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「論語と算盤」を読んだ。




ごきげんよう。tackです。


もうタイトルで挙がってますが、
最近読み直したので、この本についてnoteしようと思います。


今回読んだ本は

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ちくま新書から出ている「論語と算盤」です。


この著者はあの渋沢栄一さんです。



「日本実業界の父」と呼ばれ、
明治期に資本主義の本質を見抜き、
サッポロビールやみずほ銀行など400以上の会社を設立して成功した経歴を持っています。

そしてなにより、
次の1万円札の顔になる人であり、
2021年に、
渋沢栄一を主人公とした大河ドラマもスタートするようです。



まあ、皆さん歴史の授業でも名前を聞くことあるので、ご存知な方も多いと思います。


めちゃくちゃ有名な人ですね。



ちなみにこの本は、この偉人の経歴も踏まえながら、

仕事、人生においてどう生きていけばいいのか?!

に対して記された1冊を現代語訳したものになります。



正直僕自身も
めちゃくちゃベストなバイブルだと思っています!
(バイブルの時点で「権威のある価値の高い書物
と言う意味ですが、さらにベストを付けてます。それくらいオススメできます。)




ただそれだけ様々な著名人にも影響を与え、
たくさんの方が要約されている本なので、


僕がここに書くのも今更かもしれません笑



ただ、

読んでしまったものはしょうがないので、
書きます!!!やぁぁぁ〜!!!!!


結論を先に言っちゃうと…



この本を読むことで、



仕事に対しての価値観が変化し、ビジネスに対しての心構えが変わります。
そして、人間として過ごしていく中でちょっとした気づきをくれる本です。



なかなか壮大な内容ですが、
読んだ者に対して確実に有意義なものを提供してくれます。


特に、


・何か新しいことに挑戦したい人

・仕事に思い悩む時がある人

・モラトリアムを脱却したいそこのあなた。

・様々な分野で努力、勉強頑張っている人

・人生を有意義なものにしたい方

・上記ひとつでも当てはまる人


これらの人にすごくオススメできます!



正直上の人以外にもオススメできる本です笑


あと、この本は現代語訳されており、とても読みやすく構成されています。

元々僕は原文の方を読んでいたのですが、
挫折した上でこちらを読みました笑


あとは漫画版もあるのでぜひ!




この本はいったいどんな本?


この本は、10章で構成されています。


その中で印象的な部分をピックアップします。


僕が特に関心された章は第3章の「常識と習慣」です。


ここでは、
智(知恵)
情(情愛)
意(意志)


この3つがそれぞれバランスを保って、均等に成長したものが完全な常識。 この3つがあるから人間社会で活動でき、現実に成果を上げていけるもの。


と言っています。


次です。

「智」についてですが、

人として知恵が充分に発達していないと、
物事を見分ける能力に不足してしまう。
物事の善悪や、プラスマイナスを見抜けないような人では、学識があったとしても、プラスになることをプラスだと見抜いて、それを採ることができない。
しかし、「智」ばかりが膨れ上がってしまうと、自分の利益のためには、他人を突き飛ばしても、蹴飛ばしても気にしない、そんな風になってしまうのではあるまいか。
他人に降り掛かってくる迷惑や痛みなど、なんとも思わないほど極端になりかねない。そのバランスの悪さを調和していくのが、「情」なのだ。

なるほど、
賢くて知識の深い人が意地汚い印象を持つ場合がありますが、
少なからず、このような人がいる影響でしょうか。



そして「情」については、一種の緩和剤と例えられており、


もしも人間から「情」を取り除いたら、
何事も極端から極端へ走ってしまい、最後にはどうしようも無くなると言っています。

しかし、その一方で欠点として、

瞬間的に湧き上がりやすいと言っています。そして、

人の喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、愛しさ、憎しみ、欲望といった7つの感情は、その引き起こす変化が激しいため、
心の他の個所を使ってこれらをコントロールしていかなければ、感情に走りすぎるという弊害を招いてしまう。
動きやすい感情をコントロールするものは、強い意志より他にはない。


なかなか起伏が激しいと、冷静な判断ができなくなるモノですね。
こうして聞くと当たり前ですが、引き続き気を付けていきたい部分です。


最後に「意志」ですが、精神活動の大本と言っています。

強い意志さえあれば、人生において大きな強みを持つことになる。
しかし、意志ばかり強くて、他の「情」「智」がともなわないと、
単なる頑固者強情者になってしまう。
根拠なく自身ばかりを持って、自分の主張が間違っていても直そうとせず、
ひたすら我を押し通そうとする。

このようなタイプを僕は仕事上けっこう見かけます
専門職ほど、自分の好きな分野、その職に対してのポリシーが強い傾向が多いです。


決して悪いことではないのですが、世の中なかなか自分の非を認めない人が多いと感じています。


僕自身も昔はこの「意志」が強いタイプだったのでなおさら分かります笑

これを僕は年上の人を見て感じることも多いので、
若いうちに気づけて良かったなと思うばかりです。


次に渋沢さんは、

強い意志の上に、聡明な知恵を持ち、これを情愛で調節する。
3つのバランスをよく配合して、大きく成長させていってこそ、
初めて完全な常識となるのである。


最初の部分に戻りますが、
常識に対して大きく価値観が変化した部分であり、現在もこれに当てはめて仕事をするときは気を付けています。


余談ですが、「○○なんて常識やぞ!」

というように、常識という言葉を多用してくる人ほど常識の本質を理解していないと感じます。
昔はこのフレーズをよく聞くせいで常識という言葉が嫌いな時もありました。


しかし、学校をはじめ教育機関を通してしっかりと常識について学ぶ機会がなかったのもあったんだろうなと。


学びはもちろんですが、思い返して客観的に自分を見つめ直す機会をこの本からいただきました。


他には、習慣についてこのような事を言っています。


一度習慣となったら、それは身に染みついたものとして終生変わることがない。
幼少の頃から青年期までは、もっとも習慣が身に付きやすい。


これだけ見ると、

もう手遅れじゃねえか!と思いがちですが、
続けてこう言っています。


日々悪い習慣を直したいという強い思いから、大部分はこれを直すことができたつもりではある。
悪いと知りながら改められないのは、自分に打ち克とうとする心が足りないということだ。


僕もそうですが、自分の嫌いな部分、ダメな部分をその人自身が一番知っています。そこで、そのダメな部分をダメと分かっていながら

どこまでそれを直そうと努力できるのか。

これは正直とても難しいです。


しかし、渋沢栄一は、終生努力を続けてこのようなメッセージを残しています。


青年時代に身に付けた悪い習慣でさえ、老後の今日になって、努力することで改められるものなのだ。
日々新たな気持ちで社会に臨まなければならないとき、なおさら「自分に克つ」と言う心を持って身を引き締めなければならない


習慣、習慣以外に対してもどこまで自分を研鑽できるか。


どうしても人間、気の緩みが起こってしまいます。

僕自身もよくメリハリが聞かない場面があり、
やらないとなぁ…と思ってもできない場面がたくさんあります笑


しかし、
この本に出会ったのは僕自身去年なのですが、
それからは、人生に対して無気力に過ごすこともなくなりました。


ほんとうにおすすめできる本です。



他の章でもとても良いことを言っているのですが、

全部書くと長くなるのと、結局全部書こうとしてまとまりが無くなりそうなので、今回はここまでにさせてもらいます。






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