検を取るために多読を始めたわけではありません。しかし多読を続ける中で自分が今どのレベルにいるのかが知りたくなり、TOEICや英検を受験するようになりました。
その後は、もっと良い点数が取りたくなり、資格試験に向けた勉強も始めることになった感じです。
多読は毎日の走り込みのようなもの
例えば英語をスポーツに例え、各試験を試合だとします。そうすると、多読は毎日の走り込みのようなものだと感じます。
走り込みだけしていては試合に勝つことは非常に難しい。でも、体力づけのためにも走り込みはしたほうがいい。そのような位置づけだなぁと、長年多読をしてきて感じました。
多読は、決して試験の得点を短期間で大きく変えることのできる勉強法ではありません。それでも私が多読を続けているのは、多読を通して試験に出てくる単語に出会う頻度が上がること、海外の生活を本を通して体験できること、そして何より楽しく無理なく英語に触れられることです。
現在試験のために英語を勉強しているかたは、今までやってきた勉強方法を全て多読に切り替えてしまうのではなく、普段の試験勉強の合間やリラックスタイムにでも多読を取り入れてみてはいかがでしょう?
TOEIC高得点を目指すには試験対策が必要
私が多読のみをしていた頃、TOEICで取れた最高の点数は600点弱程度でした。それから何度受験してもなかなか点数が上がらず、停滞期だなーと感じていました。
ですので、もちろん個人差はあると思いますが、一般的な教育を中学まで受けてきて、そこから多読のみを行ってTOEICを受験しても600点くらいまでしか取れないんだろうと私は思っています。
そこから、普段は毎日の多読を続けて、試験2ヶ月前くらいに文法の本を一冊読み切り、さらに試験1ヶ月前くらいから毎日せっせとTOEICの練習問題と解説を熟読するという勉強方法に変えたところ、2年くらいで900点超えるところまでたどり着けました。
多読で毎日英文に触れていれば、年がら年中TOEIC対策をする必要はないと思いますが、試験前はTOEIC対策をしないと高得点を取ることは難しいと思います。
多読とTOEICで違うところは、まず出題される語彙が普段読んでる洋書では出てこないものが多いです。TOEICはビジネスに特化していますから。。
また、制限時間があることも違います。マイペースに本を読んでいるだけでは、TOEICのように短い時間で必要な部分に集中して他はザッと目を通すだけ、のような読み方は慣れないとできませんでした。
しかし普段から長文を読んでいるので、もともとのポテンシャルはあるはずなのです。TOEIC対策をしたことにより、なんと試験時間は10分〜15分ほど余るようになりました。
英検には多読は大いに役立つ
TOEICと違い、英検はカバーしなければならない語彙の量が半端ないです。特に1級になるともう選択肢の4つの単語すべて見たことない。。なんてこともあります(私だけですか?笑)。ジャンルも多岐にわたります。
そのような量の単語を単語帳だけで覚えていくのは非常に大変です(実際、この作業は必要ですが)。
だからこそ、文脈の中で様々な単語に出会える多読は英検にはとても役立つと感じています。
パス単やキクタンなどの単語帳でインプット作業を続けつつ、普段の生活の中で洋書や英字新聞、雑誌記事を読んでとにかくいろいろな単語に出会う確率を上げていく。この多読をベースに、単語帳をプラスアルファする勉強法は英検には非常に大切だと感じています。
また、長文も本当に、長文です(笑)
難解な単語が並ぶ長文。多読している私でもゲッソリしますので、普段から長文に慣れるためにも多読は大切だと思います。
上記に書いた内容はあくまで準1級または1級受験時に感じたことです。2級までならほぼ多読だけで合格できたので、ご安心ください!
まとめ
多読のみの勉強法では、TOEICも英検もある程度のところまでしかいけません。高得点や上の級を目指すには、長期の勉強法として多読を続け、試験前は試験対策で備えるのがベストと考えます。
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