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【実話】技術者からコンサルへの転身〜ポイントは「マインドセットの切替え」〜

みなさん、こんにちは!たこ焼きです。
製造業の技術者から別業界への転職経験を基に、
友人や同僚のキャリア相談を数多く受けてきました。

今回は、
私の転職経験について
投稿しようと思います。

転職のコツというよりは、
私が転職を通じて学んだことを
お伝えできればと思います。


【結論】

製造業界の技術者/研究者からコンサルタントへの転職は難しくない
けれども、他業種(営業、マーケターなど)よりはコツを掴みにくい

【技術者/研究者とコンサルタントの違い】

<コンサルティング業界とは>

昨今、新卒に大人気の「コンサル業界」は、
転職市場も非常に活発です。(一時よりは少し下火かも)

コンサルタントって何やってんの?
という方に向けて、少しだけご紹介です。

コンサルタントとは、
「お客様の企業が抱える課題を解決する人」です。

課題解決の対価として報酬を受け取っています。

企業の課題を解決するためには、
対策を講じるわけですが、
その意思決定ができる「役職者」が指揮を取る必要があります。

したがって、コンサルタントは
お客様の企業内で役職が高い方、
例えば、部長、本部長、副社長、社長
といった方々と日々やりとりしています。

一言で「課題」といってもいろいろあります。

・売上/利益が上がらない
・離職率が高い
・新しい事業を始めたがうまくいかない
・DXを推進したいが、何をすればいいかわからない
・CO2削減と言われても、何ができるのわからない
・新しい法律(例えば、貿易業での輸送ルールの変更など)への
 対応策がわからない
 などなど

お客様の課題を解決するために、
日々奔走する
それがコンサルタントの仕事です。

<技術者/研究者とコンサルタントの違い>

「製造業の技術者/研究者とコンサルタントは、
 必要なスキルが全く違う」

というのが、一般論と思います。

しかし、実体験を踏まえて、
技術者/研究者とコンサルタントの違いを
私はこう捉えています。

<技術者/研究者とコンサルタントの違い>
「基本的なスキルセットは同じ」
「マインドセットは違う」

コンサルティング業界では、
「パワポモンスター」「ロジカルモンスター」
という言葉がたまに聞かれます。

パワーポイントでの資料作りが
非常に上手だったり(私はダメダメですが)
論理的思考力が高いことが
コンサルの特徴として挙げられるからです。

では、
技術者/研究者はパワポの資料を作れないのか?
論理的思考力が高くないのか?

そんなわけないです。
パワポの資料作りもできますし、
論理的思考力もあります。

違いは、
何に対して価値を提供しようとしているか
という「マインドセット」だけです。

技術者/研究者は、
「エンドユーザーに、いい商品・サービス」を提供するために
日々頑張っています。

コンサルタントは、
「企業の課題」を解決するために
日々頑張っています。

売れるものを作るのが技術者/研究者
企業を支えるのがコンサルタント
と私は捉えています。

技術者からコンサルタントへ転身する際に、
私が最も苦労したのが、
このマインドセットの転換です。

営業職の方やマーケターの方は、
お客様や市場に対して仕事をしているため、
「企業=お客様を支える」に近しいマインドセットが
すでに身に付いています。

実際、私の周りの元営業/元マーケターの方々は
コンサルタントらしいマインドセットを最初から持っていました。

技術者/研究者の方は、
特定の分野において深い知見を持ち、
いいものを作ることに関しては
右に出る者がいないでしょう。

しかし、「お客様の企業を支える」
という考え方はあまり馴染みがないと思います。

このマインドセットの転換ができれば、
コンサルタントへの転身は難しくないです。

【技術者からコンサルへ転職した経験談】

<転職を考えたきっかけ>

さてここからは、
私の転職経験談をお話ししようと思います。

前回の記事で、
キャリアへの不安を抱えている3名のエピソードを紹介しました。

まだご覧になっていない方は、ぜひ読んでみてください!

この投稿に出てくる「Cさん」のモデルは、「私」です。

馬鹿みたいに真面目に、愚直に仕事をこなし、
一切昇給/昇格しなかった「過去の私」をもとにしています。

そんな私が転職を考えたきっかけは、
「友人の転職を手伝ったこと」
でした。

私の友人はヘルスケアに興味があったため、
製薬会社やヘルスケア業界特化のコンサルティング会社を
主に転職先として検討していました。

ESの添削や模擬面接、想定質問の検討などを手伝う中で、
友人を客観的に見る視点を得ました。

その時にふと思いました。
「自分を客観的にみたら、もっと違う可能性があるのでは?」

友人の転職を手伝いながら、
自分もちょっと転職エージェントに登録してみました。

世の中にはいろいろな企業があり、
しかも待遇も今よりいい!
ということに気づきました。

そして、今の職場で報われないなら、
別の場所で頑張るのもありかなと
転職を考え始めました。

<まずやったこと>

1.  転職エージェントへの登録
2. 複数人のエージェントと面談
3. 自己分析
4. 人生設計

【自己分析の前に、色々な業種について知る】

転職の始め方を調べると、
まずは自己分析!と
よく言われます。

しかし、自分が知らない職種や業種を想像しながら、
自己分析することか不可能です。

実際、友人の転職を手伝う前は、
コンサル業界を詳しく知りませんでした。
そのほかの業界についても然りです。

なので、自己分析したとしても、
「じゃあその強みはコンサルで活かせるよね」
「自己実現はコンサル業界でできそうだよね」
とはならないわけです。

まずは転職市場に存在する
色々な職種を見てみることをお勧めします。

私の偏見もありますが、
製造業の技術者/研究者の方々は
製造業の中でも、特定分野の研究開発のみ
就職先として志望していた方が多いのではないでしょうか?

私もその一人です。

とても素晴らしいことですが、
他の業界や業種について、
ほとんど知らないというのもまた事実です。

まずはいろいろな業種(可能性)を見ることをお勧めします。

そのために、

1. 転職エージェントへの登録
2. 複数人のエージェントと面談

から始めてみてください。

すでにご存知の方は、
エージェントから具体的なポジションなどを聞くことで、
可能性を探してみることをお勧めします。

【自己分析/将来設計】

次に、自己分析と将来設計です。
やり方は、色々です。

NoteやYoutube、書籍等でも、
紹介されていますので、
ここでは、私が実践したものを紹介します。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

前回の投稿でも紹介したやり方です。
ぜひ一度やってみてください。

自己分析や将来設計の「やり方」は、
正直どれでもいいです。

自分にあってそうなもの、
やりながら気分が上がるものを
選んでください。

自己分析/将来設計をするにあたり、
お伝えしたいことは2点です。

1. 自己分析/将来設計をやり切る/作り切る。しばらくは信じる。
2. しばらくしてから振り返る(違和感があるなら放置しない)

自己分析や将来設計って時間がかかるし、
疲れるし、大変です。

でも、やらないと始まらないんです。。。
今の状況を変えられないですし、
もっといい未来を見つけることも難しくなります。

まずはやってみてください!!

一回やったら、その結果を信じてみましょう。
3ヶ月くらいは、自分を信じてください。

その後、
「やっぱり、しっくりこないな〜」
と思ったら、
修正することを躊躇してはいけません。

一度、分析も計画もやっているので、
2回目はスムーズに、より短時間でできるはずです。

【最後に】

今回は、私が考える
「技術者/研究者→コンサルへの転身のポイント」と
「転職経験談」をご紹介しました。

次回は、転職経験談の続編として、
「転職活動で失敗したこと」を
紹介しようと思います。

それでは次回の投稿でお会いしましょう。

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