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分相応、不相応というはなし。


この話に続いて普段から思っていることを。

こういう自治体の支援や、

在宅ワークに関する取り組みなど

こういうものはたくさんある。探せば確かにあるのだ。

けれど、やはり相対的に人数が多い地域のものしか、
本来あってほしい部分は埋められていないと感じる。

「お金をもらいながら学べる」仕組みを活用するのも、
やっぱり環境が影響する。

・何日以上休めば給付されない
・先に払う必要があって、所定の条件満たしたら給付

みたいな条件が多い。
いや、そりゃお金もらって学べたり、学ぶのがただだったりしたら、なんか条件を付けるのは当たり前という認識はあるけれど、それは民間の場合。
利益と労力が市場経済によって動いている場合はわかる。

国がやることって、将来的な国力や、国民ファーストで提供すべきじゃない?って思う。(別に政治には関心はないです)

その条件、独身で、健常で、職以外なんもこまってなかったらきっちり守るし、守れなかった、給付されなかった、は受け入れよう。
でもね、こういうのほんとに利用したいひとって、プログラミングスクールに何十万用意できない!でもこのままバイト続けていても、こどもにいろんな機会提供してあげられない。。。っていう状況であって、その状況って、そんなに通常の条件で測れるほど安定してないんだよね。

本人が毎日続けていく頑張り度満タンでも、こどもが体調くずしやすいタイプかもしれない。介護していて、時間は作れるけれど、いつ何時呼び出されるかいつも緊張していなくてはならない状態かもしれない。
求職ということで預けるところはできたけど、ものすごい遠い保育園だった、とか。

それって仕方ない、それでもがんばってこなした人はいるよ、って日本人言いがちだけど、もともと環境が「普通」より大変な人にさらに頑張れ、っていじめに近い。
家でワンオペしたうえに、勉強しながら、とおい保育園に、毎日送り迎え?
それってこどもにとっても負担で、体調崩しやすくなることにもつながるよね。
それにさ、一度支払ってから給付タイプだって、そういうただでさえ、安定しない環境に、条件付けして、もしこなせなくて給付されなかったら、生活に影響するのよ。しかも、当人はたぶん自分の頑張りのなさのせいだって、思うかもしれないけれど、客観的に事実を並べたら、かなり無理ゲーなことこなそうとしているのよ。
だから、結局、子どもや介護や、自分の体調で、最初から無理だと判断したら、制度があってもたぶん使わない。
それに確実に職につながるルートが煌々と見えていれば、無理してかき集めるかも。
でも、現状の制度はそうじゃないし、資格等取った後、地方でそのまま職を得ようとしたら、その先がない場合もある。(いまはリモートが増えたから、web系の取ったら活かせるだろうけど)
そうすると、その分のお金、子どもに使うよね。別にゲームとかプレゼントをいっぱい買うという意味ではなく、「普通」を経験できるモノゴトに使うよね。

結局、制度は環境が見えてなくて、形しか見えてない。
同じ50万が目のまえにあったとして、これをゼロにしたとき頼れる人や場所があるひとと、ゼロにすることは死活問題の環境のひとと、使い方が違う。

こうしたら~円提供しますよ、ってあっても、環境的に無理。
理屈はわかっているけれども、現実的に無理。

一般の会社の人でいったら、寝る間がないくらいのスケジュールで、4つくらいプロジェクト担当している人に、家賃タダにしますから5つ目入れ込んでくださいね、って言ってる感じ。いや、もう家賃ただとかいいから、5つ目入れ込んだら、他の4つも総崩れになるわ、、みたいな。

日本って、頑張っている人が(困っている人)が
もっと頑張んないと批判される不思議。

ひとり親のお金もらいながら選べる職だって、看護師とかそういうのに絞られてる。看護師がダメっていう意味じゃなくて、ずっと昔にできた制度で、これに該当する職が特性や性格、地域上合わない人だって多いはず。
けれど、「シングルマザーでお金がない状態」から選ぶのはこれしかない、っていうことで選んでいることも多いと思う。

そういう状態だと「職の選択肢」はないんだ、と思い知らされる。
在宅ワークもそう。
行政のやる在宅ワーク、ほぼ内職で、おそらく機関の人も、実情を知らないまま、事業としてやっている。
ディレクションがあいまい、時間がものすごくかかるけど、数千円。

障がい者の作業所、工賃の低さ。
実際に同じ作業(作業だけ見たとき。パッキングとか)をバイト出させたら800円以上は払わなきゃならないだろうに。

それが「普通」のひとからみたら「分相応」だと思っているから?
シングルマザーになったやつは、苦労をしてこそ、「普通」になっていいから?
不登校のくせに元気だとダメ? 暗く落ち込んで「学校行ってなくてすみません」って顔してればいい?


分不相応に、「自分に合う仕事で稼げるようになりたい」っておもったらいけないんですかね。
内職を耐えてこそ、~師全く体調崩すほど合わない職だけど耐えてこそ、シングルマザーなんですかね。
だれでも、時間って平等です。
普通、で生きてこれる人は「自分軸」で選ぶことがステキとされていて、環境や状況が恵まれなかったひとは「まずは普通になるよう頑張れ」っていう社会。
その普通、になるための時間、最初から自分軸で生きることが許されないのはどうしてでしょうかね。

だから、もっとリカレントを平たくしたらいいと思っているのです。
普通になるために学ぶんじゃなくて、いまの状況に合わせて、「生きる」ために学ぶ入口がたくさんあったらいいと。

車イズの人専用の道を、普通の道とは別にお金をかけて作るんじゃなくて、
車イズの人「も」使いやすい道を普通に作ればいい。

コスト的にも、特別な部分を分けて作らなくていいものを作るのは抑えられる。「支援」として必要なところに、特別なかたちを作る、のではなく、
支援が必要なひと「も」使える制度やかたちを作る。

それがダイバシティーってことなんじゃないかと思うけど。
それはきっと、その包括した制度や施設、かたちを現実化していくのって、とても頭が良くないと(地頭)できないことだと思う。

普通にも使えて、支援が必要なケースにも対応できている必要があるから。包括的にみれて、形作れる能力が必要になる。
でも、行政、お金もひともリソースたくさんあるんだから、それくらい実現してほしいもんだ。(最近は地方ではそういうケース耳にするようになってきたけど)

あ、在宅ワークなどは、実際に私が申し込んでやりとりして、やってみての意見です。
ハローワーク経由の学びや、母子家庭が使える制度などいろいろ電話したり、調べたり、動いたりした時期がありました。

パニック持ちの地方民という属性も、さらに考える点が多すぎたことを付け加えておきます(市内に通えるところがあっても、例えばちょっと郊外とかだと、バス時間が長くて、パニック的に無理、とか、車がないので、保育園➡通い、は無理とか、病児保育機関が地域にないので、病気がちなこどもだと無理とか)

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