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早めに休養をとることの大切さ

働きすぎたりストレスがかかりすぎたりして、体や心の調子が悪くなることはあります。
これは別に弱いからということではなく、生きているんだから調子に波があって当たり前なのです。

今回のお話は、本格的にしんどくなって動けなくなってしまう前に予兆を感じたら早め早めに休むことが大切だという私なりの考えをお伝えできればと思います。

■しんどくないのに休んではいけない?

はっきりいいます。そんなことないです。

特に社会人になりたてのころにはなかなかこの考えができなかったり、考えついたとしても実行できなかったりすることが多いと思います。
私もできませんでした。

「発熱してもいないし、動けないわけでもない、ましてや予定があるわけでもないのに仕事を休むなんてズル休みでいけないこと。」そんな風に考えていました。

しかし、仕事って「勤務していること」が必要なのではなく「成果を出していること」が必要なわけです。
つまり、最大パフォーマンスを発揮してできるだけよい成果を出すことを大事にするべきなのです。

無理した結果ぶっ倒れてしまうほうが自分にも周りにもよくないです。


■しんどくて効率悪いよりも一旦休んで高効率のほうがいい

たとえば、体調悪いなか無理して働くと、通常の50%のパフォーマンスしか出せない状態が3日続くとします。
それだと、50% + 50% + 50% → 3日間合計でも1.5日分の仕事しかできていないことになります。

対して、1日休んでしっかり回復し、あとの2日を100%のパフォーマンスで働いたらどうでしょう?
その場合、0% + 100% + 100% → 2日分の仕事ができる計算になります。

そうなんです。
効率悪い状態でだらだら働くよりも、一旦しっかり休養しその後に通常とおり働くほうが効率もよく成果もでるのです。
つまり、絶対休むほうがよいのです。

調子悪いまま頑張る <<< 一旦休んでその後しっかり働く

■休むための準備を普段からしておく

なぜ休めないと思うのか?

しんどくても休めないという人の多くは、「自分が急に休むと仕事が止まってしまうから」とか「納期に間に合わないから」といったことで無理を押してでも働かないといけないという強迫観念にかられているように思います。

確かにそれは事実なのだと思います。
しかしよく考えてください。あなたは一人で働いているのですか? 普段の仕事の仕方に問題はありませんか?
(いや、本当に一人だけで担当していてフォローも期待できないし納期調整もできない仕事が存在するのは事実です。それは別の論点とします。)

組織で仕事をしている場合、フォローを求められる体制であることが多いと思います。それなのに自分が休むと仕事が止まるというのは、普段の仕事の仕方を見直すほうがよいと思います。
つまり、タスクや進捗の可視化ができていなかったり、作業方法の一般化ができていない(属人化している)状態だったりということになっているのではないでしょうか。


休むための準備とはなんだろう?

大前提として、自分の身勝手でお客様や同僚に多大な迷惑をかけてはいけません。ましてや納期遅延なんてあってはいけません。
そうならないようにすることが必要です。

休むためには、自分が休んでも仕事が止まらないように事前に準備をしておくことが必要です。
明日ぎっくり腰になって急に休むことになるかもしれません。いつ休んでいいように普段から次のことを意識して仕事に取り組めているとよいと考えます。

・タスクの優先度や進捗の可視化
・作業手順の一般化(ドキュメント作成や自動化)
・全体スケジュールの把握(特にクリティカルパスとバッファの把握)
・チームメンバとの信頼関係の構築
 (どのタスクをどの人にお願いできるのか目星がついていて、その人がフォローに入ってくれるように良好な関係にしておく)

これができていれば、急に翌日から休むことになっても最低限の引き継ぎを短時間で済ませられます。
普段からこの状態にできていると、後述する予兆を感じたときにスムーズに休養のスケジュールを組み込むことができるし、最悪当日に休むことになっても数十分の指示/依頼出しだけできれば仕事を止めずに済みます。
結果的に、お客様にも同僚にも必要以上の迷惑をかけずに済みます。


■予兆に気付けるようにしておく

不調になりかけているとき、体や心が何か警告を出しているはずです(予兆)。
その予兆の出方は、人によっても違うし、同じ人でもタイミングや不調の原因によっても違うと思います。

そのため、自分の場合はどのような予兆があるのかわかっておく必要があります。この予兆が出始めたら気をつけたほうがいいな、これ以上進んでしまうとやばいことになるなというラインをなんとなくでも知っているとぶっ倒れる前に計画的に進められるのでとてもよいです。

計画的に休養を入れられるということは、周りの人(あなたをフォローしてくれる人)への負担軽減にもなるし、復帰後の自分への負担軽減にもなります。

予兆に気づけずぶっ倒れてしまったから自分はダメダメだ。。。なんて思う必要はないです。
未経験のことを上手にできるわけないからです。普段から自分のことを気にかけておけばだんだんわかってくると思いますし、倒れてしまったときにどのような不調があったっけなと振り返ってみるとよいかもしれません。
ただ、ストレスで心が弱っているときにその振り返りをすると余計にしんどくなるので元気になってから行いましょう。


■まとめ|戦略的に休もう

調子が悪いのに無理して働いてより悪化して療養期間が長く必要になってしまうような状態を見ることがあったり、自分にも不調の予兆がでたりしたので、いい機会だと思い私自身の考えをまとめてみました。

組織に新人さん(中途入社)が入ってきたときに、「どうしても気乗りがしないときには半休でもいいしフレックスで中断してもいいですよ」と伝えたときに「そんなことで休まないですよw」となんてぶっ飛んだことをいうんだろうという感じのテンションで返事されたことではっとしました。
確かに私も昔はそんなふうに考えていました。(どうしても気乗りしないときは精一杯しんどいふりを作ってから上司に連絡してましたw)

しかし短日ではなく期間で考えた時に最大限のパフォーマンスを発揮し、成果を最大化するためにどの状態であることがよいのかという視点で考えれば休養を入れることは戦略的な行為になります。

自分の予兆を知ることも大切、休みたい時に休めるように普段から準備をしておくことも大切です。
ぜひ戦略的に休みましょう!



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