ブルーベリー

いまや毎日何時間もスマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタル機器を使う生活は、当たり前。デジタル機器から発せられるブルーライトなどの光を、近距離で、かつ何時間も見ている私たちの目は、ダメージにさらされています。

ビタミンCの多い野菜・果物は、目のサビを防ぐ抗酸化作用が豊富

抗酸化物質の多い野菜や青魚などです。 「野菜には、抗酸化作用のある物質がバリエーション豊富に含まれています。例えば、ピーマンやブロッコリーに多いビタミンCには強力な抗酸化作用があります。 抗酸化作用とは、細胞の酸化を軽減するもの。私たちは空気を吸い込み、体内で酸素を取り出して全身に行き渡らせています。酸素は細胞内でエネルギーを作り出すことに必要不可欠ですが、酸素の一部は活性酸素という物質に作り変えられますが、この活性酸素が過剰に発生すると、細胞を傷つけます。いわゆるサビさせるのです。これは、目にもいえることです」

青魚に含まれるn-3系脂肪酸は“いい涙”を作る

野菜のほかに抗酸化作用を含むのがイワシやサバなどの青魚。DHAやEPAといた抗酸化作用のあるn-3系脂肪酸が多いことで知られています。 「n-3系脂肪酸は、上下まぶたに無数にある『マイボーム腺』から分泌される油の質を高め、特にドライアイに効果的とされています。ドライアイの対策となる“いい涙”を作るには、一定量の良質な油が必要。普段食事を通して接種する油の質は、そのまま涙の質を左右するともいえます。ドライアイの人、目が疲れやすいと感じる人は、青魚を意識して食べるとよいでしょう」 なお、目にいい食べ物といえばブルーベリーが有名ですが、実際はどうなんでしょうか? 抗酸化物質の一種であるアントシアニンが豊富だから。 「結論からいえば、とりたててブルーベリーがいいというわけではありません。アントシアニンが日々の目の健康増進に役立つのはウソではないのですが、ブルーベリーだけが突出しているわけではありません。にもかかわらず、ブルーベリーだけが取り沙汰されているのが現状です。 赤いぶどうの皮などに多いポリフェノールも抗酸化物質の一種ですし、かに、えび、鮭に多いアスタキサンチンに至ってはビタミンCの600倍もの抗酸化作用があると言われています。野菜や魚もバランスよく食べることが重要です」 ◆濃い緑の野菜に豊富なルテイン また、ほうれん草やゴーヤ、ケールなど濃い緑の野菜に多く含まれるルテインにも強い抗酸化作用があります。 「ルテインは、体の中でも特に目の奥の『黄斑』という部分と、レンズの役割を持つ水晶体に多く存在する栄養素です。黄斑は、主に光のダメージから目を守る役割を果たしていますが、それはルテインが外界から入った光を吸収してくれるから。そのため、ルテインは『天然のサングラス』とも呼ばれています」 ◆ルテイン不足は、目の病気になりやすい もしルテインが不足すると、どうなるのでしょうか。 「視力の低下を引き起こし失明する可能性もある『加齢黄斑変性』という病気や、水晶体が白く濁って視力が低下する『白内障』になるリスクが高くなります。40代を過ぎると徐々にルテインが減って黄斑の機能が落ちていくので、積極的に摂りたいところ。ルテインは1日に10mg摂るといいとされており、ほうれん草でいえば、2~3株。火を通せばかなり小さくなるので、そう難しくはありません」

目の健康度を上げる「ビタミンエース(ACE)」

もう一つ、目の健康度を上げる最強トリオと呼ばれるのが、ビタミンA、C、Eの「ビタミンエース(ACE)」。 「まず、ビタミンAは目の視細胞を作ります。かつて人々の栄養状態が今ほど良くなかった頃、ビタミンA不足によって夜盲症になる人が多くいました。視細胞の機能が弱まることで、夜など暗いところで目が見えにくくなってしまうのです。 現代でも、偏食や極端なダイエットによって、ビタミンAを始め栄養素が不足する可能性はあります。うなぎ、鶏や豚、牛などのレバー、にんじん、かぼちゃなどのオレンジ、黄色の野菜などに多く含まれるので、意識して摂るようにしましょう。 ピーマンやブロッコリーに多いビタミンCは、前述の通り、強力な抗酸化物質の一種。そして、ナッツ類や魚介類、油脂類などに多いビタミンEは、目の細胞膜の合成に欠かせません」 青魚やレバー、野菜たっぷりのサラダや煮物、おやつにはアーモンドetc.――。目にいい食材が分かれば今日の献立にも早速取り入れられそう。
是非参考にしてみて下さい。


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