店長論_04
今回は私が「マネジメント」に関するおすすめの本を2つご紹介します。
1つ目はピーター・ドラッガーの「プロフェッショナルの条件」です。
ドラッガーは「マネジメント」という本が有名です。10年前に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(「もしドラ」)が大流行しましたが、その時にドラッカーの「マネジメント」もよく特集されていました。私もその時に「マネジメント」を読もうとしたのですが、会社の知人から「マネジメントより先にプロフェッショナルの条件を読んだほうが分かりやすいよ」というアドバイスを受けたので、まずは「プロフェッショナルの条件」を読みました。
この本を読んで、とても影響を受けました。この本は私の仕事観の礎を築いた本です。店長論_01~03でお伝えしたことはほとんどこの本に書かれている内容になります。この本の中で「リーダーシップ」について書かれている箇所があります。
【リーダーシップの本質】
・リーダーたることの第一の要因は、リーダーシップを仕事と見ることである。
・リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。もちろん妥協することもある。
・リーダーたることの第二の要因は、リーダーシップを、地位や特権ではなく責任と見ることである。優れたリーダーは、常に厳しい。ことがうまくいかないとき、そして何ごともだいたいに置いてうまくいかないものだが、その失敗を人のせいにしない。
・真のリーダーは、他の誰でもなく、自らが最終的に責任を負うべきことを知っているがゆえに、部下を恐れない。ところが、えせリーダーは部下を恐れる。部下の追放に走る。優れたリーダーは、強力な部下を求める。部下を激励し、前進させ、誇りとする。部下の失敗に最終的な責任をもつがゆえに、部下の成功を脅威とせず、むしろ自らの成功と捉える。
・リーダーたる第三の要件は、信頼が得られることである。信頼が得られないかぎり、従う者はいない。そもそもリーダーに関する唯一の定義は、つき従う者がいるということである。
・信頼するということは、必ずしもリーダーを好きになることではない。常に同意できるということでもない。リーダーの言うことが真意であると確信をもてることである。それは、真摯さという誠に古くさいものに対する確信である。リーダーが公言する信念とその行動は一致しなければならない。少なくとも矛盾してはならない。
ピーター・ドラッカー著「プロフェッショナルの条件」より
私はこの「リーダー」という言葉を「店長」という言葉に置き換えて読み、この内容を実践できるようになることを目標にしてきました。この内容はマネジメントやリーダーシップの真意だと思います。
「プロフェッショナルの条件」は先月に入門書が出版されました。「13歳から分かる! プロフェッショナルの条件 ドラッカー 成果を上げるレッスン」というタイトルです。
「プロフェッショナルの条件」は結構分厚い本になるので、先に入門書を読まれたほうがよろしいかもしれません。店長の方々や副店長など店長でない方もぜひ読んでみてください。
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